オーソン・ウェルズの映画ファンのコメント
オーソン・ウェルズのオセロ(1952/米=仏=伊=モロッコ) |
この映画はちょっと凄い。ショッキングな映像の連続だ。ウェルズは勿論だが、イアーゴ役が素晴らしい。『マクベス』と違って、殆どロケーション撮影。しかし、どこでこんな装置を用意したのだろう、アレクサンドル・トローネルの美術の素晴らしさよ。 (ゑぎ) | [投票(1)] | |
某映画評論家Hの「オーソン・ウェルズの偉大さはシェークスピアをB級犯罪活劇のように撮り上げたことにある」という発言は言い得て妙だ。ウェルズ作品に通底する「世界に対する不信」が、これまた彼特有の光・影・闇の支配する画面によって克明に描かれていく。他人による編集をものともしない、ショット自体の強度。素晴らしい。 (赤い戦車) | [投票] | |
今までに観たシェイクスピア映画で最も印象に残っている。画面の持つ迫力を感じた。 (丹下左膳) | [投票] | |
ディープフォーカスの華麗な構図が、ソ連のサイレント映画のような性急な呼吸で数珠つなぎにされる贅沢。地下水道を小走りに行く子犬を、タルコフスキーは引用したのだろうか。シュールな冒頭の葬儀もトルコ風呂の暗殺も忘れ難い。 (寒山拾得) | [投票(3)] |