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町田さんのコメント: 更新順

★4顔(1999/日)本当に繊細で傷つきやすい人ってのは、どんな言葉が人を傷つけるのかを熟知しているから敵に廻すと恐ろしい。でも、いざって時心底優しいのも実はこういう人だ。阪本順治もきっとその一人。愚にも付かない”お慰め”とは無縁の一人。 [review][投票(3)]
★4華岡青洲の妻(1967/日)有吉佐和子の神懸り的な心理描写を、表情・声色の変化のみで慎ましく再現した増村&若尾に再敬礼。雷蔵が淡白なのも理に適っている。曼荼羅華の美醜を体現しきった音楽は林光の最高傑作の一つ。[投票(3)]
★5愛を乞うひと(1998/日)幼児虐待・折檻致死事件が頻発するニッポンに再降臨した”親捨て”の女神原田美枝子。そして平山秀幸こそ加藤泰の正統後継者。 [review][投票(1)]
★5アギーレ 神の怒り(1972/独)精神が泥まみれになりました。 [review][投票(4)]
★5一条さゆり 濡れた欲情(1972/日)いや笑った笑った。伊佐山ひろ子の破天荒な退廃ぶりが抑揚の無いアフレコ音声と相俟って一種独特の雰囲気を生んでいる。なるほど神代は編集の天才だ。[投票(2)]
★3無常(1970/日)戦後日本人の信仰心の希薄さを無視したテーマ設定から実相寺の強引な性格が覗える。カメラにも全く慎みがない。ただ出てくる女がやたらエロいのとシュールなラストはよい。[投票(1)]
★3アモーレス・ペロス(2000/メキシコ)恋愛、思想、宗教、家族、何かを信じ抜くことが出来る者には現世を憂い拒絶し破壊し破壊され喪失する権利が保障されている。信じる者は救われないことによって救われるのだ。「動機」「きっかけ」の表現がモロ好み。映像なら車椅子とクローゼットの鏡のシーンだな。[投票(3)]
★4太陽の少年(1994/中国=香港)大映映画?市川崑?川口浩!?カメラの位置や光量への徹底的な拘りに惚れちまったぜ、俺は。[投票]
★4美貌に罪あり(1959/日)いつもどおり善人面した極悪人ばっかなのかと思ったら違った。快い肩透かし。[投票]
★4王将(1948/日)新世界ドヤ街シーンの幻想的な美しさ。汽笛やウロコ雲にまで美意識が行き届いている。[投票(2)]
★4家族(1970/日)敗戦国だから撮れた当世版『怒りの葡萄』。 [review][投票(3)]
★4やくざの墓場 くちなしの花(1976/日)佐藤慶のオマケ?大島渚の大根ぶりに興を削がれなくもないが深作笠原共闘作品としてはまずまずの出来。二つの「岩」の間にひっそり咲いた「くちなしの花」梶芽衣子さんは今回も絶品の美しさ。 [review][投票(6)]
★5マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)鍵ならここにもっている。 [review][投票(2)]
★5愚か者・傷だらけの天使(1998/日)東京でも全然いけてる阪本順次。弱点だった音楽は本家井上堯之を得て克服。真木蔵人が実に魅力的で前作を知らないにもかかわらず存分に楽しめた。大楠・大杉夫婦や昔の彼女と写真の夢などさり気無い語り口も最高。[投票(2)]
★3日本侠客伝 斬り込み(1967/日)インチキ臭い金子信雄と長門裕之に仕事は任せられない。[投票]
★4サンダカン八番娼館 望郷(1974/日)断罪<贖罪。 [review][投票(9)]
★5切腹(1962/日)真実X体裁、営利X博愛、実践X理論、理念X家族愛、あらゆる二項対立の不毛を炙りだす史上最高完全無欠豪華絢爛空前絶後な色即是空映画。このフィルムを保全し千年先の子供たちの子供たちの子供たちへ語り継いでいくことは我々日本人の義務であり至上の愉しみです。[投票(4)]
★3トラック野郎 御意見無用(1975/日)日本一如何わしい映画人鈴木則文。演出にも脚本にも業を感じないがパワーだけはピカ一。無駄なシーンが盛り沢山なのが良い。[投票(3)]
★4書を捨てよ町へ出よう(1971/日)フライト’71〜。 [review][投票(10)]
★3悪党(1965/日)新藤兼人ってつくづく説教臭いジジイだね。谷崎の描く至上の愛を単なる人間批判に貶めてしまうその脚色力、時代背景から歌の内容まで解説する老婆心には唯々頭が下がります。映像、音楽、乙羽信子の怪演など美点は多いがこれでは・・・ねぇ。[投票]