★4 | 不良を演じる本物どもの意気揚々ぶりが、学芸会で張り切るクラスの悪ガキたちのようで微笑ましい。とは言え、世間への鬱憤が貼り付いた彼らの不満顔はドラマの虚構性に埋没せず、主人公(山田君)の仏頂面は一瞬たりとも弛緩することなく、彼の心根を表出し続ける。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | アバンタイトルは街中。若者たち。歩く女性を映しながら品定めのような会話をするオフの女性たちの声。銀座か?と思っていると、モノローグで「オレは銀座を歩いたことがない。護送車の中から見ただけだ」という声が入る。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | ネリカンから少年院への流れは「あしたのジョー」に繋がる。ゲリラロケの銀座や浅草は歴史的な記録だ。本物の不良少年を平気で映画に出す作り方は21世紀の小林勇貴監督と同じで驚かされる。ただ音声の同録ができてないのは苦しかった。 (ペンクロフ) | [投票] |
★3 | 物語を通して何かを提起するというよりドキュメンタリズムの荒削りな即物性の生々しさをフィルムに刻印することで完結してしまっている。小宇宙での内ゲバではなく、社会性の中での善悪や正邪の相克といった相対化の試みが無ければ単なる観察記録でしかない。 (けにろん) | [投票] |
★2 | 当時の状況は知らないが『あしたのジョー』とかを原体験している者にとっては、やや不十分。しかし出所シーンの惨めさと不思議な希望のようなものがさわやかではあった。 (chokobo) | [投票] |