シーチキンさんのコメント: 点数順
アルゴ(2012/米) | 抑えた演出だからこそか、「お約束」とはいえ終盤の葛藤と緊迫感、スリルは只事ではない。これが事実かどうかということがどうでもよくなるくらいに、映画の魅力が満喫できる。 | [投票] | |
ソハの地下水道(2011/独=ポーランド=カナダ) | 地上も、そして地下水道の描写も非常に生々しい。それ故に、地獄で生きているという、一種、異様な迫力が生まれている。 [review] | [投票] | |
白雪姫と鏡の女王(2012/米) | さすがはターセム監督。一つ一つのシーンに映像的なまとまりがあるというか、明るく楽しい物語の世界をしっかり感じさせる力がある。それにヒロインのリリー・コリンズが全盛期のオードリー・ヘプバーンを思わせるキュートさで、とても良い。 [review] | [投票] | |
夢売るふたり(2012/日) | 松たか子が 本当に ゾクゾクするほど 怖い。生身の人間として 怖い けれども 魅せられる。 [review] | [投票] | |
青いソラ白い雲(2011/日) | ヒロインのぎこちなさ、つたなさは目につくが、「3・11」後の日本を少しの毒と風刺とメッセージを込めながらエンターテイメントに仕上げようという心意気は見上げたものだ。 [review] | [投票] | |
フェイク・クライム(2010/米) | 能面キアヌとヴェラ・ファーミガの百面相のとり合わせが絶妙。「桜の園」の使い方もうまく、小品ながら全体的にハイレベルにまとまった、ほのぼのクライム・コメディの良作。 [review] | [投票] | |
スーパー・チューズデー 正義を売った日(2011/米) | こういうのは「泥沼エンターテイメント」とでもいうのだろうか。ライアン・ゴスリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、三者三様の演技合戦は見ごたえがあった。 [review] | [投票] | |
コンテイジョン(2011/米) | 下手なフェイクドキュメンタリーよりもはるかに怖い。観終わった後、しばらくは自分の顔も含めて何も触りたくなくなる。そしてなんとも嫌な不安にかきたてられる。 [review] | [投票] | |
チョン・ウチ 時空道士(2009/韓国) | ありふれた設定ながらも、自由奔放な登場人物の描き方が秀逸。高名を求める道士もよいが、何より俗世にすっかりなじんだ3仙人に笑ってしまう。 [review] | [投票] | |
探偵はBARにいる(2011/日) | 無様でクサイからこそ、ハードボイルドの輝きが増す。すすきのの猥雑さと大泉洋のあやしい気配と松田龍平の無愛想が花を添えるのもまた一興。 | [投票] | |
黄色い星の子供たち(2010/仏=独=ハンガリー) | 全体として淡々とした物語は、かえって暴虐なる現実の歴史に思いをはせさせる。酷く、暗黒の史実があるだけに、最後のシーンには涙せずにはいられなかった。 [review] | [投票] | |
小川の辺(2011/日) | 真剣での東山紀之の殺陣は必見の出来映え。その所作といい身にまとった落ち着いた雰囲気といい、本格時代劇の主役にふさわしい貫禄を見せ、今後の活躍がますます楽しみ。 [review] | [投票] | |
ロシアン・ルーレット(2010/米) | 「シンプル・イズ・ベスト」の見本のような映画。銃を操作する金属音と荒い息づかいがかもし出す良質な緊張感を存分に堪能できる。 [review] | [投票] | |
神々と男たち(2010/仏) | 生きることの意味を、苦悩と葛藤のはざ間で問い続ける。その静かで生々しい息づかいは、信仰の有無を超えて、まぶしいあこがれと共感をよぶ。 [review] | [投票] | |
キック・アス(2010/英=米) | B級映画と思いきや、本格的で魅せるアクションにハードな物語。愛と哀しみを知り、くじけぬ魂をもつ者こそがヒーローか。それに音楽の使い方もものすごく上手い。 [review] | [投票] | |
未知への飛行(1964/米) | 序盤、いささかたるいというかのんべんだらりとしたテンポでやや退屈な部分がある。だが、その部分があるからこそ、後半、異様なまでに高まっていく緊張感の恐ろしさがひしひしと感じられる。 [review] | [投票] | |
若き日の信長(1959/日) | 市川雷蔵の信長は、まさにはまり役。特に最後の軍議から敦盛の舞までのシーンは堂々たる一人芝居で本作を支えた。それに豪華なセットや大勢の騎馬軍勢の疾走シーンなど見どころが多い。 | [投票] | |
THE WAVE ウェイヴ(2008/独) | 何だかあまりにも普通に起こりそうな出来事過ぎて、映画としての感想がまとまりにくい。 [review] | [投票] | |
ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう(1972/米) | その一点に絞込み、しかも美人ばかりを選んで、それらしく見せることを貫いた態度は見事。考え抜いたというよりも、研ぎ澄まされたセンスがあるからこそしっかり笑える。また、ウディ・アレンにはSFの道を進んでほしかったなあとつい思ってしまった。 [review] | [投票] | |
戦場のレクイエム(2007/中国=香港) | すさまじい迫力とリアルな描写で血みどろの戦場を、そして一人の兵士の悔悟と無念を、真摯に描いた第一級の戦争映画。 [review] | [投票] |