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Bungeさんのコメント: 更新順

★3椿三十郎(1962/日)用心棒の続編的作品でありながら鑑賞後の余韻は七人の侍に近かった。仕方の無い奴らにつきあってやるといった主人公がとくにそれを感じさせる。言葉で説明しやすい面では用心棒よりも完成度が高いようにも思える。だが映像的かつ端的に示された世界観が足りないような印象がある。それは「生きる」における書類の山、「用心棒」ならば手をくわえた犬のようなもの。その有無は重要なものと私は思っている。[投票(1)]
★4用心棒(1961/日)椿三十郎とは異なり主人公視点でほぼ固定されているので水面下で起こるさまざまな出来事を彼が目撃しなければならず、時には強引な状況から眺めている。大まかな展開は主人公が存在しないと仮定しても似た出来事が起きる余地のあるものばかりで、三十郎は傍観者といった趣。殺陣よりもその視線の先にあったものこそが描かんとしたものなのかもしれない。[投票]
★5生きる(1952/日)黒澤に限らずクリエーターの多くは非創造的人間を嫌う傾向にある。創造され生みだされた物の一端を担っているという想像力の欠如ゆえに愚痴るばかりの人間、創造作業の中枢近くにまで入り込める余地を持ちながらもみすみすそれを棒に振る人間、 [review][投票(3)]
★2パッション(2004/米)キリスト役には血色や体格の良い栄養の行き渡った俳優を配役しており、現代人臭が感じられる。画作りはグラディエーターやトロイ的。神々しさに欠けるという感想を持った。いやらしい笑みを浮かべた下衆どもが、口と目をポカンと開けて天を仰ぐイエスを執拗に鞭打つ、という受難のシーンは同じようないたぶり方を同じような撮り方で繰り返しているので少々飽きてしまった。[投票]
★3天国と地獄(1963/日)身代金の受け渡しシーンまでは死ぬほど面白い。そこを超えると主人公たる三船の出番が減ってしまい尺の長い本格的なミステリーパートとなるのだが、警官たちの描き方は87分署シリーズとしては物足りない。麻薬中毒者たちの映像があまりに鬼気迫るクオリティーなので、本筋のショッキングさが影に隠れてしまった感も。[投票]
★5A.I.(2001/米)ロボットはあくまでプログラムに従い親を追い求めているにすぎない。 [review][投票]
★4デスペラード(1995/コロンビア)やはり良さはクライマックスに尽きる [review][投票(1)]
★4自転車泥棒(1948/伊)ある婦人が家の窓から向かい側の家をそれとなく眺める。会話中の警官が目に入る。すかさず家の窓をぴしゃりと閉じる。 [review][投票]
★4キング・コング(1933/米)「みなさんの好奇心を満たします」 [review][投票(3)]
★3ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003/日)大怪獣総攻撃では強く原点回帰を匂わせていた。それに比べると今作は娯楽一直線。単純に楽しませようという、単発的でありながらも情熱の伝わる場面がいくつかある。 [review][投票]
★5ゴジラ(1954/日)どのような最新の技術と名優の熱演をもってしても、国内リメイク版では絶対に超えられない。時代が生んだ迫力に技術が勝利することは不可能だ。 [review][投票(1)]
★3ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001/日)原点回帰 [review][投票]
★3ファースト・ミッション(1985/香港)ジャッキーチェンのカンフーは凄みを感じさせるようなタイプでなくコミカルだ。よってこの映画のような、シリアス調のストーリーと相性が悪い。ストーリーは悪くなく、とってつけたカンフーアクションというパターンは香港映画として稀有。[投票]
★2ロード・オブ・ザ・リング(2001/米=ニュージーランド)劇場版の感想 [review][投票(1)]
★3男たちの挽歌 II(1987/香港)闇社会に身を投じたことが足かせとなる様を描いていたのは前作。続編において一作目の存在が足かせと化すのを体現したのがこの映画だ。 [review][投票]
★4キッズ・リターン Kids Return(1996/日)無限の可能性に包まれた若者が、フリーターの道を進み夢を追い続ける。そのようなプロパガンダが流行した時に作られたからこそ意義がある。 [review][投票(1)]
★4メトロポリス(1927/独)単純なプロレタリアものかと思えばそうでもない。説明を省いているわけでも支離滅裂なわけでもなく、純粋に厚みのある内容なのだと思う。 [review][投票]
★4県警対組織暴力(1975/日)胡散臭いバランスで成り立った人間関係と胡散臭い友情の芽生え、そして胡散臭い警察の黒さが花開く。[投票]
★3魔界転生(1981/日)大勢いる人物の個性がそれなりに立っているところは流石。ラストはねっとりした余韻を出したかったのだろうが、特撮やエフェクトのチープさからくる安っぽい雰囲気に負けている。酒でも飲みながら眺めるのに最適な映画。夢の対決ものとしてはかなり面白いほう。[投票]
★5バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985/米)見せ場のステージが時計台。この設定をタイムスリップものに適用すればわざとらしくなりそうなものだが、違和感なく仕込まれている。80年代の雰囲気が強い絵作りだが、そう古臭くもない。庶民的な生活臭を見栄え良く見せることに長けている。[投票]