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水那岐さんのコメント: 更新順

★4アルゼンチンババア(2007/日)正直、堀北真希のフレッシュさ何するものぞ、である。鈴木京香の年増ならではの香り立つ色気、そして大地母神さながらの大らかさをどんな言葉で形容したらいいものだろう。 [review][投票(2)]
★4十七歳(2002/日)それにしても、平凡な大人でいることはこの上なく簡単なことなのに、平凡な子供でいる事は、どうしてこんなにも困難なのだろう!ヒロインは芽を摘まれる前に、自ら教師の指を持てる棘で突き刺すことのできた薔薇だ。彼女になれなかった異端者の俺は、どうしようもない嫉妬とともに上目遣いにその姿を眺めるのみだ。 [review][投票]
★1コーラス(2004/仏=スイス=独)単なる不良学校を舞台にした、勧善懲悪にもなりきれない俗で類型的な作品。校長の行動も末路も、不良少年の復讐も、総ては「よくできた映画」のワク内で観客を裏切らず展開される。人物造形も全く意外性がなく、こんなもので一人前の大人の観客の目を誤魔化すことはできない。[投票]
★3眠狂四郎無頼控 魔性の肌(1967/日)可憐な鰐淵晴子以外はすべて外道という筋書きは、むしろ狂四郎ワールドらしくて小気味良いというものだ。どこがキリスト教の傍流なのか判らない黒指党など、徹底して神仏を否定する狂四郎の敵としてはベストマッチ。渡辺岳夫のB級らしい音楽も聴きもの。[投票(1)]
★3眠狂四郎 女地獄(1968/日)これだけ露骨なトラップがひっきりなしに襲ってくると、スタッフが真面目に演出しているだけにむしろ笑えてしまう。女地獄と言うより女テーマパークだ。狂四郎も狂四郎で、「俺に近づいた女はひとり残らず不幸になる」などと真顔で言ってのけるのだから、今更ながら正常な神経の持ち主ではない。あんた、こまわり君かい(笑)[投票(1)]
★3新・平家物語(1955/日)タイトルの期待を裏切り、物語は清盛の雌伏時代であえなくチョン。僧兵の軍勢が集結し、さぞや血の滾るスペクタクルが観られるかと思いきや、清盛の弓矢ニ、三本で…。溝口監督がいかに名匠でも、この肩透かしはほとんど犯罪的だ。雷蔵の清盛というキャスティングはミスキャストを飛び越えて愉快でさえあっただけに、なおさら。[投票(3)]
★3赤線地帯(1956/日)末期を迎え死に絶えようとしている往年の吉原を描くため、いかにも陰気なイベントばかりが羅列され、気が滅入る。やはり作為的描写ではあっても京マチ子の陽性は必要だったのだな、と痛感。若尾の狡猾さだけでは転げ落ちる女たちの末路描写の寒々しさはカバーしかねるだろう。ましてラストはあざと過ぎる。[投票(3)]
★2浪華悲歌(1936/日)未熟な照明技術とカメラのためか、画面上にある人物が誰で、何をしているかの判断が困難なのは仕方がないにせよ、ここぞとばかりに放たれる「名台詞」の不発に繋がっているようでは致命的。大阪弁で会話を律したのは当時としては画期的なのだろうが、それが作品の唯一の取り柄ではおよそ成功作とは言い難い、凡庸なトラジディ。[投票(1)]
★1だからワタシを座らせて。 通勤電車で座る技術!(2006/日)なんだか学校や会社で見せられる教育用映画みたいな作品。恋愛シーンは唐突で、いきなり踊り出す田村英里子には開いた口がふさがらなかった。その上ウンチクはというと満員電車経験のある人なら誰でも理解しているような薄い知識。満員電車で座るテクだけの人生なんて、ちょっと空しくないか?[投票]
★2アインシュタインガール(2005/日)素材としては面白い話に充分なり得る作品だったのだが、おそらくは及川中監督の行き当たりばったりで杜撰な演出と、岩佐真悠子という世にも稀なるダイコン美少女のおかげで、悲惨とも言いたくなる出来に仕上がってしまった。ラストのギャグ(と監督は思いこんでいるのだろうか?)は激怒せずにはいられない。音楽と小松愛のナチュラルさのみに1点プラス。[投票]
★2ガス燈(1944/米)バーグマンの端正な美貌だけで2時間弱を耽溺し続けられるほど単純ではない。まして彼女の魅力は知的な容貌と演技であり、朦朧としてボワイエの甘言に乗せられて徘徊する彼女には魅力のカケラも無い。残念ながら愚作の烙印を押さざるを得ない。[投票(1)]
★3情熱の生涯ゴヤ(1971/独=露=ブルガリア=ユーゴスラビア=ポーランド)東欧の描く南欧の画家・ゴヤの半生に、子供ながらに不思議なものを感じていたことを覚えている。今考えれば、宮廷の犬から反体制に転向していく画家を描く啓蒙映画なのだが、やはり風景や人物の容貌には激しい違和感を感じたものだった。[投票]
★4夜のピクニック(2006/日)よくできた物語には、効果的な嘘がいくつか混じっている。この物語の場合は、ひとつは親友の一人がアメリカに移住していること。いま一つはヒロインとある男子生徒の関係が単なるカップルどころではないことだ。それ以外は極めて普通の出来事のモザイクでこの映画は成り立っている。流石である。 [review][投票(2)]
★4ウィニング・パス(2003/日)身障者ものにありがちな偽善色が無い(ご都合主義が皆無だと言ったら嘘になるけれど)。ひとりの高校生としての松山ケンイチがナチュラルに、汚い部分も刺々しい部分も包み隠さずに演じているのが嬉しい。佐藤めぐみは旬。堀北真希はまだまだこれからが開花時期であったようだ。[投票(2)]
★2サンダカン八番娼館 望郷(1974/日)田中絹代高橋洋子の熱演なくしては、まとまりもなければ何を訴えたいかも散漫にしか伝わらないルポと創作のキメラ作品と堕していたろう。熊井啓という監督は、ことこの作品においては無能と呼んでいいし、原作への侮辱だと断言しても構うまい。伊福部昭の音楽を下品なハッタリ節としてしか使えないのも、作品に対する真摯ならざる作り手の意識を如実に示している。[投票(4)]
★2幸福な食卓(2006/日)1度目は途中何度か睡魔に襲われたので再見。しかし、意地で観たわりには心に残ったのは1度目と同じだった。結局、口当たりはいいが甘ったるい、観客を舐めた作品であったことを思い知らされる。 [review][投票(2)]
★4殺人の追憶(2003/韓国)ある忌まわしい事件。人間である刑事は、結論を急ごうとして、早く旨い酒が呑みたくて事態に早急なピリオドを打たんとする。その結果彼らはその暴力を糾弾され、容疑者からは敵視される。これは韓国一国の物語ではないし、警察機構の腐敗のみを追ったストーリーでもない。我々もまた嫌な思いから逃げようとして、正しいことを進めようとするつもりが唾を吐きかけられる屈辱のみを手にするのだ。[投票(4)]
★4ジョジョの奇妙な冒険 ファントム・ブラッド(2007/日)ジャンプ漫画の映像化には、確実に推敲が必要だ。その結果の苦渋の90分に☆1プラス。 [review][投票]
★4さくらん(2007/日)シロウト臭いカット割りの杜撰さに慣れはじめれば、そこは別天地。椎名林檎の大時代ロックに乗って、平成ならではの人体有害極彩色に彩られた大江戸つっぱり少女漫画が点火される。 [review][投票(5)]
★3士魂魔道 大龍巻(1964/日)「間違いと気違いはどこにでもある」夏木陽介。 [review][投票(1)]