★4 | コクリコ坂から(2011/日) | 過去やその記憶はリセットできない、しかしそこに向きあって新たに出発することはできるというメッセージ。サイドストーリーがメインストーリーのメタファーとして機能している。場面ごとの役割が明確で、無駄がなくテンポがよい。同監督の前作とは雲泥の差。 [review] | [投票(1)] |
★3 | SUPER 8 スーパーエイト(2011/米) | 構成は穴だらけ。だけれども、「ダメ」とか「嫌い」とか切って捨てることができないのは、抉りが浅いわりに子供や大人の哀しみを描こうとしているからかな……。それが宇宙人への共感にまで説得力を持って広がっていけば文句なかったのに。 | [投票(1)] |
★4 | デンデラ(2011/日) | 捨てられてではなく戦って死ぬ。死に時と場所を選ぼうとする婆たち。だが戦う相手は人間ではなく自然なのだ。人間の制度ではなく自然の摂理の中で、齢七十をすぎて初めて本当に出会う「生」。その「生」の困難と生きる意志のない交ぜになったラストもよい。 [review] | [投票] |
★4 | バーレスク(2010/米) | シェールが好きなので。彼女が見られる上に歌も聴けるので。アギレラの部ブスさはかえって魅力だったかも。 | [投票] |
★4 | ソーシャル・ネットワーク(2010/米) | SNSの創始者の話としてだけ見るのは貧しすぎる。周囲の戸惑い・反発、その中を主人公が突進できてしまうのはそれ自体が一種の欠陥で、それゆえに見えているものが違うのだ。それを時代の変化(権利の在り方等)の中に位置づける力量。面白かった。 [review] | [投票(2)] |
★3 | トロン LEGACY(2010/米) | 前作の後に様々な作品が出て、ストーリーの発想自体がそれほど新鮮ではなくなってしまった時に続編っていう無謀さ。しかし、まったくダメだとは思わない。ヴィジュアルは嫌いじゃない。ただ、3Dの意義がますます不明に。それくらい意味のない3D映像。 [review] | [投票] |
★4 | キック・アス(2010/英=米) | 個人的にはゴーゴー夕張と修羅雪姫の面影を見ながら楽しみました。主人公が最後までマヌケ感を脱しないのもよかったです。 | [投票(1)] |
★4 | ブルーノ(2009/米) | 「ドン引き笑い」という、最近あまりお目にかかれなくなったタイプの笑いを提供する映画です。スバラシイ。 | [投票(2)] |
★3 | ノルウェイの森(2010/日) | そんなに悪く無いです。すば抜けて良くもないですが。冒頭のチャカチャカ感は長くなりすぎて削ったため?大部分は菊地凛子の力で持っている感じ。「生であるところの性」と「死」の対比もまずまず。物語を語ろうとした映画ではないので、その点は注意ですね。 [review] | [投票(5)] |
★4 | キャタピラー(2010/日) | 「反戦映画かどうか」なんて、どうでもよくないですか? | [投票(1)] |
★4 | ゾンビランド(2009/米) | ソンビへの愛を感じました。その愛ゆえに、ゾンビの口から出てくるいろんなものまで甘そうに見えました。それを童貞コメディにしてしまうなんて。ウディ・ハレルソンはコメディに合いますね。あと、こんな役を引き受けるビル・マーレイがやっぱり好きです。 | [投票] |
★3 | 借りぐらしのアリエッティ(2010/日) | ジブリ、またもクライマックスのない話。少年の人物が掘り下げられないので、ラストシーンにまったく説得力がない。要するに「物語」がないのだ。小人を日本に住まわせたことで生じる様々な違和感もそのまま残っている。ただ、演出と絵は一級品。 [review] | [投票(4)] |
★4 | ソルト(2010/米) | もう、一人の女優の魅力だけで映画は成り立つんだっていう証明。それくらいアンジェリーナ・ジョリーが素敵すぎる。とはいえ、脚本もそこまで悪いとは思わないです。 [review] | [投票] |
★4 | レイチェルの結婚(2008/米) | 向田邦子的な怖さ。家族の軋轢の原因が明らかになるにつれ、妹は父母・姉に深層では本気で憎まれており、同時に愛されていることが分かってくる。それをセリフでもわざとらしい演技でもなく、空気感で描ききる凄み。この家族に一番必要なのは時間の流れだ。 [review] | [投票(1)] |
★4 | デイ&ナイト(2010/米) | ニーチェか??? | [投票(1)] |
★3 | ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2010/日) | 重い、というか、暗いテーマによく挑んだと思う。ぶっ壊しても何も無い、ことを知らないこと、にこそ悲劇がある。安藤サクラのブスぶりは本当に素晴らしい!それと、尾崎豊なんかとは違うことはよくわかりますよ。 [review] | [投票] |
★3 | インセプション(2010/米) | 映像表現が新しく見えることと、映画として斬新であることとは違う。イメージには奔放さもあるように思うが、手垢のついた発想に新しさは感じないし、ラストなど見え透いている。ラストのその先が見たかった。細部には描き込み不足や齟齬があり。 [review] | [投票(2)] |
★3 | 告白(2010/日) | 監督の方法論は非常によく効果を上げていたと思う。ブラックなユーモアが随所にあって、私は(迷惑にならない程度に)声を立てて笑ったのだが、他の観客はシーンとしていた。もっと笑おうよ。ただねぇ。リアルな現実の10歩くらい後ろを描いた映画です。 [review] | [投票(3)] |
★3 | シャッターアイランド(2010/米) | スコセッシの迷走。オチの見え透く展開だが、そのほかの部分を楽しめるというのでもなく……。ディカプリオが船酔いしてたのにはちょっと笑いましたが。 | [投票(2)] |
★3 | 時をかける少女(2010/日) | ほとんど仲里依紗の熱演に支えられている。とにかく細部の粗さが気になって気になって仕方がなかった。物語に没入させてよ。お願いだから。 [review] | [投票(2)] |