★2 | 阿修羅城の瞳(2005/日) | 文化文政の世。江戸には人の世に巣食う鬼どもが蠢き、さながら生き地獄の様を呈していた。これに立ち向かうのが「鬼御門」と呼ばれる荒武者たちである。彼等の前に立ちふさがる美貌の毒婦・美惨(樋口可南子)は、間もなく鬼の王・阿修羅が現われ、この世を魔界と成すだろうと告げる。他方、「鬼御門」から離れ、今は役者暮らしをしている病葉出門(市川染五郎)は、盗賊の娘・つばき(宮沢りえ)と妙な所で出くわし、彼女が落とした椿のかんざしを拾う。だがこの出会いが、江戸に災いをもたらす一大事件に発展しようとは、誰も知る由もなかった。〔松竹/119分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | 私の夜はあなたの昼より美しい(1989/仏) | リュカ(ジャック・デュトロン)は大学教授で衒学者。カフェで後ろの席に座ったブランシュ(ソフィー・マルソー)は母親から逃れようとリュカを誘惑する。彼女は近くで見たリュカの偏屈ぶりに愛想を尽かしかけるが、それでも彼への愛情を隠しきれず、告白するに至る。リュカはブランシュをホテルのスウィートルームに誘い、肉体を求め合う。ブランシュの家族たちは、予言を生業とする彼女の行方を突き止めるが、彼女は帰ろうとはしない。彼女はリュカを呪い、その手から逃れようとしながらも、彼とともにある営みの快楽に埋没してゆくのだ。〔110分/カラー〕 | [投票] |
★2 | 喜劇 初詣列車(1968/日) | 上田(渥美清)はスキー列車の車掌で目の回る忙しさだった。その帰路、彼は学校で4年年下だった美和子(佐久間良子)と再会する。その夜、先輩(西村晃)と新潟の夜に繰り出した上田は、芸者姿の美和子を酔漢より救う。美和子を一夜見守った上田は、行方知れずの彼女の弟を探してやることを決意する。弟・健吉(小松政夫)の勤める工場を訪ねた上田は、彼を求めてトルコ風呂、ボディペインティングのアトリエ、前衛音楽スタジオを転々とする。その結果、健吉を見つけ出した上田だったが…。列車シリーズ第3弾。〔東映/91分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★2 | マジンガーZ対デビルマン(1973/日) | 度重なる日本侵攻をマジンガーZに阻まれたDr.ヘル(富田耕生)は、最後の賭けに出た。それこそは、地獄の渕に沈んだ悪魔、デーモン族と結託することだった…。その頃、デーモン族との闘いを終えたデビルマン・不動明(田中亮一)は平和なひとときを過ごしていたが、一方で悪と戦うマジンガーZの操縦士・兜甲児(石丸博也)の詰めの甘さが我慢ならなかった。自ら拳を交え、その中から友情を勝ち取る明と甲児。そして空から狙う機械獣と復活したデーモンに立ち向かうデビルマンとマジンガーZ。だが、マジンガーZは空中で戦う術を持たない。その時、弓教授(八奈見乗児)が画期的な新兵器を鋼鉄の巨人に与える!〔東映/43分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | マジンガーZ対暗黒大将軍(1974/日) | Dr.ヘルの猛攻をマジンガーZが退け、世界は束の間の平穏を取り戻していた。そんな時、海岸でボス(大竹宏)は謎の予言者(大塚周夫)から世界を滅ぼしに現われる謎の軍団の予言を聞く。各国に上陸し、破壊の限りを尽くす鋼鉄の野獣たち…それこそは、暗黒大将軍率いるミケーネの戦闘獣軍団だった!彼らを迎え撃つ兜甲児(石丸博也)のマジンガーZ、そして弓さやか(江川菜子)のダイアナンA。しかし無敵の巨人たちは健闘空しく倒れゆき、この世はミケーネに蹂躙されるかに思われた。その時雷鳴が轟き、この世を救う新たなる巨人の姿を照らし出した。それこそは…!〔東映/43分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | あずみ2 Death or Love(2004/日) | 秀吉が倒れ、豊臣氏と徳川氏が争っていた時代。刺客として苛烈な時代を生き延びてきたあずみ(上戸彩)は、仲間のながら(石垣祐磨)とともに真田昌幸(平幹次朗)の暗殺を命じられ、その居城を目指していた。その道すがら、出会った少年野盗団のなかに、あずみはかつて心を通わせた少年・なちに酷似した銀角(小栗旬)の姿を見る。鬼と化した筈のあずみの心を揺るがせる出来事をよそに、昌幸はあずみたちを葬るべく甲賀忍軍を集結させていた。〔東宝/112分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | イザベル・アジャーニの惑い(2002/仏) | 青年技師・アドルフ(スタニスラス・メラール)はパーティで伯爵の愛人エレノール(イザベル・アジャーニ)を紹介される。彼女を好きにはならなかったが、好意を寄せられることを望んだアドルフは切々たる熱情を込めた恋文を彼女宛てに綴る。エレノールは、「恋」という言葉だけは口にしないでと懇願したものの、伯爵との別居を決意するまでになっていった。そして彼女を想うダルビニー(ジャン・ルイ・リシャール)のように、アドルフに決闘を挑む者まで現われた。だがアドルフは愛に束縛されることを好まず、おのれを自由の場に置きたがるのだった。エレノールの情愛を嘲うかのように…〔102分/カラー〕 | [投票] |
★2 | 美空ひばり・森進一の花と涙と炎(1970/日) | 歌手・神野の付き人、榊(森進一)はその歌唱力を認められながら、神野にはひどい扱いを受けていた。一方、霞(美空ひばり)が後継者となる藤花流舞踊は刷新を求められながら、頑固に古くからの伝統を守り抜いてきた。霞は作曲家・高山(林与一)との道ならぬ恋に苦しむが、当の高山は伝統を引き継ぐことを拒み、霞をこっぴどく振るのだった。彼女が傷心を癒しにきたバーに、解雇された榊は流しの歌手として現われる。いつしか、霞は榊のギターに合わせて歌っていた。それを見咎められた榊は地元のヤクザに殴られるが、霞はそんな彼を邸宅へと誘う。霞は榊の負けず嫌いを気に入り、援助を申し出るのだった。〔松竹大船/95分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | キスとキズ(2004/日) | 泥酔し、よろよろと波止場をうろついていた香坂(高野八誠)は、チンピラにからまれている女・夏希(市川実和子)を救う。夏希は感謝しながらも、狭い町の中だからと居所も教えず去った。もともと何の目的もなく毎日を過ごしていた香坂を見かねて、叔父の泰三(寺島進)はバリアフリー・バーを紹介し、アルバイト仲間のロンファ(翁華栄)も危ない橋を渡りながら香坂を励ます。そんなある日、夏希が見知らぬ男とホテルに入ってゆくのを見、泣いていた香坂の肩に手をかけたのは、他ならぬ夏希だった。好きだと告白した彼女の意外な情夫の正体を知った香坂は、ロンファとともに向こう見ずな強盗に走り、夏希をも連れて逃亡する。〔東映/91分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | 北の零年(2004/日) | 明治四年。四国・淡路に暮らす武家、稲田家の人々は政府から北海道・静内への移住とその地の開墾を命じられる。その第一次移民団の中に小笠原志乃(吉永小百合)はいた。すでに開墾に携っていた夫・英明(渡辺謙)は志乃や娘の多恵(大後寿々花、のち石原さとみ)と再会したが、間もなく訪れる廃藩置県のため髷を切った姿はゼロからの出発を物語った。そして北海道という異郷での農業技術を学ぶべく、英明は札幌に旅立ち消息を絶った。夫の無責任さを責められる志乃だったが、彼女の危機に決まって訪れるアイヌ装束の男アシリカ(豊川悦司)はつねに優しく彼女を見守るのだった。吉永小百合出演111本記念作品。〔東映/168分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | ドリフターズですよ! 冒険冒険また冒険(1968/日) | 田舎から東京に出てきたチョロ(加藤茶)はいきなり大学紛争に巻き込まれて仰天するが、生まれついての商才を発揮して学生に角材を売り始める。そして工事現場の荒井注、高木ブーをも仲間に入れて学生に配る石つぶてを運び出すが、そこへ機動隊が現れて浪人生の仲本工事、そして止めに入った現場監督のアンテナ(いかりや長介)ともどもブタ箱行きに。何の因果か一緒になった5人はボディペインティング、アングラ演劇と現代の最先端を渡り歩く。そしてアンテナは、いっそ巨大風船でアメリカに行こうとぶち上げる。〔東宝/84分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★2 | SPACE ADVENTURE コブラ(1982/日) | 宇宙海賊コブラ(松崎しげる)が出会った美しき賞金稼ぎジェーン(中村晃子)は、人工天体ミロス星の三王女のひとりであった。ドミニク(風吹ジュン)、キャサリン(藤田淑子)、そしてジェーンの姉妹は、ミロス星に秘められた強大なエナジーの謎をその体に隠していたのだ。ジェーンの依頼でコブラは残るふたりを捜す。だが、ミロス星の秘密を狙う海賊ギルドが彼の前に立ちふさがった。彼らの猛攻をかわし、キャサリンの幽閉されたラホール刑務所に一路向かうコブラを、ギルドの幹部クリスタルボーイ(睦五郎)が待ち受けていた!〔東宝東和/99分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | でっかいでっかい野郎(1969/日) | 北九州・若松にやってきた南田松次郎(渥美清)はヒゲ面の風来坊だ。彼は三池の保護司から、ここ若松で保護司をやっている病院の院長(長門裕之)のもとへ紹介されて来たのだ。早速松は海のゴミ屋の職を得るが、海で捕まえたフグを仲間に振舞い、仲間ともども病院に運び込まれる破目に。事務室のトモちゃん(中川加奈)は松の操縦法を心得ていて、彼のむさ苦しいヒゲと長髪を綺麗にそり落としてしまったが、何とか松もこの街に馴染み始めていた。そしてひょんな事から犯罪者を取り押さえた彼は、院長の奥さん(岩下志麻)を人力車に乗せた「無法松」というふれこみで雑誌のグラビアを飾り、人気者になる。〔松竹大船/91分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | 超能力だよ 全員集合!!(1974/日) | 碇(いかりや長介)は売れない易者。彼のところへ青年(加藤茶)が、自分は一体誰なのか教えてもらいに来たことから物語は始まる。彼を儲け話の種と見込んだ碇は、その名を「シラナイ様」と名づけ、早速住家の焼き鳥屋の二階へ連れてくるのだった。その頃、秋田では地主の娘・志乃(長山藍子)が、家出した弟・ヒデオの行方を心配していた。彼女の父は怪しげな宗教に全てをゆだね、所有する山の権利を教祖・雲山(伴淳三郎)に奪われそうになっていたのだ。碇が「シラナイ様」のパフォーマンスで大金を手にしていた頃、志乃は秋田から上京し、偶然にも碇の馴染みのスナックに身を寄せ、弟を探していた。〔松竹大船/91分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | ULTRAMAN(2004/日) | 航空自衛隊のパイロット・真木(別所哲也)は、先天的な疾患を持つ息子・継夢(広田亮平)をかまってやれない事を悔やみ、空自から退官しようと考えていた。だが、そんな彼のラスト・フライトにおいてその乗機は謎の赤い飛行物体と衝突、墜落してしまった。奇跡的に生きていた真木は民間航空会社に勤めるようになるが、防衛庁の特務機関付化学担当官・水原(遠山景織子)によって身柄を拘束される。実は真木の前にも青い発光体に取り込まれた男・有働(大澄賢也)がおり、彼は怪物化して逃亡したというのだ。幽閉される真木。そして、彼を追うように怪物となった有働…コードネーム「ザ・ワン」が出現する。〔97分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | タッチ 背番号のないエース(1986/日) | 上杉和也(難波圭一)は優等生。明青学園高校野球部の希望の星である。そんな彼の双子の兄である上杉達也(三ツ矢雄二)は、特に目的意識も持たないのんびり屋。結局野球部を横目で眺めながら、友人の原田(銀河万丈)に誘われるままボクシング部に入った。上杉兄弟と一緒に育った明青のアイドル、浅倉南(日高のり子)は、次第に皆から和也と理想のカップルとして見られるようになっていた。「南、ピッチャーが好き!」達也が過去を振り返れば、彼女がそう言っていたことに気がつく。達也の心に風が吹いた…。あだち充の人気青春漫画の劇場版アニメーション第一弾。〔東宝/93分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | 縮図(1953/日) | 靴職人の家から芸者置き場に売られた銀子(乙羽信子)は牡丹という名で呼ばれた。主人の磯貝(菅井一郎)はおかみ(沢村貞子)には頭が上がらなかったが、おかみの死後銀子に露骨に手を出すようになった。だが、彼女が愛する医者・来栖(沼田曜一)に身請けして貰おうにも無理な話だ。磯貝のものにはなりたくなかった銀子は、父に買い戻してもらうものの、家のために再び寿々龍という名で芸者をすることになる。そこで地元の御曹司である倉持(山内明)に見初められた彼女だったが、その母親(英百合子)は息子との結婚を家名が穢れる、と嫌い、息子を富豪令嬢と結婚させてしまう。〔近代映画協会/131分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] |
★2 | 夜霧の慕情(1966/日) | 堀部(石原裕次郎)は花屋に開店祝いの花輪をもってゆく人情家のやくざ幹部だ。そのボス・中根(芦田伸介)は刑務所に入ることになり、堀部の兄貴分・相良(宍戸錠)がその間組を取り仕切ることになった。だが中根が堀部を見込んで世話を任せたのが、情婦であるバーのママ・亜紀(桑野みゆき)だった。彼女は堀部を積極的に誘惑したが相手にしてもらえず、それでもなお執拗に彼を求める。そんな時、取り引きを旭会に妨害されたチンピラを、堀部は相良よりかばう。しかしその裏では、相良は旭会にひそかに寝返っていた…。〔日活/92分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | ゴジラ FINAL WARS(2004/日) | 近未来。度重なる戦争と核実験は地球環境に異変を生み、太古よりの眠りについていた怪獣たちの覚醒を促した。ここに「地球防衛軍」は組織され、特殊能力を有するミュータント部隊がその先頭に立つこととなった。その一人・尾崎(松岡昌宏)は、若き女性生物学者・音無(菊川怜)の護衛につき、北海道沖より発見されたサイボーグ怪獣のミイラの調査に向かう。時を同じくして世界各地に怪獣が出現、防衛軍の空中戦艦は苦戦する。だが、それらを一瞬にして消し去った存在があった。国連事務総長・醍醐(宝田明)は彼らを友好的な異星人・X星人と呼ぶ。この時ゴジラは、南極の氷の下に葬り去られていた…。〔東宝/125分/カラー/スコープ〕 | [投票] |
★2 | 八月のかりゆし(2003/日) | 沖縄。バスから母の遺骨を下げた少年、柳口テル(松田龍平)が降り立つ。そこへ迎えに来た従姉妹の少女マレニ(末永遥)は、彼を待っていた家族にひき会わせた。とりあえず、テルは伯母の経営するペンションに腰を落ち着けることになった。早速テルと仲良くなったマレニは、自作の三線を彼にプレゼントする。夏休みのこともありテルはマレニと外出するが、彼女は不思議な霊に憑かれ、森へといざなわれる。引きずられっぱなしのテルだったが、彼にも血と燃え上がる炎のヴィジョンが見え始め、煩悶する。呪女(ノロ)の血をひくマレニは彼を守ろうとするのだが、彼らをDVカメラ片手にアキ(Tama)という女が追うのだった。〔GAGA/92分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |