[コメント] 大脱走(1963/米)
兵(つわもの)が集う高揚感、兵が各々の仕事をこなして行く充実感、兵がそれぞれの道を絶たれる…絶望感?いや、違う。最後のマックィーンの疾走は、絶望的であるにもかかわらず、決して絶望ではなかった。この感覚を表現しうる言葉は無いな。
そろそろ40年経つようだが、今見ても、この映画がこの映画たるに足りなかったものは何も無い。
少年の憧れを凝縮したような前半が、低きを超えても高きが待ち構えている現実を描いた後半に無理なくシフトする展開は、この時代の映画の懐。
そして…あのブロンソンの汗が染み込んだトンネルの実在感。巨大隕石に穴を掘るスーパーヒーロー達をCG使って表現ってのも結構だが、スタッフとキャストの汗が染み込んだこの実物には遠く及ばないよ。
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