★3 | これも私にとっては台詞がネックだ。冒頭における濱田岳と大森南朋の猪口才な会話からすでに苦虫を噛み潰し尽くし、以後出演者が口を開く度に「じゃかあしいっ」と心中の叫びはデシベルを増す。しかしながら中村義洋自身の三文芝居には心が洗われる。話を過不足なく語り切る技巧よりも、この素朴が尊い。 (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 上滑る台詞が痛い序盤だが、木村文乃が進行の主導権を握ってからは一気に血流回復。 南朋・石田との掛け合いの妙が牽引する物語は、しかし、各人の想いが拡散気味。それを球場で強引に収束するラストに騙された感はあるが何故か気持ち良いのよ。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | きっと、自分に素直に生きて来たらいつのまにか泥棒になっていた馬鹿正直な青年の心根の優しさと、自他共の期待に応えんがために懸命に重ねてきた努力が、あと一歩のところで実らない青年の意地が、きらめくカクテル光線の下、熱く交錯するさまに思わず涙する。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | 空巣が主人公だが犯罪のディテールは蔑ろ。「代打」というテーマの都合上要請された設定でしかない。それは構わないが、犯罪には当然、被害者がいるわけで。何かを「奪う」側面を孕んでいる筈の状況が「代打」という一テーマに収束させられることの違和感。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |