★4 | 「君がどこまで堕ちるのか心配だ」。心情を語ることを放棄した男との共闘を決意した女には、この常人の代表者たる弁護士の言葉に、常識という名のおごり以外何も見い出せなかっただろう。京子の愛は、愛ではない。少なくとも、決して男に対する恋愛などではない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★4 | 会話劇だが、そこで交わされているのは本質的には対話とは言い難い。主なる登場人物達の言葉は結局、一方通行で相手を変容させることが出来ない。独話が交錯するだけの物語であり映画。だがその不穏な各人の孤絶には、何かしらひきつけられる真実がある。 (鷂) | [投票(3)] |
★4 | これはもはや人間の劇という以上に、人間を介して描かれる、拒絶、媒介、共鳴という情念の相互作用の論理的帰結の劇である。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |
★4 | 小池栄子堂々。 [review] (おーい粗茶) | [投票(3)] |
★3 | 独り言の多い女だな。72/100 (たろ) | [投票(2)] |
★4 | 面白い映画であることよ。ハナシはそこらに転がっているものではないけれど、あっしには関係ないと無視できるものでもない。異端の、異端中の話ではあるけれど、人間が生きていくうえで気になる問題に触れていることは明らかだ。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | ストーリーだけをたどると思いのほかにセンチメンタルなラインが浮上してくるが、フィルムに焼き付けられたのは望遠レンズにより圧縮され息苦しさを帯びた登場人物間の距離感と、風景の平面性をひたすら強化する効果的な光源としての曇天。棄てられた者たちの全否定の叫びのクリアな形象化。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★3 | 生きてて楽しくなさそう、と思われることのつらさを主人公が吐き捨てるところがなかなか新しいと思う。 (kenichi) | [投票(1)] |
★4 | 小池栄子・豊川悦司・仲村トオルの「顔」/「声」をどのように撮るか/録るか、あるいは、どのような「顔」/「声」を撮るか/録るか。それだけで映画が成立してしまっている。これほど被写体=俳優を繊細かつ残酷に扱った映画はそうない。そして抑制と過剰を並存させた演出が接吻アクションに甚大な破壊力をもたらす。恐るべし。 (3819695) | [投票(1)] |
★5 | カッティングの映画。勿論、カッティングの映画と云っても何をどう撮ったのか、繋ぎ合せる画面と不可分な上での物云いなのだが、しかし、例えば小池栄子、仲村トオル、篠田三郎の会話シーンの切り返しの素晴らしさ。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★4 | 疎外が偏執狂を産出する機制と疎外の余地を与えるとは思えない偏執狂の充足感との対立からもたらされる感情の永久機関の闇は、しかし、病理学を信頼するあまり、それを聖化するほど明るいオプティミズムにも見える。 (disjunctive) | [投票] |
★4 | 社会の片隅に追い込まれ、他者と断絶した深い孤独の中で生きる者。その心に潜む闇と光。奇妙で異様な男女の物語。人間の暗い一面について考えさせられる映画だ。 (Ryu-Zen) | [投票] |
★3 | 最後まで、主人公の気持ちを分かった気になって見てました。 [review] (NAO) | [投票] |
★4 | 小池栄子の怪演が見もの。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 小池栄子演じる女性にしっかりと「リアル」があって驚いた。素晴らしいです。静と動、強と弱、全てを細かく繊細に魅せてくれました。セリフも良かったです。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 『接吻』の意味が予想に反して、最後に見せる。良く練られた映画でした。
[review] (chokobo) | [投票] |
★3 | 人物設計の巧みさ。世間的には「異常」に属する人物像なはずなのに、自然に受け容れられてしまう。しかも全編ほとんど会話劇である。いや、ホントによく考えられて作り込まれている。 [review] (緑雨) | [投票] |
★4 | 小池栄子の全ての台詞が素晴らしく、非常に心を揺さぶられた。冷静に考えれば気がふれているとしか思えない、このヒロインの行動に圧倒的な説得力を感じるのはなぜだろうか? (太陽と戦慄) | [投票] |
★3 | タイトルからも想像できる通り、純愛映画ですよ(ニヤリ) [review] (ペペロンチーノ) | [投票] |