「遅かりし由良助!」(死ぬまでシネマ)の映画ファンのコメント
沓掛時次郎 遊侠一匹(1966/日) |
ローアングルのキャメラに収められた空の抒情的な美しさに精魂吸い取られてしまう。シチュエーションの悲壮さを象徴的に視覚化した、まさに映画の仕事、映画の精華。ロケ撮影が素晴らしく、様式性を維持しつつ凄惨なアクションをカットで鮮やかにつなぐ腕前に唸る。 (ジェリー) | [投票] | |
確かに名作だが、同じ加藤泰×中村錦之助なら『瞼の母』の方が好きだなぁ。 (直人) | [投票] | |
持って生まれた律儀さが、人の不幸を呼び、己に不運を招く。加藤泰の動と静のコントラストの効いた画づくりが、池内淳子、渥美清、東千代之介のピュアな生きざまと、時次郎(中村錦之助)の「生きる息苦しさ」を浮き彫りにする。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
本作は原作(戯曲)の足りなかったところを補った形になった。つまり主人公時次郎の心情を更にハッキリ描いている。 [review] (KEI) | [投票] | |
陰と陽を併せ持った錦之助の男振り、一瞬で客の心を掴む渥美清の喜劇性。シーン毎に懸ける情熱と、既存システムへの反逆精神に貫かれたこれこそ加藤泰最高傑作。”肩車のシーン”の空など魂抜かれます。 (町田) | [投票(4)] |