オーソン・ウェルズの映画ファンのコメント
ゑぎのコメント |
007/カジノロワイヤル(1967/英) | 今見てもとっても面白い。美術の趣味はいいし、良いカットも沢山ある。(駄目なシーンとの落差は激しいが。)中でもウルスラ・アンドレスの家をピーター・セラーズが訪れ、BGMで「The Look of Love」の歌がかかるシーンが最も良いシーンだろう。大きな水槽の向こうをアンドレスとセラーズが歩く超高速度撮影は凄い感覚だ。 [review] | [投票] | |
予期せぬ出来事(1963/米) | 原題を直訳すると「VIPたち」。クレジットバックで、本作のVIPたちは、日常生活や仕事場でのショットで紹介される。 [review] | [投票] | |
チャップリンの殺人狂時代(1947/米) | 笑えないコントの部分も多いが、思ったよりも、かっちり画面造型されていて、画面の見応えはある。さすがにサイレント期からの大監督の仕事だ。 [review] | [投票] | |
長く熱い夜(1958/米) | 一番の難点は「長く熱い」というムードの醸成がまるで足りないところだと思うのだが、劇中、美人という扱いのジョアン・ウッドワードがとてもそう見えないのも困りモノだ。当時のウッドワードをもっと美しく撮った映画が他にあることを考えると、悲しいかなマーティン・リットは凡監と云わざるを得ないだろう。 [review] | [投票] | |
恐怖への旅(1942/米) | 面白い!本作もウェルズが演出しているとしか思えないカットが多々ある。私は、特に船内のシーンの閉所における人物の出し入れ、仰角カットの使いようは、ウェルズの演出に間違いないと思ったのだ。 [review] | [投票(1)] | |
ジェーン・エア(1944/米) | 冒頭からまるで恐怖映画のようなジョージ・バーンズの照明とバーナード・ハーマンの音楽。それが奏効して実に画面を盛り上げる。そしてなんと云っても、オーソン・ウェルズの圧倒的な存在感! [review] | [投票(1)] | |
マクベス(1948/米) | 全編息をのむワンシーン・ワンカットの連続。スタジオだけで短期間に撮ったことがありありと判るチープさなのだが、イメージの豊かさは驚異的だ。 | [投票] | |
アーカディン 秘密調査報告書(1955/仏=スペイン) | ダイアローグとモノローグの区別がつかないぐらい、或いは誰が喋っているのか判らないぐらいの本当に饒舌な映画。ミシャ・オウアのノミのサーカスのシーンは圧倒的な素晴らしさ。しかしオーソン・ウェルズは本質的にドラマ−悲劇−しか作れなかったということがはっきり判る。 | [投票(1)] | |
オーソン・ウェルズの フォルスタッフ(1966/スペイン=スイス=仏) | ラストがイマイチ締まらないのが困りものだが、この若々しさはどうだ。饒舌な文体が若々しいと言っているのではない。映像が躍動し映画を作る喜びが観客に100%伝わってくるのだ。また、この映画の合戦シーンのバイオレンスは比類無い。オーソン・ウェルズの暴力描写の強度は史上最高だと思う。 | [投票(1)] | |
クレムリンレター 密書(1970/米) | ヒューストンらしい挫折(というか突き放し)を描いた苦み走った映画。地味なスパイもので「手に汗握る」というようなアクションシーンもないし、メチャクチャ面白いという訳にはいかないが、しかし、矢張りヒューストン、安心して見ていられる。シネスコの画角も切り返しも見事だ。それに渋い見所は結構多い。 [review] | [投票] | |
黒い罠(1958/米) | 偉大な映画。全てのアクション映画はこれに学んでほしい。驚愕の暴力描写。それにしてもラッセル・メティの撮影は凄い。ウェルズ+トーランド(『市民ケーン』)、ウェルズ+コルテス(『偉大なるアンバーソン家の人々』)等々ウェルズは撮影監督の創意を最大限に引き出した監督だと思う。映画は撮影こそが決定的に重要である。 | [投票(2)] | |
白鯨(1956/米) | どう観ても失敗作。ヒューストンの演出の厳格さは評価されてしかるべきだとも思うが、厳格だけでは駄目だ。ここには距離の計算というものが無い。 | [投票] | |
審判(1963/独=仏=伊) | 恐ろしい作家だ。全く突出している。その個性が際だって孤高だ。ここでは、スタンリー・キューブリックが足下にも近づけない程の寒々とした冷たすぎる映像を提示して見せる。 [review] | [投票(5)] | |
偉大なるアンバーソン家の人々(1942/米) | 鬼気迫る傑作。階段を使った恐ろしくハイテンションな演出はどうだ。 そしてそして特筆すべきはアグネス・ムーアヘッドの「すねた」演技だ。彼女の上手さには全く舌を巻く。ムーアヘッドがこの映画を支えていると言っても過言ではない。 [review] | [投票(2)] | |
オーソン・ウェルズのオセロ(1952/米=仏=伊=モロッコ) | この映画はちょっと凄い。ショッキングな映像の連続だ。ウェルズは勿論だが、イアーゴ役が素晴らしい。『マクベス』と違って、殆どロケーション撮影。しかし、どこでこんな装置を用意したのだろう、アレクサンドル・トローネルの美術の素晴らしさよ。 | [投票(1)] | |
第三の男(1949/英) | 全編に亘るこれみよがしな斜め構図を嫌悪しても、しかし何度見ても、矢っ張り感動する。オーソン・ウェルズが出ている全てのカットを家に持ち帰りたいという衝動に駆られる。 [review] | [投票(2)] | |
市民ケーン(1941/米) | これが世界映画史上のベストワンか? 映画史の「踏み絵」。 [review] | [投票(24)] |