★2 | ヒート(1995/米) | 期待は否応なく高まったが、見事に消化不良を起こしている。両御大のスケジュールあわせるのに失敗したのか、それとも、全面対決で相手にいいとこ取られてしまうのをお互いが恐れたか。 | [投票(1)] |
★3 | 散り行く花(1919/米) | 自分の指で口元を動かしてほほえみの表情を作るところ「嘘だろ」と思うが、リリアン・ギッシュ のリリアン・ギッシュ 性を見事に表現したシーン。人形と人とのアンドロギュノス。映画ならではの人物造詣の最初の到達かもしれない。 | [投票] |
★4 | プリティ・ウーマン(1990/米) | ラブ・コメというジャンルの代表作の1本。既に神話的な『或る夜の出来事』と同様の仕掛けがここにある。つまり、 [review] | [投票] |
★3 | エイリアン2(1986/米) | エイリアンの複数化という安易な悪のり作品。これだけ人口(?)密度が高まると、宇宙空間の弧絶感の表現や形而上的なレベルにまで高められた恐怖感の表現という第一作の特徴もどこへやら。普通の化け物映画になりさがった。 | [投票(1)] |
★4 | キング・オブ・コメディ(1983/米) | ロバート・デ・ニーロ は偏執的な演技をさせると抜群なできをみせる。ジェリー・ルイス が素に戻った演技をしているので、余計、ロバート・デ・ニーロの不気味さが目立つ。 | [投票] |
★3 | こころ(1955/日) | 憂いの知識人を演じるのに森雅之 ほど、適役があろうか。そのほかの配役も実に良い。昔、中学の読書感想文コンクールで県の優秀賞をもらった作品がこれで、それなりに思い入れのある原作だけに、この映画化の成功はひときわ嬉し。 | [投票] |
★4 | タワーリング・インフェルノ(1974/米) | 『ハリケーン』を「御宗家」として、この映画はこの種の作品の「御家元」的な名声を確立している。建物の高さがエレベータ・階段・ヘリ・落下物とあらゆる手段でこれでもかと印象付けられ、それに立ち向かう両巨頭の格好よさがいや増しに増すという計算も効いている。 | [投票(2)] |
★2 | 007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997/米) | 007シリーズは、フルボディのワインのようなショーン・コネリーから、甘ったるい清涼飲料水のような俳優へと主役を交代しながら下降していく歴史なのだ。初期のハイテク風味のけれんも、今やどのアクション映画にも見られ、どってことない。 | [投票] |
★2 | ロスト・イン・スペース(1998/米) | 変身ゲイリー・オールドマンに爆笑。彼、出演したことを後悔しているんじゃないか。技術ばかり進んだ間抜け映画。 | [投票] |
★4 | モダン・タイムス(1936/米) | 出て来るわ出て来るわ、ぞろぞろぞろぞろ出て来るわ。同質化時代を痛烈に非難する主張は今なお強い、世にまれな作品。 | [投票] |
★2 | 悪魔を憐れむ歌(1997/米) | 視点の移り変わりがもの珍しいだけ。次にどんな展開になるのかという興味を沸き起こす力が弱い。 | [投票] |
★4 | カッスル夫妻(1939/米) | 泣けた。この20世紀最強のコンビが、いつものダンスと全く違うところで勝負しようとしているところがおくゆかしい。先人への限りない尊敬を込めた伝記映画。 | [投票(1)] |
★3 | あこがれ(1957/仏) | 自分たちの行動の社会的意味を問うたことも問われたこともないところに「子供」はいる。もちろん子供はそこから脱皮していかざるを得ないし、皮を脱ぐときに痛みは伴う。意味を獲得するのに痛みを伴うことを自覚せよ。 | [投票(1)] |
★4 | 紳士は金髪〈ブロンド〉がお好き(1953/米) | 両肩プルンプルン‥‥くーっ、たまらん。この映画にはこれ以外の楽しみ方はいっさい、断じて、ない! | [投票(3)] |
★3 | 虹を掴む男(1947/米) | サイレント期の映画俳優並みの高い身体能力が、この映画を支える。この情けなくも頼もしいウォルター・ミティを演じられるのはダニー・ケイだけ。 | [投票] |
★3 | スター・トレック(1979/米) | 哲学的作品にまとめあげたのはスタートレックらしくないが、ワープの表現はうまかったな。船員同士がべちゃくちゃしゃべりすぎるのが嫌いなので、とてもこのシリーズのファンにはなれそうにないです。 | [投票] |
★2 | ダイ・ハード2(1990/米) | 悪役に魅力のない勧善懲悪ものはつまらない。一作目との最大の違いはそこ。 | [投票] |
★3 | L.A.コンフィデンシャル(1997/米) | きちんと後日筋を言えないタイプの映画。それくらい複雑だが、筋の持っていき方に舌を巻いた記憶がある。ケビン・スペイシー にこの作品で初めて注目した。この人、近作になるにつれてこのレベルから遠ざかりつつある気がするのは私だけ? | [投票(1)] |
★2 | 白い恐怖(1945/米) | 登場人物はイングリッド・バーグマンを除き感情移入できない人ばかり。みな、ふくらみが感じられず現実感が足りない。とりわけグレゴリー・ペックの魅力のなさが致命的。とても映画の世界に乗れません。 | [投票(1)] |
★5 | 大脱走(1963/米) | ロマンティシズムをふてぶてしさと細密な収容所生活の描写でまぶしてカラリとあげてできあがった戦争映画の傑作。ノンフィクションだが、稚気すら感じさせる登場人物たちはまさに映画的に魅力的な存在になりおおせた。 | [投票] |