★4 | 「ヤルセナキオ」節、全開。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu) | [投票] |
★4 | 超面白い。高杉早苗が来襲する場面なんて最高。高峰三枝子の主婦業ぶりをさんざ貶す高杉。膨れる高峰。オロオロすることもままならない上原謙。挙句高杉も高峰も家を飛び出し、残された上原は三國連太郎と平目をつつくハメに。「君、魚料理できる?」「僕、千葉の漁師の家にいたことがあるから」なんじゃそら。 (3819695) | [投票] |
★5 | 「妻」。女流作家(林芙美子)が夫(森雅之)の視点から描き出す妻(高峰三枝子)の肖像が、再度男性監督(成瀬巳喜男)の視点から構成されることの妙。取り交わされる視線はどれも(女に対しても、男に対しても!)残酷なまでに批評的で、同時に自嘲的である。これぞニヒリズムの極北。ヤルセナキオの真骨頂だ。 [review] (町田) | [投票(5)] |
★4 | 愛情が己より相手を「より想う」ことで成立するとするならば、底意地の悪さを感じるほど「己」がむき出しにされた中川(上原謙)と妻(高峰三枝子)の関係のどこに愛が蘇る余地があろうか。日常のしぐさと生活音がこんなに不快と不毛を掻きたてるとは。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |