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ぽんしゅうさんのコメント: 更新順

★2トワイライトゾーン 超次元の体験(1983/米)第一話の逆転差別は、苛められ方が生ぬるい。第二話の老人達に痴呆症への恐怖と正当化願望を重ねるのは思い込みか。第三話の少年が黒人だったら、孤独と暴力は意味を持ち傑作になっていたのにと惜しみつつ、ハッタリと脅しだけなら第四話がとりあえず合格。[投票(2)]
★3狼たちの午後(1975/米)大した覚悟もなく、現状さえ変えればなんとかなるさと飛び込んだ先で、そんなに甘くないことを始めて知る。対峙した敵の周りで無責任にはやし立てる民衆。待っているはずの妻や恋人の心は離れ、行く先どころか帰る所もまま成らない。銀行もベトナムだった。[投票(9)]
★4バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989/米)大切なものだから、しっかり仕舞ったはずなのに・・・無くしちゃいけないと思いつつ、どこかに置き忘れてきてしまったもの。自分の一生を左右したかも知れないものなのに、今はもうそれが何だったかも思い出せない。人生ってそんなもの。 [投票(2)]
★4バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985/米)10代特有の心と体の昂揚感。限り無い可能性が遥か遠くに見えるが、自分の世界は悲しくなるほどまだ狭い。焦りの日々・・・。やがて、そんな時代が自分の両親にもあったことを知り、次に自分の子供にも在ることに思い至る。やっと一人前。[投票(2)]
★4クロコダイル・ダンディー(1985/豪)良質のカルチャーギャップ・コメディ。アメリカ映画に有りがちな、文化の違いを上下で比較して笑いを取ろうとしないところに好感が持てる。いやいや儀式に参加するアボリジニや、ラストの駅のシーンなど皮肉が効いていて思わずニヤリとしてしまう。 [投票(1)]
★4玻璃〈ガラス〉の城(1998/香港)中国返還と欧米との交流という香港ならでわの状況が、ラブストーリー定番の時間と距離が生む心のすれ違いに説得力を持たせる。無邪気な大学時代のエピソードの輝きがまばゆく、そこに生まれた時間を経ても燃え尽きない愛の深さを感じる。[投票]
★4ラヴソング(1996/香港)10年に及ぶ青春の物語。香港に未来を託した男と女の心には、いつもテレサ・テンの歌声が響いていた。言葉もおぼつかない大都会の中で、二人の間に生まれた感情は夢を勝ち取るための同志としての思い。テレサの死と共に二人の長い助走は終わり、次が始まる。 [投票(3)]
★3ボーン・コレクター(1999/米)ガテン系の職務を律儀にまっとうしつつ、クールな瞳にインテリジェンスをたたえたアンジェリーナ・ジェリー。そのギャップをさらけ出す官能的な口びる・・・そればっかり見てました。[投票]
★2夕陽に向って走れ(1969/米)60年代の後半、アメリカ映画は真摯に差別と人権の問題を描いていた。この作品も実話を元に先住民族差別を描こうとした。なのに何故、中途半端に追う者の視点で話を組み立ててしまったのだろう。工夫の無い演出が駄目さに追い討ちをかける。[投票]
★3ビリー・ザ・キッド 21才の生涯(1973/米)かつて全ての権力を敵とみなしたであろうパット・ギャレットは、変節という言葉を肯定的に受け入れるために過去を清算しなければならなかった。過去の象徴、僚友ビリーザ・キッド。次を生きるために避けて通れないクールな自己否定。[投票(3)]
★3レニー・ブルース(1974/米)レニ―は、厚化粧で取り繕った欺瞞を剥がすため、禁じられた言葉を速射砲のように放った。ボブ・フォッシーは、ドキュメンタリー風の映像を速射砲のように放つことで、その生涯の再現を試みた。前者の言葉は信実、後者の映像は作り物。その差は大きい。[投票]
★3男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981/日)涙を流さぬお文(松坂慶子)に涙し、第二のリリー登場の予感にワクワクと昂揚した私。お文が寅の膝で泣き崩れた瞬間、その夢は覚め私は龍宮城を後にした。絶世の美女・松坂を山田洋次はものにできなかった。5点にしたかったのに・・[投票(3)]
★5ハッシュ!(2001/日)同性愛に偏見はないが違和感はある。まず同性愛ありきの映画には、正直なところ混乱する。本当はそれが私の中の意識せざる偏見なのだが。そんな事は百も承知の橋口亮輔は、するりと身をかわし生きにくさの問題として問う・・「ね、あんたも同じでしょ」と。[投票(11)]
★5青い春(2001/日)壊れたメカBOX(学校)の中、猛烈な速度で空回りする歯車。噛み合う先が見つからず、何の抵抗も無く回り続ける心地よさと虚しさ。そして焦り。青木は力の伝動先を、懸命に九条に求める。それが空回りの連鎖でしかないことを知っている九条。[投票(3)]
★2エコエコアザラク(1995/日)作り手としては普通ならアレコレと実験をして見たくなる題材なのに、佐藤嗣麻子監督はその素振りも見せない。鋼鉄の映画的貞操感。筋金入りの保守派か、ただの石頭なのだろう。菅野美穂の類稀なる才能に免じて2点。[投票]
★3富江replay(2000/日)話のつじつまが合おうが合うまいが、グングン押していってしまう強引さで最後まで観てしまいました。まあコレもアリかな?という感じ。けっこう誉めてるつもりです。[投票]
★4千と千尋の神隠し(2001/日)命を生み、また命を奪うこともできる水。人は水を枯らすことはできるが、生み出すことはできない。汚泥を吐き出す大河。埋め立てられマンションと化した川。自らを浄化する能力のない人間は、一夜の雨が大海の千尋(限りない深さ)を生む奇跡を待つしかない。[投票(2)]
★2もののけ姫(1997/日)アクションのスピード感には毎度驚かされるが、後半になればなるど話の組み立てが雑で各自の行動に説得力がなくなる。人と自然の共生もいいけれど、売られた女と捨てられた病者を統率するエボシの「理想と行動」の矛盾というテーマの方が人間的で興味をそそる。[投票]
★2湯殿山麓呪い村(1984/日)遅々として展開しない脚本。場違いな林光の音楽。脇の甘いキャスト。池田敏春監督には、もっと良い条件でメジャー作品を撮って欲しかった。角川の呪縛か。・・・大好きな中川梨絵さんに免じて、贔屓の引き倒しの2点。[投票(1)]
★4熱海殺人事件(1986/日)どう転んでも演劇テンション満開のつかこうへい作品。『蒲田行進曲』を深作欣二が力でねじ伏せたのに対して、高橋和夫監督は、仲代達矢志穂美悦子といった映画力を知った役者を配し自分は一歩引いて撮る作戦に。これが大成功。[投票(3)]