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ゑぎさんのコメント: 更新順

★4牧童と貴婦人(1938/米)これは実に良く出来たソフィスティケイティッド・コメディでヘンリー・C・ポッターという監督を激しく見直してしまった。グレッグ・トーランドの仕事として見る分にも興味深い。船上の濃霧の表現の美しさ。船長が司式する結婚式の仰角カットでは天井がバッチリ映っている。 [review][投票]
★4スタア誕生(1937/米)エスターのスターとしてのカリスマ性という意味において決定的にキューカー版には及ばない。 [review][投票(1)]
★3幽霊西へ行く(1935/英)クレールらしい時空間をまたにかけたファンタジックなコメディで設定はとても面白いと思うのだが、いかんせんヒロインがジーン・パーカーではちと弱い。代わりに彼女の父親を演じるユージーン・パレットが中盤から後半にかけて独壇場のように映画を盛り上げる。 [review][投票(1)]
★3七人の愚連隊(1964/米)ビング・クロスビーの扱い方がこれでいいのか?と思っていると、最後のドンデン返し。もう実に良い。演出は殆どのシーンでルーズ極まりないのだけど、決めるところは決めていて、この手の映画はこれで良いのだと思う。 [投票]
★3条理ある疑いの彼方に(1956/米)このジョーン・フォンテーンへの照明の気遣いの無さは驚異的だ!つまり、この映画のフォンテーンはとても不細工。ハリウッド映画のヒロインをこれほど醜女に撮った監督はラングだけではないか?もう感動的ですらある。或いはこの映画の後にハリウッドを去ったラングの最後っ屁か?[投票]
★4ニックス・ムービー 水上の稲妻(1980/スウェーデン=独)この映画で最も胸を打つのは死期の迫ったニコラス・レイの悲痛さ以上にレイとヴェンダースとのスリリングな関係性だ。 [review][投票(2)]
★3決闘般若坂(1943/日)伊藤大輔版「武蔵」はつまるところ武蔵と宍戸梅軒との闘いの物語なのだ。それは1971年の『真剣勝負』(伊藤大輔脚本、内田吐夢監督)でも焼き直されている。特に梅軒と風車(かざぐるま)のイメージの共通性が面白い。 [review][投票]
★3宮本武蔵(1973/日)加藤泰特有のローアングル。しばしば川面等の水中にカメラを据えたショットがあるのだが、ここまでやると少々やり過ぎだろう。この水面ショットは殆ど意味不明だ。 [review][投票]
★3二刀流開眼(1943/日)1940年版、稲垣浩「武蔵」は日活の製作で、この伊藤大輔版「武蔵」は大映作品なのだが、武蔵役・片岡千恵蔵と又八役・原健作はいずれも同じ。お通は宮城千賀子から相馬千恵子に交代。そして本作の朱美は市川春代だ。 [review][投票]
★3宮本武蔵・巖流島の決斗(1965/日)巌流島決闘シーンでのトラック移動のスピード感は矢っ張り素晴らしいと思うが、本作ではシリーズの登場人物ほぼ総てに落とし所を用意する都合もあり、かなり散漫な印象を受ける。そんな中で本作のみに出演している戦前版の武蔵・片岡千恵蔵が素晴らしい貫禄でシーンをさらう。[投票]
★4宮本武蔵・一乗寺の決斗(1964/日)一乗寺下がり松での暗転とその後フェードインしてモノクロ処理に移行する有名な演出には確かに仰天するが、それ以上に田圃の中を転げ回って逃げる武蔵から、カラーに戻ったカットで朱色の草の上に大の字に寝ている武蔵を俯瞰で映す内田吐夢のセンスに瞠目する。渋い朱色が目に焼き付く。[投票(2)]
★3宮本武蔵・二刀流開眼(1963/日)船上で高倉健扮する小次郎登場。このシーンの空を翔ぶカモメはアニメーションで作られており唖然としてしまう楽しさ。 [review][投票]
★4地獄花(1957/日)何と云っても袴野の麿−柳永二郎−の住処の造形が素晴らしい。高場の見張り所。見張り所から綱を伝って移動する少年。吊り橋。空間の高低描写が良い。 [review][投票(1)]
★3四つの恋の物語(1947/日)四つの物語それぞれが結構良くできていて甲乙つけがたい。しかし、三話目と四話目は入れ替えた方が良いかもね。 [review][投票(1)]
★4最後の人(1924/独)窓とドアの映画。多分全体の9割以上のカットで窓かドアが映っている。 [review][投票(2)]
★3スノーマン(1982/英)いまいち良く出来たアニメーションだとは思えないのだが、なんとも云えない寂しさが心に残る。「Walking Through The Air」という主題歌の中、空を飛ぶシーンがいい。豪華客船、鯨、ペンギン。とりわけ鯨がいい。[投票]
★5真夏の夜の夢(1935/米)ラインハルトとディターレが生んだ素晴らしいファンタジー映画。ハル・モーアの軟調の画面(たえずキラキラ光っている)も凄い。男女4人でのマシンガン・トークは『ヒズ・ガール・フライデー』の先をいっているし、ラスト近く、芝居の後で職工達の足を上げたカットがストップモーションになるのも度肝を抜かれる。[投票(1)]
★4ノートルダムのせむし男(1939/米)悲しい物語。ディターレの造形もまた当時のハリウッドの中にあって一線を画する異国的な、ファンタジックな突出だったのだろう。モーリン・オハラはエプロン姿の時の美しさには適わない。ここでの彼女は、どうにも不実な感じがして胡散臭い。チャールズ・ロートンが日本人的な演技をするので面白かった。[投票(1)]
★2キングの報酬(1986/米)これは久しぶりに好感の持てたリチャード・ギアだった。映画自体は「アメリカ社会ってやっぱり凄いなぁ」と思って終わり。ジュリー・クリスティケイト・キャプショーが可哀相だ。ルメットには矢張り才能がない。 [投票]
★4夕陽に立つ保安官(1969/米)バート・ケネディのスプーフ・ウェスタン代表作。『荒野の決闘』のパロディ。実を云うと昔見た時は全編に亘ってもっと笑えたと思ったのだが、今見るとコメディとしては中途半端さが目立つけれど、随分カッチリ作られていることに驚かされる。 [review][投票]