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水那岐さんのあらすじ: 更新順

★4どうにかなる日々(2020/日)高校生のとき「百合」という娘に振り回されたえっちゃん(花澤香菜)は、百合の結婚式で出会った、大学で同じ境遇だったあやさん(小松未可子)と恋に堕ちる◆毎年同じ男子校で味気ない卒業式をおくる澤先生(櫻井孝宏)は、ある年教え子の矢ケ崎(山下誠一郎)に愛を告白されて戸惑う◆小学校の同級生みかちゃん(石原夏織)と勉強を共にする間柄だったしんちゃん(木戸衣吹)は、AV女優を始めて勘当された従姉の小夜子(ファイルーズあい)に仲を滅茶苦茶にされるが、やがてお互いに性の対象として意識しあうようになってゆく◆意識しなかった対象に翻弄される人々の愛情を描く、志村貴子のオムニバス漫画のアニメ化。〔54分〕 [投票]
★4ひとくず(2019/日)過去の呪われた人生より脱出したものの、あらゆる犯罪でただ食いつなぐ糞蝿のような男・金田(上西雄大 )はある家に空き巣に入り、そこで食べ物すらも与えられないままに拘束された少女・鞠(小南希良梨)に出会う。その惨状に幼時の経験を重ね合わせた金田は、彼女に食べ物を与え情婦の手を借りて入浴させてやるが、銭湯で鞠の体に残る虐待の痕を見て絶句するのだった。怒りを掻き立てられた金田は、帰宅した鞠の母・凛(古川藍)をなじり、鞠を虐待していた凛の恋人(税所篤彦)と争ったのち刺殺してしまう。事も無げに死体を山中に埋めた金田は、その日より家に居座り鞠のために温かい家庭を作ってやろうとするのだった。〔117分〕[投票]
★2ジョゼと虎と魚たち(2020/日)大学生の恒夫(中川大志)はスキューバダイビングを愛する青年だが、特にメキシコ沿岸に棲む熱帯魚に魅せられ、それを見るためにかの国に留学したいと考えていた。そんな彼は、帰宅途上ひとりの娘が暴走する車椅子から助けを求めるのを聞く。身を挺して娘を救った恒夫は、彼女の祖母(松寺千恵美)から足の悪い孫娘の相手をしてやってくれと頼まれる。憎まれ口を叩く娘は自分をジョゼ(清原果耶)と呼べといい、給金のよさから仕事を引き受けた恒夫に無理難題を吹っ掛けるのだった。だが、ジョゼの身勝手さに閉口していた恒夫も、初めて連れてゆかされた海での、彼女の無邪気な驚きや笑みに心を解きほぐされてゆく。田辺聖子原作小説の2度目の映画化。〔98分〕[投票]
★4私をくいとめて(2020/日)30歳を越え、プチお局の地位を揺るぎないものとしたOLみつ子(のん )の脳内には、彼女の行動の方向を指し示す男性型別人格・A(前野朋哉)が寄生していた。乙女の慎みなど過去に棄ててきたみつ子は大胆に行動しながら、おのれのやり方ではうまくゆかぬと判断したとき、Aの完璧なアドバイスに頼りすべてを切り抜けてきたのだ。そんな彼女が他社の若き営業マン・多田(林遣都)への恋に堕ちた。思いがけない近距離の町に住み、遠慮しながらもみつ子の手料理をいただこうとの誘いに乗った多田に、みつ子の思いは揺れる。彼とは両想いとみて良いのだろうか?疑いながらも、恋のステップを先に進めようとするみつ子であった。〔133分〕[投票]
★4マ・レイニーのブラックボトム(2020/米)「ブルースの母」と呼ばれ、アメリカ南部では絶大な人気を誇る歌姫マ・レイニー(ヴィオラ・デイヴィス)は、シカゴのレコード会社に招聘され、アルバムを一枚出すことになった。早速バックバンドはスタジオに顔を揃えるが、肝心の歌手はいつものように遅刻する。困惑する皆をよそに、トランぺッターのレヴィ(チャドウィック・ボーズマン)は浮かれていた。スター気取りでカッコ良さげな靴を買い、みなに今回のアルバムを最後にバンドリーダーとして独り立ちすると告げる彼。いい加減にあしらう皆だったが、勝手知ったる南部とは違う大都市シカゴで、それぞれに自分を見る目の冷たさに気づくのだった。チャドウィック・ボーズマンの遺作。〔94分〕[投票]
★4愛してるって言っておくね(2020/米)夫婦は家のカーテンを閉じたまま、テーブルの端々に座り猫背になって食事をとる。ミートボールスパゲッティ。そこから紡ぎ出される思い出を彼らは抱えている。けれども、ふたりとも言いだしはしない。風につられ、猫がいたずらに回した古いレコード。思い出のものだが、ふたりは口を開かない。サッカーボール。壁の傷と、それを隠す青いペンキ。そうだ、ふたりには娘がいた。隙っ歯の元気な少女だ。彼女の思い出が堰を切ったように溢れ出す。それは昨日のように思い出せることだった。〔12分/サイレント〕 [more][投票]
★4ミセス・ノイズィ(2019/日)小説家の真紀(篠原ゆき子)は処女作以来鳴かず飛ばずで、スランプの沼中にあった。彼女は夫・裕一(長尾卓磨)や娘・菜子(新津ちせ)とともにマンションに転居し再起に賭けようとするが、隣家からの騒音に苛立つ。それは隣の夫人・美和子(大高洋子)が布団を叩く音だった。癪に障った真紀はやめるよう釘を刺したが、自分が遊んでやれない菜子を美和子が自宅で遊ばせたことでブチ切れる。あまつさえ美和子の夫・茂夫(宮崎太一)は菜子を入浴させたというのだ。激怒する真紀に従弟の直哉(米本来輝)はそれを小説に書け、と入れ知恵する。かくて真紀は、ついに始まった隣家との抗争を新作小説に書き、スランプを脱したかに見えたが…?〔106分〕[投票]
★3失くした体(2019/仏)医療施設の冷蔵庫の中にある切断された「片手」は、知恵を絞って施設から脱出する。襲い掛かるネズミやハトの攻撃をかわし、手はひたむきに進む。もちろんその目的はその主であった人物のもとへの帰還だ。その持ち主…ナウフェル(ハキム・ファリス)は、どこか冴えないアフリカ系の青年だ。両親を交通事故で失い、今はピザ屋のバイトで生計を立てる毎日だ。それなりの境遇から慣れぬ肉体作業をせねばならぬ身分におちた彼の、その毎日は過酷だったが、転職先で会った少女ガブリエル(ヴィクトワール・デュボワ)へ思いを伝え、落ち込みがちな彼女に勇気を捧げるのが、取りあえずのナウフェルの使命だ。片手が彼のもとに戻ったとき、行動は始まる。〔81分〕[投票]
★3ヒルビリー・エレジー −郷愁の哀歌−(2020/米)田舎からオハイオのミドルタウンへ。デブの弱虫少年J.D.(オーウェン・アスタロス)は祖母(グレン・クローズ)以下3世代の家族とともに引っ越してきた。もちろん、家族のなかでも自堕落でこらえ性のない母ベヴ(エイミー・アダムス)を伴って…。そんな思い出が心をよぎるのは、母譲りのだらしなさを克服してイェール法学校に進んだ青年J.D.(ガブリエル・バッソ)だ。彼はともに学んだ恋人ウシャ(フリーダ・ピント)に支えられて、有名法学者との面接にこぎつけようとしていた。だが、そのなかで疎ましくも愛しい存在・ベヴのこともJ.D.は思い出さずにはいられないのだ。麻薬に魅入られながらも、子供たちを懸命に育てた彼女のことを。〔116分〕[投票]
★3フード・ラック!食運(2020/日)新米編集者の竹中(土屋太鳳)は、上司新生(石黒賢)より「ホンモノだけを集めた」グルメサイトの編集を任される。相棒として紹介されたフリーライターの良人(EXILE NAOTO)は、歯に衣着せぬ暴論を口にする厄介な人物だったが、確実に旨いモノを食べさせる店を嗅ぎつける「食運」に恵まれていた。そんな彼らに与えられた第一回のテーマは「焼肉」。他のグルメサイトで高得点を稼ぐ人気焼肉店に、竹中に引っ張り込まれた良人は店をコテンパンに貶すが、そこに居合わせた過去の因縁をもつ評論家・古山(松尾諭)と対決することになる。良人にとって、彼は焼肉屋を開いていた母・安江(りょう)をめぐる事件の加害者だった。〔104分〕[投票]
★3泣く子はいねぇが(2020/日)秋田県男鹿市。軽率に子供を授かりながら父親になり切れぬ青年・たすく(太賀)は、その無責任さに愛想を尽かした妻のことね(吉岡里帆)に別れを告げられた。戸惑いながら酒に溺れたたすくは、この季節のなまはげ祭を仕切る保存会長(柳葉敏郎)を前にして、全裸で面をかぶりテレビ中継のカメラに姿を晒した。2年ののち、ことねのみならず多くの隣人にも見放されたたすくは東京に居場所を求めたが、甘い期待を裏切られて帰郷した。母(余貴美子)には許されたものの、なまはげ保存会や地元民には白眼視されたたすく。だが、自分の血をひく娘・凪の父親でありたい彼は、恥を忍んでことねに頭を下げる。〔108分〕[投票]
★2ばるぼら(2019/日=独=英)耽美的文章で飛ぶ鳥を落とす勢いの作家・美倉洋介(稲垣吾郎)は、新宿駅の片隅で酒のボトルを抱えて眠る瘋癲少女・ばるぼら(二階堂ふみ)を拾う。異臭のただよう薄汚い体で憎まれ口を叩く生意気な彼女から、美倉はなぜか視線を移せず自宅に連れ帰るのだった。彼女はそれから家に居つくが、不思議と美倉の創作意欲をばるぼらは無意識にかきたてる。彼女こそは真正のミューズと納得する美倉は、そのまま幻想世界の入り口に身を投げ出した。ばるぼらの言うままに結婚を誓う美倉だったが、ばるぼらの唯一の肉親であるムネモシュネ(渡辺えり)はある条件を美倉が納得すれば許すという。漫画家手塚治虫の作品を長男・手塚眞が演出した一作。〔100分〕[投票]
★3羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来(2019/中国)現代の中国。森林地帯の樹々は伐採され、もともとそこを住処としていた者たちは安住の地を奪われていった。まだ未熟者の黒猫の妖精、シャオヘイ(花澤香菜)もまた楽園を奪われ、都会に流れ食べ物を漁る生活をおくっていた。そんな彼を襲い掛かる人間たちから救い、気のいい妖精の仲間たちとともに暮らせる島にいざなってくれたのが、植物を自由にあやつる妖精フーシー(櫻井孝宏)であった。そんな彼らに心を開いたシャオヘイだったが、「執行人」と呼ばれる妖術の腕を妖精たち以上に研ぎ澄ました人間ムゲン(宮野真守)の侵入によって平和を乱され、その腕で拉致された。抗うシャオヘイを制止し、ムゲンが連れていった場所とは…。〔105分〕[投票]
★4生きちゃった(2020/日)三人は誰もが認める友情で結ばれていた。山田(太賀)は奈津美(大島優子)と結婚し、もうひとり武田(若葉竜也)もその仲を祝福していた。山田夫婦はひとり娘(太田結乃)をもうけ、その幸福を疑う者はいなかった。だが、体調を崩し勤務先を早退した山田が見たものは、他の男に体を委ねる妻の姿だった。非難することもできず茫然とする山田に、奈津美は自分の本音をぶつける。彼女は5年我慢してきたが、婚約者を裏切ってまで自分と一緒になった山田が愛を与えてくれることはなかった。離婚してほしいと…。山田はその言葉になぜか反論することも詰ることもできなかった。そして、事態は坂を転げ落ちるように悪化してゆく。〔91分〕[投票]
★3シカゴ7裁判(2020/米)ベトナム戦争渦中の合衆国。民主党は全国大会をシカゴで開いていたが、これを好機として次期大統領の地位を狙う議員たちに反戦の意思を伝えるべく、1万5千人の活動家と市民たちが公園に集結し怪気炎をあげた。だが、大会に向かう彼らを鎮圧すべく警察隊は集結、二者のあいだに激しい戦闘が繰り広げられた。この時民衆を扇動したとされる代表者7人は「シカゴ7」と呼ばれ、彼らを見せしめとして投獄するための裁判が後日開かれた。運動の主導者としてサシャ・バロン・コーエンらのヒッピー活動家、エディ・レッドメインら市民活動家らが顔を並べ、陰謀により無関係な黒豹党代表ヤーヤ・アブドゥル・マーティン二世も被告席に座らされた。〔130分〕[投票]
★4おらおらでひとりいぐも(2020/日)故郷での報われぬ時代から、ひとり抜け出して東京暮らしを始めた女・桃子(蒼井優 )。気が合った男・周造(東出昌大 )と所帯をもち、ふたりの子を世に送り出して一息つけるようになったとき、周造は呆気なくこときれた…そして、桃子(田中裕子 )の孤独な老後は幕を開けたのだった。46億年の地球の生成を調べるために、老人たちのたむろする図書館で本を借り、病院で持病の薬をもらう毎日。たまに遊びにくる孫子を除けば外界に触れず生きる桃子の無聊を慰めるべく、彼女の「寂しさ」を体現する分身たち(濱田岳 /青木崇高/宮藤官九郎)が姿を現し、本音を騒ぎ立てる。老いに呑まれる人生を良しとしない彼女は、冒険に出るのだった。(137分)[投票]
★4スパイの妻(2020/日)太平洋戦争前夜。貿易商の優作(高橋一生)は、満州国にあって軍部が非道な人体実験を被支配民を使い行なっていることを知り衝撃を受ける。コスモポリタンを自任する彼は、社会正義のためこれを白日の下にさらけ出し、糾弾することを試みるが、軍は優作の部下に苛烈な拷問を試みることでその計画をあばき、スパイとして包囲網を狭めるのだった。一方彼には深い絆で結ばれた妻・聡子(蒼井優)があり、夫が国家反逆の大罪を実行しようとしていることに打ちひしがれるが、ほどなく夫の抱く正義にうたれ同志として行動を始める。本作で監督・黒沢清はヴェネツィア映画祭銀獅子賞を獲得したが、本来は単発TVドラマだった作品である。〔115分〕[投票(1)]
★3紅き大魚の伝説(2016/中国)老婆(ファン・シューラン)の語る物語。天人たちは16歳を迎えると、イルカに姿を変えて人界に立ち入り、その成り立ちを見て帰還するのが慣わしとなっていた。しかし、人界に深く立ち入ることは禁忌であった…。少女チュン(チー・グァンリン)もまたその儀式に従い、竜巻とともに人界に入る。だが、彼女は海に遊んでいたところを網に閉じ込められ、彼女を助けようとした人間の少年クン(ティミー・シュー)の命を奪う結果となってしまった。天界に戻ってもチュンは悩み、魂の番人にクンを甦らせてくれと頼みにゆくのだった。番人は彼女の半分の寿命を代償に復活を約束する。彼女を思う少年チウ(スー・シャンチン)は助けを申し出るのだが…。〔100分〕[投票]
★3異端の鳥(2018/チェコスロバキア=ウクライナ)戦争時の東欧。少年(ペトル・コラール)はユダヤの血を受け継ぐゆえの危険を逃れ、老婆マルタ(ニーナ・シュネヴィッチ)の住む家に疎開したが、彼女の急死と家の全焼により放浪を余儀なくされた。誤解ゆえの迫害を逃れ、呪術師オルガ(アラ・ソコロワ)の助手を経て粉屋ミレル(ウド・キアー)の家に厄介になった少年だったが、同居する若い男と娘との恋愛を疎み、男の目玉をえぐり取る狂気を見せたミレルに恐れおののき、少年は別の地の小鳥屋レッフ(レフ・ディブリク)の家に身をよせる。レッフが戯れに色を塗った鳥は、群れに戻ろうとして仲間に異分子として攻撃され、墜落する。その姿は少年のようであった…彼の更なる旅は続く。〔169分〕[投票(1)]
★4星の子(2020/日)ちひろは優しい両親(永瀬正敏/原田知世)のもと、未熟児として生を受けた。両親は体の弱いちひろを救おうとして果たせなかったが、ある宗教団体に勧められたペットボトル入りの水を使って体を洗うと、娘の症状は不思議に治癒された。こうして親たちは宗教にのめり込み、ちひろの姉(蒔田彩珠)はたまりかねて家出するのだった。時は流れ、ちひろ(芦田愛菜)は健やかに育ち、両親の宗教的行動と貧しさに疑問を挟まない優しい少女として日々を暮らしていた。なべちゃん(新音)や新村くん(田村飛呂人)といった友人にも恵まれた彼女は、爽やかなイケメンの南先生(岡田将生)に恋をするが、彼はちひろの両親の儀式を見、侮蔑を口にした。〔109分〕[投票]