★4 | 冒頭の料理の場面から田舎の生活の一端がリアルなほど伝わってきて、引き込まれた。特に大きな出来事が起こるでもないのだが、日常の中に潜む何気ない場面に、ドラマがあり、目を離せない何かがあった。会話の中から、ふいに、時折でてくる人間の「怖さ」がドキッとさせる。印象に残らないようでいて、すごく印象に残る映画だ。終わってみれば樹木希林の言葉がフラッシュバックする。いろいろな意味で「恐い」映画だ。 (ことは) | [投票(1)] |
★5 | 「そんな小さなことで・・・」。何度か交わされる言葉だ。人は心の底にある大きな不安や不満など、簡単に口に出したりしない。それは、たいていカタチを変えて些細な不満として現れる。何故なら、そこには相手を傷つけまいとする無意識の思いやりがあるからだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★5 | おぞましいまでのリアル、いつ吹き出るかわからない家族の狂気。緊張感あるドラマと映像が私の琴線に容赦なく刺さる。戦慄するのはこれが温かさに隠されたドラマとして提起されているからだ。 (sawa:38) | [投票(3)] |
★5 | 現代版小津の東京物語とも言えようか、この映画は家族の姿を現代という立脚点から探り出すことに成功している。
[review] (セント) | [投票(4)] |
★5 | 辛辣な現実 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★5 | これだけそれぞれの視点で脚本が書けるだけでも立派 (kenichi) | [投票] |
★4 | 親にしてもらった事を子供が同等にお返しなどどうあがいても出来ない程、親の存在は大きい。と同時に老いていく親を自身に重ね鬱陶しく遠ざけてしまう。一見賑やかな帰省に内在する親・子・孫のわだかまり。そうやって時は流れていく。でも、決して悪い事ばかりではない、互いを内に秘めている限り。 (クワドラAS) | [投票(1)] |
★4 | 会話劇としてべらぼうに面白い。樹木希林もYOUも、「間」のとり方とか天才じゃないかと思う。夏川結衣も見た目とは違って柔らかい切り返しが絶妙。高橋和也のコメディリリーフぶりもいい味。 [review] (緑雨) | [投票(6)] |
★4 | タイトルの出所が分かった時「そこを切り取るんだ」「そういう視点の映画なんだ」と膝を打った [review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] |
★5 | どこにでもいる、ひとつの家族の、ある一日。それがこんなにもジワァーっと来るひとつの作品になるんだからすごい。結婚もしていない私の未経験の領域も含め、「家族・他人」のそれぞれの感情が面白く感じられる。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 冒頭とラストの電車が通るシーンなど随所に小津映画の影響が見られる。オチの詰めが甘いものの、久々に良い映画を観たと思う。演技陣も立派。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | 静かで、淡々としていて、超リアリティ。優しくて、ユーモラスで、でも時折見せるホラーかと見紛うほどに恐ろしい人間の残酷さと毒。一つ一つのシーン、一つ一つのセリフに全く無駄が無い。『誰も知らない』『花よりもなほ』『歩いても歩いても』と、これだけの完成度を持つ作品を連発するって、ちょっと尋常じゃない。['08.11.15新文芸坐] [review] (直人) | [投票(4)] |
★4 | まさに細密画。とうもろこしや仏壇の写真や蝶々やパジャマや古い作文用紙など、フレームの中に取り込まれた小道具が、画面に予想外の転換を起こす様がなんとも素晴らしい。家屋内の映像であるにもかかわらず、映画が活劇として振幅を始め、ユーモアをもたらす効果の鮮やかさ。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★4 | さらっと怖いことを言う映画。会話の距離に変化をつけることで空間が立体的に感じられる演出が新鮮だった。「孝行をしたい時分に親はなし、さればとて石に布団も着せられず」と、ならないようにしたいものだ。[ギンレイホール.08.11.10]
[review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |