★5 | 中島の私小説ミニマム世界が実験心ある黒木のフィルターを通すことで神話的に拡張した。凡庸な主人公の周りのキャラクター達は追憶の中で濾過され永遠なる切なさに封印されるだろう。旅立ちと決別の希望と悔恨が鮮やかに呈示されたラストは永久不滅。 (けにろん) | [投票(4)] |
★5 | 周りの現実を真正面に見、人間を知り、ここにはないどこかに出発する。それが青春だろう。素晴らしい秀作。すべての出演者が江藤の門出を祝福している。ラストのバスから見える暗黒は今から何かが始まる原点なんだろう。青年よ、どこにもない場所に行け。 (セント) | [投票(5)] |
★5 | 『祭りの準備』を死ぬまで続けたい。 [review] (町田) | [投票(2)] |
★5 | 中島丈博の私小説世界を黒木和雄が完璧に映画化した傑作。ハナ肇の父も、その父の浜村淳も、竹下景子、杉本美樹、桂木梨江のチチも甲乙付けがたく素晴らしい。もちろん原田芳雄の演技にも心からバンザイしてしまう。 (ナム太郎) | [投票(3)] |
★5 | 故郷という名の底なし沼。友も隣人も父母も祖父も、青年をこの地から逃がすまいと絡み付いてくる。開け放たれた性欲は閉ざされた沼(村)の中でのみ囁かれる。この汗ばんだ脚本と乾いた撮影の素晴らしい調和。まったくもって隙の無い作品に仕上がっている。 (sawa:38) | [投票(3)] |
★3 | ある意味、黒木和雄の真骨頂な作品。田舎の暮らしの中で、それなりに事件が起こるものの、良く言えばこれだけ淡々と、悪く言えばこれだけかったるい演出なのに、飽きさせないのだから凄い。 江藤潤、ハナ肇、馬渕晴子、浜村純、絵沢萌子ら主要キャストは皆、これ以上無いハマり役だが、ラストの原田芳雄が格別に素晴らしい。あと、土佐弁がやっぱり良いなぁ。['05.6.29DVD] (直人) | [投票] |
★3 | 日活ロマンポルノをポルノ抜きで描いたようなる漁村の性的放銃。コメディのようだが別に弾ける訳でもなく。 [review] (寒山拾得) | [投票] |