ゑぎさんのコメント: 更新順
さがす(2022/日) | 力のある映画だ。映画の倫理と現実レベルのそれを切り分けることをしない人には受入れられない作品だとも思われるが、力があることは事実だし、立派なものだと思う。『岬の兄妹』に比べ、演出の洗練も図太さも、随分と増しているだろう。 [review] | [投票(2)] | |
殴られる彼奴(1924/米) | 悲劇性と喜劇性が、ないまぜになっていて、うろたえてしまう。シーケンスの変わり目で、何度もピエロが笑いながら大きな球を回すカットが挿入されるのだが、その度に心がざわつく。 [review] | [投票] | |
続大番 風雲編(1957/日) | シリーズ二作目。最初に前作の梗概部分(ダイジェスト)があるが、矢張り、宇和島の段々畑の俯瞰カットはいいと思った。本作は、東京から加東大介が、宇和島に帰ってきたところから始まる。 [review] | [投票] | |
大番(1957/日) | 昭和二年。主人公の赤羽丑之助−加東大介が、宇和島から東京へ汽車で出て来る場面から始まる。加東は18歳の設定だ。東京駅前の交番で日本橋の蕎麦屋へ行きたいと云い、巡査の小林桂樹から、ずいぶん老けた18歳だな、と云われながら、道を教えてもらう。 [review] | [投票] | |
パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021/米=英=ニュージーランド=カナダ=豪) | こんなの西部劇じゃない、あるいは、隠喩が直截的過ぎて下品、と感じる部分が多々あり、やっぱり、この監督の演出は、私には合わないと再確認したのだが、そうは云っても、良い部分もあり、とりあえず、そこから書き始めよう。 [review] | [投票(1)] | |
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969/日) | 私も乱歩を好んで読んだのは、随分と昔のことなのだが、本作を見ながら、一番思い出したのは、矢張り「孤島の鬼」でした。まずは、冒頭の精神病院のシーンが異様な演出だ。上半身裸の女たち。なぜか、女性監房に一人だけ男子−吉田輝雄がおり、女たちに囲まれる。 [review] | [投票(2)] | |
徳川いれずみ師 責め地獄(1969/日) | 傑作。本作の倫理観には感動する。ま、そんなことよりも、かなり沢山の女性の裸が見られる有り難い作品だ、ということを先に書くべきだろう。題材的に、もうほとんどのシーンで、女性たちが胸をさらけ出している。 [review] | [投票(1)] | |
南の誘惑(1937/独) | 岩のある海辺の大俯瞰。クレジット後、ティルトアップしながら右へパンすると、台場がある(大砲が見える)。さらに少し上昇しながら右へ移動するので、クレーンショットだったことが分かるのだ。 [review] | [投票] | |
世界の涯てに(1937/独) | 19世紀半ばのロンドンを舞台として始まり、登場人物は全員英国人の設定だと思うが、全員がドイツ語を話すという映画だ。 [review] | [投票] | |
Love Letter(1995/日) | 雪の中に寝転んでいる中山美穂。これが丘の上であり、起き上がって丘の下へ降りていくのを延々と俯瞰でおさめた超ロングショット。中山が小さく小さくなっていく。素晴らしいタイトルバックだ。 [review] | [投票] | |
妻二人(1967/日) | 本作もほとんど完璧。間然するところのない演出じゃないか。セリフは全くもって大映テレビ。しかし、ずっとニヤケながら見る。プロットもセリフも撮影も面白いのだが、それでもまず書きたくなるのは、美術装置だ。 [review] | [投票] | |
スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム(2021/米) | 下條正巳の「とらや」に森川信と松村達雄が呼び出されたら楽しいだろうな、と思いながら見た。三崎千恵子の反応が見てみたい。しかし、みんな元気で良かった。 [review] | [投票(3)] | |
失われたものゝ伝説(1957/米=伊) | 昔はこういう映画をテレビ放映で何度も見た気がする。改めて見てみるとこれはなかなか良く出来た映画だ。ヘンリー・ハサウェイの中でもかなり良いほうだろう。 [review] | [投票(1)] | |
爛(1962/日) | タイトルは「ただれ」と読む。スリップ姿の若尾文子。倉田マユミが麻雀を誘いに来る。階段で十朱久雄とすれ違う。 [review] | [投票] | |
罠(1939/仏) | 仏時代のロバート・シオドマクによる犯罪映画で、ダグラス・サーク『誘拐魔』(1947)のリメイク元。私は『誘拐魔』の方を先に見てしまっており、ちょっと時系列的には逆になるが、リメイク版との比較を交えて感想を書きます。 [review] | [投票] | |
誘拐魔(1947/米) | ノワールあるいはミステリーと云うよりも、ロマンチックコメディの要素の強いダグラス・サーク作品だ。とは云え、冒頭の霧の造型と窓と影の使い方は、犯罪映画のオープニングとしても、見事なつかみと云っていいだろう。舞台は霧のロンドンだ。 [review] | [投票(1)] | |
螢火(1958/日) | 宇治川の水車のカットでクレジット(劇中の科白では、確か淀川と云っていたが)。この水車は伏見の名物だったのだろう。伏見中書島の遊郭を舞台とする、滝沢英輔『「廓」より無法一代』(1957)でも、クレジットバックは水車のカットだった。 [review] | [投票] | |
レイジング・ファイア(2021/香港) | あまり詳しく無いながらも、ドニー・イェンについては思っていた通りの凄さ、カッコ良さで満足した。しかし、それ以上に、ニコラス・ツェーの悪役としての魅力に興奮した。 [review] | [投票(2)] | |
マークスマン(2021/米) | メインのプロットは、アリゾナからシカゴまでのロードムービーだ。開巻は、メキシコの村。教会の前の石像か?首に赤い石のネックレスがかかっている。ファーストカットから、綺麗な色使い、画面が美しいと思う。 [review] | [投票(1)] | |
ハウス・オブ・グッチ(2021/米) | 実は、見ている最中に、これは良いシーンだ、と思えたシーンがなく、見終わってからも、一所懸命良いシーンを思い出そうとしたのだが、一つも出てこなかった。久しぶりに大きく失望を味わう映画を見た、ということになる。 [review] | [投票] |