「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
星の子(2020/日) |
学校での顛末が後段で放逐される構成が彼岸に来てしまったような越境感を醸す。山道を行く観光バス窓外の渓谷バイパスの現世。両親を捜しての閑散とした夜の施設内の彷徨で彼女の何かが変わったわけではない。だが外と内を知り世界は広がった。取り敢えずは。 (けにろん) | [投票(4)] | |
「霊水の力」を信じる非現実的な“大人”である両親が娘である自分に注いだ無心の愛情は、彼女にとってはまぎれもない現実なのだ。そんな非現実的な現実を生きる少女の、どこにでもある理想のイケメン教師への恋心とは、本人も気づかないSOSだったのかもしれない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] | |
所謂「宗教2世」の話だが、親の過剰な介入で破壊される子の人生というよりは、少し変わった信仰を持つ家族を付かず離れずで描く。それはいいんだが、御布施による困窮も台詞で語られるのみ。何より、ユーモアの欠如によって損なわれる豊かさが惜しい。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |