★2 | JIMI:栄光への軌跡(2014/英) | ジミ・ヘンドリックス(アンドレ・ベンジャミン)は、NYのとあるクラブで演奏していたところをロック界に顔のきくリンダ(イモージェン・プーツ)に見いだされ、アニマルズのメンバー、チャス(アンドリュー・バックレイ)に売り込まれた。こうして無名の黒人バンドマンに過ぎなかったジミは時代の寵児となり、ロンドンでのライブの機会を与えられる。そのあいだもリンダは彼につきっきりだったが、グルーピーのキャシー(ヘイリー・アトウェル)に恋人の地位を奪われ、文句をいうこともできなかった。一方ファーストアルバムを酷評されたジミは焦燥のなか、黒人運動にかかわるイダ(ルース・ネッガ)に連れられ、指導者との面会を求められる。〔118分〕 | [投票] |
★2 | 劇場版TIGER&BUNNY -The Rising-(2013/日) | シュテルンビルト市の平和を守るヒーローたちにも、世代交代の季節が訪れていた。能力発揮の時間が1分に後退したワイルドタイガーこと虎徹(平田広明)は、相棒のバーナビー(森田成一)を自分のために2軍に格下げしているのを申し訳なく思っていたのだ。そんな折、彼らの新オーナーとしてシュナイダー(大塚芳忠)が就任、1軍への引き上げを宣言する。だがそれはバーナビーを新しい相棒ライアン(中村悠一)と組ませ、虎徹を解雇するという話だった。ショックを受けるバーナビーだったが、虎徹は平静を装い彼の復帰を祝福する。だが虎徹こそが辛さを募らせていることを、娘の楓(日高里菜)は察していた。そんなある日、新たな犯罪者が現われる。〔100分〕 | [投票] |
★2 | 復活(2016/米) | 「ユダヤの王」といわれた男が、他ならぬ民衆の手で磔刑に処せられたローマ統治下のイェルサレム。百卒長クラヴィス(ジョセフ・ファインズ)は、総督ピラト(ピーター・ファース)より厄介な任務を命じられる。今回刑死した宗教扇動者イエス(クリフ・カーティス)なる男が、死亡三日後に甦るとの噂で地元はもちきりになっているのだ。クラヴィスはイエスの遺体が葬られた墓穴に大きな石で栓をさせ、念入りに封印したが、翌日その身体は消え失せていた。部下ルキウス(トム・フェルトン)とともに捜査に出た彼だったが、イエスの弟子を名乗る者たちはこの事実を復活の証とむしろ喜ぶ。そしてクラヴィスは、弟子たちの隠れ家に復活したイエスの姿を見た。〔107分〕 | [投票] |
★2 | パロアルト・ストーリー(2013/米) | パロアルトという街。優等生の美少女エイプリル(エマ・ロバーツ)は、将来の進路に悩みながら所属するサッカーチームで練習を重ねていた。彼女に実子のベビーシッターを任せるコーチ(ジェームズ・フランコ)は心を寄せ、大人の恋愛へと誘いかける。一方同じ学校のテディ(ジャック・キルマー)は、腐れ縁の悪友フレッド(ナット・ウルフ)の薦めるがままにドラッグに没入、そのまま自動車を駆っていたことで事故を起こし、警察の世話になる。テディはエイプリルを好いていたが、アーティスト気質で弱気を隠せず、彼女に言い寄ることにもためらうのだった。ジア・コッポラの処女監督作品。〔100分〕 | [投票] |
★2 | ニュータイプ ただ、愛のために(2008/日) | 対岸の島にわたるフェリーの搭乗券を売っているユリ(大政絢)は、片目が不自由な少女だ。何くれとなく彼女の世話を焼く、幼馴染みの和博(佐野和真)とは恋人未満の関係を続けている。ある日、クォン(竹財輝之助)という男が切符売り場に立ち、ユリに島に渡りたいと切望する。売り切れを告げるユリの前を力なく立ち去ったクォンだったが、その夜ユリの家に現れ、彼女に刃物を突き付けて負傷した足の手当てを強いた。隙を見て警察に通報しようとしたユリの眼前で、受話器が壊れ飛び散った。どうやらクォンは特殊能力者であることを知り、ユリは優しい態度を見せる。ユリもまた超能力者であり、そのことを隠して日々を過ごしていたからだ。〔90分〕 | [投票] |
★2 | 四月は君の嘘(2016/日) | 正確な演奏で「ヒューマンメトロノーム」の異名をとった少年ピアニスト、公生(山崎賢人)は、亡くなった母親(檀れい)との確執からピアノ演奏ができなくなってしまい、雌伏を続けていた。いじけた引っ込み思案の彼を、幼馴染みの椿(石井杏奈)や渡(中川大志)は励まし、ピアノ演奏を再開させようとしていた。そんなある日、椿たちは彼をヴァイオリン発表会に誘う。そこで演奏をする少女、かをり(広瀬すず)は破天荒な性格であり、その演奏も型に嵌らない自由なものだった。呆気にとられる公生に、かをりは次の大会での伴奏を要求する。その時から公生は彼女が好きになってしまった。だが、かをりの抱えたある嘘について、まだ公生は知らなかった。〔122分〕 | [投票] |
★2 | 東京少年(2008/日) | コンビニで働く少女みなと(堀北真希)は、ちょっとしたアクシデントで客である青年に助けてもらい、それ以来彼の来店を待ち望むようになった。自身もみなとを思っていた青年はシュウ(石田卓也)といい、みなとをデートに連れ出すようになる。みなとはシュウの訊ねるままに、幼くして両親を失いずっと祖母(草村礼子)と暮らし、友達といえば文通相手の少年ナイトだけだったことを語り、そしてシュウからも二浪で大学受験を目指し奮闘中との身の上を訊き出すのだった。初恋を知ったみなとは、その気持ちを知ってほしいあまりにナイトに手紙を送る。そしてシュウのキスを受けようとする時記憶は弾け飛び、なぜか彼女は自宅のベッドの中にいる自分に気づいた…。〔95分〕 | [投票] |
★2 | マルタのことづけ(2013/メキシコ=仏) | メキシコ。家族も友もないクラウディア(ヒメナ・アヤラ)は、マーケットの店員としての毎日を淡々と過ごしていた。ある日彼女は盲腸炎を患い、救急病院へと運ばれる。そんな時、隣のベッドに横たわっていた女マルタ(リサ・オーウェン)にふとクラウディアは興味をもち、話しかけた。人懐っこく応じたマルタは彼女に菓子を勧め、どうでもいいはずの彼女の病状に心を砕く素振りを見せる。痛みの和らいだクラウディアに、マルタは自宅に寄って食事をするように助言する。マルタに夫はなく、父親の違う三女一男の子供たちに囲まれて暮らし、そして治らぬ病気に蝕まれる身だった。クラウディアは当惑しつつ彼女らとの暮らしに馴染んでゆくのだった。〔91分〕 | [投票] |
★2 | 忘れるものか(1968/日) | 京都。爆弾を仕掛けられた車に乗り込み、津村(二谷英明)は炎に呑まれた。その知らせを受けた妻で舞踊家である夕子(星由里子)は、無残に焼け焦げた死体を夫であると認める。そして幾らかの時が流れ、津村の眠る墓に出向いた夕子は、そこに京都に舞い戻った岡部(石原裕次郎)の姿を見たのだった。岡部とは津村とともに商事会社を起ち上げた男であり、さらに愛する夕子を取り合ったすえに身を引いた過去を持ってもいた。この事件の裏にある組織のボス尾形(田崎潤)の匂いを嗅ぎ取り、自ら行動する彼に、夕子は何も言わず冷たく接するのだった。彼らの愛の残り火をよそに、事件の真相を知る人々は次々に消されてゆくが、岡部はそれでも真相を追い続ける。〔83分〕 | [投票] |
★2 | アイ・ソー・ザ・ライト(2015/米) | 1940年代。カントリーソングの雄、ハンク・ウィリアムズ(トム・ヒドルストン)はその才能を認められ、まさに我が世の春を迎えていた。その一方で、彼が溺愛する女性歌手オードリー(エリザベス・オルセン)は才を持たず、彼女をも束にして売り出そうとする焦りがふたりの生き方に影を落としていた。ハンクの女癖には母リリー(チェリー・ジョーンズ)もただ頬を歪める毎日ではあったが、それでもオードリーより子供を得た喜びは僅かであれハンクの家を朗らかにした。そしてシンガーの登竜門であるラジオ番組「オプリ」への出場を果たしたハンクではあったが、多忙な日々のなか家族の絆を見失い、孤独のなかで酒や女に孤独への癒しを求めてゆくのだった。〔123分〕 | [投票] |
★2 | パリよ、永遠に(2014/仏=独) | ノルマンディー上陸作戦より間もなく、ナチスドイツ軍の敗色が色濃くなっていた大戦末期。パリ防衛司令官コルティッツ(ニール・アレストリュ)は総統ヒトラーより極秘の命令を受け取っていた。パリ壊滅作戦。それは連合国軍の侵攻に先立ち、パリを灰燼に帰するという総統の憎悪に裏付けられた無意味な作戦だった。これを知った中立国スウェーデンの総領事ノルドリンク(アンドレ・デュソリエ)は、パリを愛するあまりにコルティッツの司令室のあるホテルに向かい、彼にかけあって作戦を中止させるべく一世一代の大勝負に出た。だが、コルティッツは総統の代行者としてのみならず、作戦を遂行する絶対の理由を背負っていた。〔83分/スコープ〕 | [投票] |
★2 | 愛は降る星のかなたに(1956/日) | 新聞社勤務だった坂崎(森雅之)は、2/26事件の勃発とともに評論家として独立した。政治評論を続けていた彼にとって、軍部の暴走は何をおいても阻止すべきものであったからだ。そこにつけこんだのがナチ党員を装うコミンテルンの使者、ゾルゲ(ロバート・H・ブース)であり、彼は坂崎に「ソ連による統治なくして世界平和はあり得ない」と上海での居留期よりずっとささやき続けていた。我が家に愛妻の栄子(山根寿子)と娘の知叡(葉山洋子/浅丘ルリ子)を抱える坂崎は、やがてゾルゲの甘言に耳を貸すに至る。だが坂崎は志半ばにして逮捕され、栄子らは仲人の杉浦弁護士(浜村純)の保護で生活をおくる。坂崎は彼の言う「売国奴」なのか。〔94分〕 | [投票] |
★2 | マイ・ベスト・フレンド(2015/英) | ジェス(ドリュー・バリモア)とミリー(トニ・コレット)は幼馴染みの無二の親友だった。娘時代を過ぎてミリーは遊び仲間のキット(ドミニク・クーパー)との関係を実らせ、ジェスも整備士のジェイゴ(パディ・コンシダイン)と祝福されて結婚したが、密かな彼女の悩みは子供を授からないことだった。そんな中、ミリーに乳ガンの発症が指摘される。自暴自棄に陥る彼女をよそに、ジェスはついに手術の甲斐あって子供を授かるが、もっとも報告したい親友の不幸をまえに口をつぐむよりなかった。ついに乳房を切除することになったミリーは、酒に溺れるようになる。夫の好意のサプライズパーティを蹴った彼女は、ジェスを小旅行に誘った。〔112分〕 | [投票] |
★2 | 黄金の野郎ども(1967/日) | 笹田組の幹部・立原(石原裕次郎)は、組長笹田(二本柳寛)より組との約定を無視した黒田組に落とし前を要求しろ、と命じられ、これを最後に足を洗うとの約束で黒田組の賭場へ出向いた。黒田組に優遇される大山組の幹部ながら、立原との義理を通し協力する清水(二谷英明)に男気を見た立原は、清水の恋人かおる(広瀬みさ)に彼を託し、弟分のみを連れて仕事を果たす。しかし、その裏で笹田は黒田と和解し、立原の行動を独断先行と偽った。あまりのことに立原は笹田を撃ち、逃亡の旅に出る。8年が過ぎ、黒田組の天下となった横浜に立原が舞い戻った。彼は清水とかおるが営むスナックに向かうが、黒田組の三鬼(宍戸錠)がそれを狙っていた。〔88分〕 | [投票] |
★2 | ストックホルムでワルツを(2013/スウェーデン) | スウェーデンの田舎町で電話交換手を務めるモニカ(エッダ・マグナソン)は、ひとり娘のエヴァ=レナ(ナディア・クリスティアンソン)を抱えながらも、ジャズ歌手として大成する野望を捨てきれずにいた。舞台に立った彼女の歌を聴いた評論家の誘いで夢に見たニューヨークで歌ったモニカだったが、評価は惨憺たるものだった。それでも父(シェル・ベリィクヴィスト)の反対を押し切って巡業の旅に出たモニカの前に現われたのは、母国語でジャズを歌いたい彼女の希望を理解するベーシストのストゥーレ(スベリル・グドナソン)だった。彼は作詞家のベッペ(ヨハネス・ワンセロウ)をモニカに紹介し、彼女のめざすジャズを形作らせる。〔111分〕 | [投票] |
★2 | 銀座の次郎長 天下の一大事(1963/日) | 「銀座を富士山麓へ移転する」との政府方針に戸惑う銀座商店街。小さな親切運動に躍起になるカレー屋「ジロー」主人・長五郎(中村是好)を尻目に、「銀座の次郎長」こと息子の次郎(小林旭)は質屋のケチ親父(坊屋三郎)と生き別れた息子の仲を取り持っていた。そんなある日、長五郎がむかし芸者との間に作った息子と名乗る男・太郎(井上昭文)がジローを訪れる。明らかに胡散臭い「息子」に困惑しながらも、女房の冷たい視線に耐えられない長五郎は、寿司屋主人の金作(桂小金治)と示し合わせて家出。いち早くいい土地を買い占めて失地回復を図ろう、と富士山麓へ旅立った。それがヤクザの陰謀とも知らず…。『東京の暴れん坊』シリーズ第5作。〔90分〕 | [投票] |
★2 | ハイ・ライズ(2015/英) | 近未来。脳外科医ラング(トム・ヒドルストン)は、ロンドン近郊の高層マンションに転居した。建築家ロイヤル(ジェレミー・アイアンズ)によって築かれたこの高塔は、スーパーマーケット、小学校、病院などを内部に完備された、いわば俗世より切り離された機能都市だった。上階に住むシャーロット(シエナ・ミラー)に誘いを受けたラングは、上層部のセレブたちが集うパーティに参加するが、その排他性に晒され参加者に追い出される。そんな彼と接触をもつ下層階居住者のワイルダー(ルーク・エヴァンズ)は、よりよい暮らしを享受する高層階に不満を滾らせる人々の現実を語るのだった。J・G・バラードの描く70年代センスの暗黒未来図。〔119分〕 | [投票] |
★2 | シン・ゴジラ(2016/日) | 異変は東京湾より始まった。大量の水蒸気を伴う熱核源体が都心に向け接近している。調査結果を見た官房副長官・矢口(長谷川博己)はこれを一体の特殊生物と認めるが、大河内首相(大杉漣)をはじめとする閣僚は一笑に付す。しかし、その荒唐無稽な観測は現実であった。周囲の建造物を破壊し、一路東京中核部に侵攻する特殊生物に人々はどよめく。この事態に自衛隊は治安出動を要請するが、対応は遅々として進まない。そんな中、地を這っていた特殊生物は動きを止めると、あたかも進化するかのように屹立、二足歩行体となる。その巨体はあらゆる攻撃を無力化した。米国特使として極秘来日したパタースン(石原さとみ)は、これを「ゴジラ」と呼び脅威を訴える。〔120分〕 | [投票] |
★2 | グランドフィナーレ(2015/伊=仏=スイス=英) | 英国音楽の権威、フレッド(マイケル・ケイン)はアルプスのホテルで休暇を過ごしていた。そこには王室の使者が再三現われ、女王よりの演奏依頼をもってくるが、頑なに彼はその依頼を蹴るのだった。そんな彼の周りにはセレブが偏在していたが、親友の映画監督ミック(ハーヴェイ・カイテル)との悪ふざけが彼の気持ちを落ち着かせていた。平穏な日々のなか、フレッドの愛娘レナ(レイチェル・ワイズ)が、ミックの子である夫に裏切られたと泣く。その理由を聞くフレッドは、自分がいかに子供を振り返らない音楽馬鹿であったかを思い知る。そして彼らの休暇を終わらせたのが、ミックの愛する女優ブレンダ(ジェーン・フォンダ)の来訪であった。〔124分〕 | [投票] |
★2 | 追憶の森(2015/米) | アーサー(マシュー・マコノヒー)はただ意識の命ずるままに、日本の青木ヶ原樹海にやって来た。この自殺の名所を行き先に選んだのは、即ち彼が自殺を望んだからに他ならなかった。深く森に入り込んだアーサーは、そこで弱る体を引きずり出口を求める男、中村工(渡辺謙)に出会う。中村は会社で窓際に配置されたために、安易な逃げ道を選んだことを悔いていた。そんな彼の弱さを見つめて拒否感を抱くアーサーだったが、彼のアーサーをも救ってやりたいと願う心に触れ脱出を手助けしてやろうと決意する。アーサーの語るのは最愛の妻ジョーン(ナオミ・ワッツ)のことだ。自分の浮気で悲しませてしまった彼女は、実は重い病にむしばまれていた。〔111分〕 | [投票] |