コメンテータ
ランキング
HELP

水那岐さんのコメント: 更新順

★3スモーク(1995/日=米)煙草は友人とのつきあいの時しか吸わないのだが、煙草をふかしながら秘密を分かち合う話ができる友達は、酒飲み友達よりずっと貴重だ。 [review][投票(14)]
★4自転車泥棒(1948/伊)正直者が報われる訳ではない。父は子の前で最低のおのれの姿を見せつけてしまった。子供が今後ついて来てくれるにせよ、父は子におのれを誇ることを永遠にできないだろう。ただただシンプルな悲劇。 [review][投票(11)]
★5ハリーとトント(1974/米)現代の、頑固だがしたたかなリア王。自らの朽ちてゆくことに他人からは哀れがられても、自らは決して悲嘆の声を上げない強い老人。彼は友人を作るのも上手い。物悲しいテーマ(家出少女との旅のとき流れる)に惹かれて観たが、これは決して老いの悲劇ではないだろう。[投票(5)]
★3梟の城(1999/日)中井貴一もなかなか侮れず。凄みのある忍びをよく演じている…といいたいところだが思いがけず地味な展開。こういう映画こそ過剰なまでのハッタリが望まれるところである。 [review][投票]
★2トータル・リコール(1990/米)真空空間に放り出されても目玉が飛び出したり、カラダが爆発したりはしないそうですね。う〜む、ひとつ勉強になったワイ。映画の方はバーホーベンとシュワの頑張りに免じて+2。[投票]
★3ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966/日)コメディは人間側だけにして欲しかった。女に鼻の下を伸ばし、エビラと一緒にキャッチボールするゴジラの情けなさ…。 [review][投票(7)]
★3青春残酷物語(1960/日)刹那的な欲望に身を任せながら、しょぼくれた生き方しかできないチンピラたち。彼らに感情移入はできない。もっとも、彼らの方でもそんな安っぽいセンチメンタリズムは願い下げだろうが…。 [review][投票(2)]
★2プルガサリ・伝説の大怪獣(1985/朝鮮民主主義人民共和国)70年代ゴジラのようなパンチオンリー攻撃が情けないプルガサリ。TV『水戸黄門』のような緊迫感のない人間ドラマ。どちらにしろ民話的怪獣譚とはいえ、『大魔神』の迫力に勝てないようではまだまだ。[投票(1)]
★4暗殺のオペラ(1970/伊)閉鎖的な村で今なお受け継がれてゆく偽りの伝説。その背後に潜むものを暴いてしまっても、なお村に対し何事をも為しえない男の無力さ。それを引きずって帰郷しようとする彼に迎える汽車は未だやって来はせず、村を覆う澱のような空気は濃密に男を呪縛しつづける…。[投票(3)]
★3惑星ソラリス(1972/露)中学生でもやすやす理解できるスタニスワフ・レムの原作をアーティスティックに捏ねくり回し、結果、冗長かつ退屈な大作にしてしまったキライがある。一般人であれば、これを「催眠フィルム」と呼ぶことになんの気遣いも要らないことと思う。イメージ的に美しいシーンはあっても…。[投票(5)]
★2ZIPANG ジパング(1990/日)謳い文句の50人斬りも、終わってみればあっけないものだった。ジパング王朝の古代式発音とか、徳川家康の名古屋弁とか、つまらない点ばかりが印象に残る。つまるところはトリビアリズム時代(?)劇。[投票]
★1マトリックス(1999/米)アクション映画と割り切ればいいのか?それなら大量虐殺などないカンフーマスター映画を作ればすむことだ。このイカレた新興宗教オヤジの下に生まれた正直者の息子が「少林サッカー」というところかな。 [review][投票(5)]
★3スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(1999/米)最初の映画から二十数年経つと様々なものが見えてくる。このキャラクターたちの生活感の無さは何だろう? [review][投票(9)]
★3ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT(2001/日)善悪が地球側ですらはっきりしたストーリー構造は、大人の目から見れば気恥ずかしいところもあるが、これは明らかな子供映画であり、無茶な描写は子供映画ならではの無茶だと納得できる。その上で、バルタン星人のことをちょっと→ [review][投票(1)]
★4ブロンクス物語(1993/米)よそ者には思い切り排他的で、頑固で、人の命など何とも思っていない自分の町。だがそこに、ふたり大事な導き手を持てたことがカロジェロの幸運だった。ここで彼の顔をよく見ると、驚くほど若い頃のデ・ニーロに似ているのだ。 [review][投票(3)]
★2可愛いだけじゃダメかしら(1993/仏)明るいラブコメだと思いきや、かなりダークな失恋ノイローゼ女の回復に至る一幕。まあ、狂女がハマリ役のイザベル・アジャーニじゃ仕様がないか。 [review][投票]
★3追憶(1973/米)市民運動に身を捧げているプロレタリアっ子のバーブラと、いかにも貴公子然とした享楽家のレッドフォード。彼の言葉を待つまでもなく、合い和む筈もなかった。バーブラは生身のレッドフォードよりも、彼の才能に夢を託していたのではないか。ロマンティストには愛は育み辛いということだろう。[投票(4)]
★3ガメラ 大怪獣空中決戦(1995/日)夕映えの逆光を浴びた、ギャオスの東京タワーでの巣づくりシーンは特撮史に残ることであろう…という話はさておいて、21世紀の怪獣映画には少年が帰ってきてほしいというお話(脱線ですけどね)。 [review][投票(8)]
★3蜘蛛巣城(1957/日)シェイクスピアの愉しみは、会話の妙にあると考える。その大半が削られ、しかも音声の悪さでほとんど聴き取れず、多分に興を削がれた。黒澤一流の料理の仕方と思えば仕様がないが。見所としては… [review][投票(8)]
★3バッファロー’66(1998/米)虚勢を張りまくるだけの甘えん坊、ビリー。彼は、『タクシー・ドライバー』のトラヴィスには決してなれないクライベイビー。そんなビリーの頭を胸で包み込んでやるレイラ、出来た女です。やっぱりいつも女はエライのよ。「ココア持って帰ってやるからな!」[投票(7)]