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江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者 (1976/)

[Mystery/Crime]
製作結城良煕 / 伊地智啓
監督田中登
脚本いどあきお
原作江戸川乱歩
撮影森勝
美術菊川芳江
音楽蓼科二郎
出演石橋蓮司 / 宮下順子 / 長弘 / 織田俊彦 / 渡辺とく子 / 八代康二 / 田島はるか
あらすじ時は大正。所は東京下町の、浅草望む東栄館。アパートメントの屋根裏に潜む男がおりました。その名は郷田(石橋蓮司)、定職持たぬ暇男。闇にポッカリ節穴ひとつ、覗いた先は貴婦人美耶子(宮下順子)の隠し部屋。見えるは道化衣装を身にまとう下賎男(夢村四郎)に身をゆだね、交わる美耶子の身もだえ姿。虚空をさまよう美耶子の視線、ぽっかり開いた節穴ひとつ。そのまた先には郷田の目。視線と視線の交わりが、男と女の無言の愛撫。屋根裏男と背徳夫人、さてさて二人の行く末は、この世の悪の棲むところ。江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」と「人間椅子」をいどあきおが翻案。日活ロマンポルノ(76分/カラー/シネマスコープ) (ぽんしゅう)[投票(2)]
Comments
全10 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5幾ら待っても明智は来ない。明日も来ない、かも知れない。 [review] (町田)[投票(2)]
★5自分にとっての江戸川乱歩の原景はこの映画。と、観てから思った。 (ALPACA)[投票]
★4このアパートの住人は、部屋でエッチなことしかしないのか! [review] (木魚のおと)[投票(4)]
★4サディストがサディストを呼びよせ、互いに触発しながら自然の悪意である大地震の内へと昇華するという田中登の美学が生んだ壮大な悪徳ロマンス。森勝によって狭く切り取られた室内の息苦しさから破滅へと導かれる解放がさらなる不穏をかきたてる。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
★3変態は嫌いではないが、視姦者と被姦者の間の屈折した共犯意識が妄想世界で充足してる間は良くとも、現実殺人に至らざるを得ない乱歩の枷が寧ろ邪魔。宮下の貴婦人も柄じゃない。だが、全てを無に帰す大震災が低予算ながら解放と余韻を確実に付す。 (けにろん)[投票(1)]
★3かねがね、乱歩の持つ雑然とした淫猥さはポルノでこそ活きると思っているのだが、残念ながら日本のポルノでは長尺が許されない。そのジレンマがこの作品にもあり、せっかくの芸達者たちの熱演が生きていない。このキャスト、この展開なら2時間半でも十分魅せられるのに。苦渋の★3。 (tkcrows)[投票]
★3大正浪漫溢るる耽美な画だけでさえ観客は濡れる。屋根裏の節穴という限定された視線に観客も同化し自身に潜む好奇心が揺れる。やや過剰な演出が鼻につくが、石橋蓮司宮下順子を配役した時点で本作はその目的を達成したはずである。 (sawa:38)[投票]
★3江戸川乱歩特有の変態っぽさは巧く表現していると思うが、宮下順子の貴婦人は違和感がある。エロいのは分かるが。[追記あり→] [review] (直人)[投票]
★3宮下順子女王様の“股絞め”に尽きる。そこに「人間椅子」まで加味されては降参。最後に血を吹き出す水道ポンプまで、なんだかエログロ。 (AONI)[投票]
★0「奥様、奥様…」と奥様(宮下順子)に足蹴にされながらもせまっていたピエロが、どざえもんとなって川を流れていく姿は哀れだった。 (さんま99)[投票]
Ratings
5点6人******
4点5人*****
3点12人************
2点2人**
1点0人
25人平均 ★3.6(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
私は日活ロマンポルノのファンである (ぽんしゅう)[投票(16)]江戸川乱歩VS横溝正史 (町田)[投票(5)]
愛してしまってスみマセン (ALPACA)[投票(4)]私は宮下順子のファンである (ぽんしゅう)[投票(4)]
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