★5 | 青春の墓碑銘と言えようか。みんなが同じ方向を見つめていたそのまなざし。喜びも哀しみも苛立ちも不安もみんなで分かち合う、そんな”とき”の共有こそがそれぞれのその後の人生に確たる沈殿を残すのだ。 [review] (セント) | [投票(6)] |
★5 | 10代特有の空騒ぎは、無自覚に過ぎゆく時間の恐怖をやり過ごすための自己防衛だった。モラトリアムも終わり、今度は遅々とした時間の停滞に焦り、しこたま飲み、遊び、愚痴り発散した徹夜明けの過剰な充足感と後ろめたさ。そんな空疎の「有意」を私も知っている。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★3 | 映画が始まる前に、役者たちが「決意表明」をした。そういうのはキライなので反発心が湧くが、本気の言葉は聴かねばならないとも思う。その葛藤と苛立ちが、鑑賞中ずっと心の中を支配した。☆3.8点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(2)] |
★5 | 上手くいかぬ人生に立ち向かう気力も失せかけたとき、彼奴が送った短い日々に思いを馳せ自戒する。ありがち展開だが日常のリアルと立ち現れるパッションが空気を鷲掴むようなカメラも相俟り珠玉のように凝縮される。だからあり得ぬ女性の実存も信じれるのだ。 (けにろん) | [投票(5)] |