★3 | ジューンブライド・6月19日の花嫁 (1998/日) | 結婚式を間近に控えていた千尋(富田靖子)は、ある朝見知らぬ男の家で目をさます。が、千尋は自分の名前さえ思い出せない記憶喪失に陥っていた。かすかに頭に残る6月19日という日付を頼りに自分の過去を手繰り寄せ始める千尋の前に、インターネット放送局の社長・前田(椎名桔平)、劇団の演出家・外村(寺脇康文)、芸能プロマネージャー・柴野(南野陽子)、そして精神科医・原田(野村宏伸)らが現れる。そこには千尋にも周りの者たちにも想像のつかなかった、おぞましい過去が二重にも三重にも口を広げていた。直木賞作家乃南アサのサスペンス・ミステリーの映画化。(108分/カラー/ビスタサイズ) | [投票] |
★5 | 無法松の一生(1958/日) | 酒と喧嘩と博打に明け暮れる九州小倉の人力車夫・富島松五郎(三船敏郎)は、ひょんなことからエリート陸軍将校・吉岡大尉(井川比呂志)一家と知り合い、その美しい夫人(高峰秀子)と息子(松本薫・笠原健司)のために生涯をささげ無償の愛を貫き通す。///////第二次大戦下に伊丹万作が地元作家・岩下俊作の小説「富島松五郎伝」を脚本化し、自ら映画化を試みるが病のため断念。メガホンを友人の稲垣浩たくすも公開時(43年)に内務省警保局、戦後の再公開時には米国占領軍総司令部の検閲のため11分に及ぶシーンのカットを余儀なくされた。その脚本での完全な映画化を再び稲垣監督が試みた。(104分/カラー/シネスコ) [more] | [投票(2)] |
★3 | 足にさわった女(1952/日) | 大阪府警のスリ担当刑事(池部良)は休暇で東京へ向かっていた。列車内で「女の悪党に美人はいない」と編集担当者に自説を披露する人気作家・坂々安古(山村聰)を見かけた刑事は、「職業経験上、美人の悪党だっている」と横から口を出して口論になってしまう。そんなとき刑事は顔見知りの美人スリ(越路吹雪)が同じ列車に偶然乗り合わせているのを発見。このスリを作家に引き合わせて、自分の説が正しいことを証明しようと考える。澤田撫松の原作小説を和田夏十と市川崑が脚本化。同脚本で62年に増村保造監督でリメイクもされている。(84分/モノクロ/スタンダード) | [投票(1)] |
★4 | 走らなあかん 夜明けまで(1995/日) | 出張先の大阪で食品会社サラリーマン坂田勇吉(萩原聖人)は、アタッシュケースを盗まれてしまう。中身は明日の大阪支社で開かれる会議で使う新商品の極秘資料。物見遊山の気分もぶっ飛んだ。運び屋の大山(大森嘉之)を見つけ出し、その幼なじみのホステス真弓(大塚寧々)とアタッシュケースの行き先を追いかける。なんだか知らないがケースは堀川組の組長(夏八木勲)の手にわたったらしい。おい!おい!おい!どうなってんだ!坂田は夜を徹して大阪の街を駆け回るのだった!原作は大沢在昌の同名小説。(108分/カラー/ワイド) | [投票] |
★2 | あさってDANCE(1991/日) | 困ったことが起きた。二日酔いの朝、見たこともない女の子が部屋にいる。元気いっぱい体操なんかして朝飯まで作っている。次に信じられないことが起きた。その夜、訪ねてきた弁護士が言うのには、4億5千万円の遺産が俺の手に入るらしい。そして嬉しいことが起きた。数日後、純情そうな女の子が俺たちの演劇仲間に加わった。・・・魅惑的でちょっと思わせぶりな綾(中嶋朋子)と、ヒイ爺ちゃん大吉(柄本明)の遺産話。劇団にあらわれた美少女深雪(裕木奈江)。演劇に熱中する貧乏学生スエキチ(石橋保)の身のまわりは、急にあわただしくなってきたのであります。原作は山本直樹の同名コミック。(91分/カラー/ビスタ) | [投票] |
★1 | 花より男子(1995/日) | ご存知「マーガレット」連載の神尾葉子の原作コミックを、小説やエッセイでも人気のテレビ脚本家梅田みかが脚色。牧野つくし役はこれが映画初出演の内田有紀。フツーの女の子つくしが入学したのは、リッチな坊ちゃん、嬢ちゃんが集うブルジョア私立校、英徳学園大学。なんだか場違いな雰囲気に戸惑いながら本来の勝気な性格を隠して学園生活に馴染もうとするのだが、F4と呼ばれる女子学生たち憧れのハンサム四人組の一人道明寺(谷原章介)と衝突。学園中からツマハジキにされイジメられてしまう。そんな時、つくしに声をかけてきてくれたのはF4の一人花沢類(藤木直人)だった。(78分/カラー/ワイド) | [投票] |
★1 | 遺産相続(1990/日) | 英俊(野々村真)は、紹介された東京のマネキン製造・販売会社に就職した。藤島(竜雷太)が社長を務めるこの会社、同族経営の中小企業なのだが、また役員の関係がややっこしい。実務を切盛りし会社を支える専務の庄司喜久恵(佐久間良子)は社長の内縁の妻。つまりお妾さん。その連れ子の和仁(尾美としのり)と里美(宮崎萬純)も重役。そして英俊もいきなり総務課長に抜擢される。で、社長の藤島が急死。相続問題が持ち上がり、別居中の本妻静子(小川真由美)と弁護士安西(風間杜夫)が登場。お妾さんには相続権無し!と主張し始めたから、話がもっとややっこしくなるのであります。(109分/ワイド) | [投票] |
★1 | しあわせ家族計画(2000/日) | 川尻富士夫(三浦友和)は突然会社を解雇される。一家は社宅を出て和菓子屋を営む妻優子(渡辺えり子)の実家へ移ることに。父(いかりや長介)と母(野際陽子)は、そんな娘夫婦と孫の陽子(平山綾)、由太郎(佐々木和徳)たちを暖かく迎える。優子は店の一角を借りて弁当屋を始め生計を助けるのだが、お人好しで不器用な富士夫は何をやっても上手くいかない。そんな時、TV番組「しあわせ家族計画」から一家に出演の以来が届いた。富士夫が課題をこなせば300万円の賞金がもらえるという。TBS系で放映された人気番組を題材にしたホームコメディ。監督は山田洋次の助監督で本作がデビューの阿部勉。(100分/ワイド) | [投票] |
★3 | 富江replay(2000/日) | それは奇妙な出産だった。いや、出産と呼べるのだろうか。幼い少女の腹から摘出されたのは女の生首。・・・・入院中の文仁(窪塚洋介)を見舞いに来た友人(松尾政寿)が音信を断って謎の死を遂げた。その病院の医院長森田(菅田俊)もまた謎の失踪をとげていた。懸命に行方を捜す森田の娘の由美(山口沙弥加)と友人の死に不審を抱く文仁。二人はある共通の女の存在に行き着く。川上富江(宝生舞)。長い髪の美しい女である。伊藤潤二原作の人気ホラーコミックの映画化。シリーズ第2作。(95分/カラー/ワイド) | [投票] |
★3 | 新宿泥棒日記(1969/日) | 新宿の紀伊國屋書店。万引き学生を捕まえた店員のウメ子(横山リエ)は、その男を紀伊國屋社長の田辺茂一の前に突き出した。しかし田辺社長はその鳥男と名のる男(横尾忠則)をあっさりと許してしまう。また万引きに来ると宣言し帰っていく鳥男。それがウメ子と鳥男の性をめぐる観念の旅の始まりになろうとは・・・・。性科学権威の高橋鉄がうんちくを語り、俳優の佐藤慶、渡辺文雄、戸浦六宏が実名で芝居を演じ、状況劇場の唐十郎、李礼仙らとともに二人は舞台に立つ。脚本は田村孟、佐々木守、足立正生と監督も担当した大島渚。(94分/パート・カラー/ATG配給) | [投票] |
★3 | バカヤロー!3 へんな奴ら(1990/日) | ●第一話「こんな混んでどうするの」渋滞中にトイレへ行きたくなった男(平田満)に妻(原日出子)の対応は冷たい。初監督の鹿島勤。●第二話「過ぎた甘えは許さない」両親とひかる(清水美砂)の家へ離婚した姉(松本伊代)が子連れで戻ってきた。つか劇団の長谷川康雄が監督。●第三話「会社をナメるな」転職情報誌の営業部で社員が次々に転職。課長(中村雅俊)は上司から対策を取るよう迫られる。「24時間戦えますか」のCF監督黒田秀樹。●第四話「クリスマスなんか大嫌い」クリスマスの夜、商店街の若者達は都心に繰り出すが薬屋の息子(永瀬正敏)だけは残った。自主制作出身山川直人監督。 | [投票] |
★3 | やさぐれ刑事(1976/日) | 北海道、札幌。西野警部補(原田芳雄)は上司を殺害し行方をくらました暴力団幹部の杉谷(高橋悦史)を追った。時期を同じくして西野の妻、真穂(大谷直子)の行方も分らなくなる。仕事一途で生活をかえりみない西野に不満を募らせていた真穂は杉谷とともに駆け落ちをし本州に渡っていた。そこは西野にとっては管轄外の地域である。公職者としてではなく私念をはらす者として海峡を渡るため西野は北海道・南端の海岸で警察手帳を棄てた。杉谷は逃走する先々でヤクザとしての本性をあらわし真穂はその餌食として身を落としていく。その影を追いながら西野の執拗な追跡は続く。原作は藤本義一の同名小説。(92分/カラー/ワイド) | [投票] |
★4 | 現代やくざ 人斬り与太(1972/日) | 昭和20年8月15日生まれ。沖田勇(菅原文太)は、川崎の繁華街にたむろする愚連隊のリーダーである。喧嘩、恐喝、スケこまし。さんざん暴れ回った末、5年の刑期を終え戻ってきた街には長髪の若者が行きかい真新しいビルが建ち始めすっかり変貌していた。繁華街も滝川組と横浜の愚連隊からのし上がってきた矢頭(安藤昇)が率いる矢頭組の二大勢力のもと平穏を保っていた。そんな街に退屈さを感じていた沖田に、組を破門された宿無しヤクザの木崎(小池朝雄)が声をかけてきた。一緒に組んで川崎の街に新たに縄張りを作ろうというのである。二人は滝川の縄張りで暴れ始める。(88分/カラー/シネスコ) | [投票] |
★3 | 月(1999/日) | 夏海(今村理恵)の母親・遥(黒木瞳)は、「浅草の月」と呼ばれる人気ストリッパーだ。夏海が小学校5年生の時に家を出たきり帰ってこない。以来ずっと祖母と実家で二人暮し。その祖母も他界し、夏海は予備校に通うため上京を決意する。資金は家を処分したお金がある。母のマンションに同居はするが経済的には世話にならない覚悟だ。しっかり者の夏海に比べ遥は自由奔放でお金にルーズ。そんな二人を劇場の支配人富田(萩本欣一)、照明係の達也(加藤晴彦)、寿司屋の松尾(中村梅雀)ら浅草の住人達はあたたかく見守る。脚本は鍋島久美子の、第7回シナリオ作家協会大伴昌司賞の佳作入選作。(113分/カラー/ワイド) | [投票] |
★3 | あの、夏の日・とんでろじいちゃん(1999/日) | その話は家族会議でアッと言う間に決まった。尾道のおじいちゃん(小林桂樹)がボケ始めたらしい。そこで5年生の由太(厚木拓郎)が夏休みの間、一人で様子を見に行くことになったのだ。おばあちゃん(菅井きん)の話だと、お祖父ちゃんの突飛な行動で町は大騒ぎだったらしい。確かに様子はちょっと変な気もするが、でも廻りのほうがおかしいような気も・・・。そんなことより一番驚いたのは、おじいちゃんが空を飛べることだ!「マキマキマキマキ巻きましょう。マキマキ巻いたら夢の中」の呪文で向かいの島にもひとっ飛びなのだ!大林宣彦の「新・尾道三部作」。原作は「転校生」、「さびしんぼう」の山中恒(123分) | [投票(1)] |
★4 | キッチン(1989/日) | 静かな街を路面電車が走る。その終着駅にみかげ(川原亜矢子)の家はある。祖母との二人暮し。その祖母が逝ってしまっう。抜け殻のようになった心を癒してくれる場所。それはキッチンの古びた冷蔵庫の傍。みかげは、そこで眠る。生前祖母と親しかった花屋のアルバイト店員雄一(松田ケイジ)が、そんなみかげを見かねて自分の家へ来るように誘ってくれた。山の手の豪華なマンションの最上階。広々とした部屋は、美しく整えられたインテリアと小物で溢れていた。そして雄一の母親絵里子(橋爪功)も、みかげを歓迎してくれる。吉本ばななのベストセラー小説を森田芳光が脚本・監督。(106分/カラー/ワイド) | [投票(1)] |
★3 | 光る女(1987/日) | 熊皮のチョッキに髭面の大男、仙作(武藤敬司)の姿は都会では異様である。連絡がとれなくなった婚約者の栗子を探しに北海道から上京してきたのだ。一人の女を見つけ出すには東京はあまりにも広すぎる。仙作はたどり着いた埋立地で不思議な女と男に出会う。女は芳乃(秋吉満ちる)。歌が歌えなくなったオペラ歌手。男は尻内(すまけい)。力自慢の男たちを集めデスマッチを売り物にする秘密クラブのオーナーである。尻内は栗子(安田成美)の行方を知っているという・・・。プロレスラー武藤敬司の主演が話題をよんだ小桧山博の同名小説の映画化。(118分/カラー/ビスタサイズ) | [投票] |
★3 | 雪の断章 情熱(1985/日) | 雪の中を彷徨う少女に帰る家はなかった。力尽き倒れた少女を広瀬雄一(榎本孝明)が救う。そして、7歳のみなし児・伊織(中里真美)は伊那家に引取られた。しかし、その家の住人たちの伊織に対する扱いは酷なものであった。見かねた広瀬は伊織を引取り自分で育てる決心をする。厳しくも暖かく接する家政婦のカネ(河内桃子)が母親代わり。そして親友の津島大介(世良公則)も伊織のよき相談相手である。時は流れ伊織(斉藤由貴)は、北大を目指す17歳になっていた。そして伊那家の次女・佐智子(藤本恭子)も同じ高校で北大を目指していた。原作は佐々木丸美の「雪の断章」(100分/カラー/ビスタサイズ) | [投票(1)] |
★4 | (秘)女郎責め地獄(1973/日) | その女郎(中川梨絵)、抱いた男が三人死んだ。一人は女の腹の上。次の男は辻斬で、そして最後は流行りの病。ついたあだ名は死神おせん。一流どころの吉原から、落ちて流れて裏見世で、今じゃ客待つ立ちんぼう。ひときは映える美貌でも、噂を恐れて客はなし。そんなおせんに男がひとり。名前は富蔵(高橋明)、博打打。けちなイカサマ遊び人。切っても切れない腐れ縁。ある日、おせんが見た光。心中未遂のさらされ女、お蝶(山科ゆり)の綺麗な目の光。恋しい男と結ばれぬ、定めの恩讐の彼方から、またも男が現れる。女を抱けないその男、人形使いの梅吉(堂下繁)が、おせんを抱きにやってきた。日活ロマンポルノ(77分/カラー/ワイド)
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★5 | 「エロ事師たち」より 人類学入門(1966/日) | スブやん(小沢昭一)はエロ事師である。男女のナニを8ミリフィルムで撮影したり、エロ小説を編集したり、スケベな合成写真を作ったり。それが、また飛ぶように売れるのである。スブやんはとにかく一生懸命稼ぐのだ。それは一緒に暮している戦争未亡人・春(坂本スミ子)と、その息子の幸一(近藤正臣)、中学三年生の娘・啓子(松田恵子)のためである。なのに幸一は未だに母離れできない甘ったれガキで、スブやんを金づるとしか思っていない。啓子にも小学生時代スブやんのことが遠因で、大怪我をした過去がある。でもスブやんは頑張るのである。原作は野坂昭如の同名小説。66年度キネ旬2位。(128分/モノクロ/ワイド) | [投票(1)] |