かねぼうさんのコメント: 投票数順
ダークナイト(2008/米) | 見た瞬間、直覚的に“カオス”を感じた。20世紀の思想に見られるような、構造主義的な思索の結果ではなく、純直覚的に、である。しかし、後になってこの作品の構造を見返してみると、構造主義の“カオス”の理論と完全に一致が見られるのは非常に興味深い。この作品は5回ほど見ているが、回を重ねるにつれてこの念は強くなるばかりである。 [review] | [投票(6)] | |
鬼畜(1977/日) | 親と子供の間に立ちはだかる現実の壁。緒方拳演じる父親(素晴らしい演技だった)は、決して“完全なる鬼畜”ではない。むしろ、社会的にも人間的にも、最も弱き存在として描かれている。彼の演技を通して、作中では常に「生活が維持できない時に、親はどのように子供と向き合えば良いのか?」という疑問が我々に投げかけられる。 [review] | [投票(5)] | |
WALL・E ウォーリー(2008/米) | 愛情を感じさせる“遊び心”に溢れた映画。アトムはピクサーが映画化しろ。 [review] | [投票(4)] | |
青春の殺人者(1976/日) | 主人公と監督。二人の青春における挑戦はいかなる結末を見るのか。この作品は“等身大の作品”として、稀有の存在感を放っている。 [review] | [投票(3)] | |
AKIRA(1988/日) | ストーリーに関しては細部まで配慮が行き届いているとは到底思えず、よく出来ているとも思わない。しかしなんと言ってもこの映画の見所は、そんな問題など簡単に吹き飛ばしてしまうほどのエネルギッシュな展開だろう。 [review] | [投票(3)] | |
殺人の追憶(2003/韓国) | 衝撃!なんて凄い作品なんだ。お決まりのパターンをすんなりと破ってくるジュノの度胸には感心する。 [review] | [投票(3)] | |
母なる証明(2009/韓国) | 最初のダンスは私たちに対する謎かけである。 「なぜ、監督はこのような演出をしなければなかったのか?」 [review] | [投票(2)] | |
バトル・ロワイアル(2000/日) | 僕はまだ成人してないし、かといって子供というような歳でもない。よってこの映画で起こっていることは、大人や子供との対比としては、他人事だ。この利点を生かして、この度傍観者の立場で純粋にこの映画を楽しませてもらいます。不謹慎すか?笑 [review] | [投票(2)] | |
オアシス(2002/韓国) | 主演の2人が障害を持った人でないと後で知って驚いた。それほどリアルに迫った演技だったように思う。特にムン・ソリの場合、それは今までの“常識”に挑戦することでもあった。「男の場合ならともかく、女優がこのような役をする訳がない」という常識に、である。そして見事に僕の常識は転覆させられてしまった。参った。 [review] | [投票(2)] | |
うつせみ(2004/韓国=日) | 現代劇を装いつつも、何となく普遍性を感じさせるお伽噺へ、次第に話が純化されていく様はさすがギドクといったところ。ただ一つ気にかかるシーンが・・・かつて自身の作品を倫理的観点からゴミと称したギドクの発言にも関連します。 [review] | [投票(2)] | |
GODZILLA/ゴジラ(1998/米) | 平成生まれの俺と、ハリウッド版ゴジラの関係。回想。 [review] | [投票(2)] | |
受取人不明(2001/韓国) | 一歩踏み込んだ“痛み”の伝達に成功している。 [review] | [投票(2)] | |
息子の部屋(2001/仏=伊) | 残された家族の悲しみは、何か特別なことが起こらなければ癒えないという訳ではない。というよりも、彼らは特別なことなどなくとも、癒えなければならないのだ。そんなことをこの映画を見てヒシヒシと感じた。 [review] | [投票(2)] | |
空気人形(2009/日) | 例えどれ程人間の心が空洞化していたとしても、表現の世界において、ダッチワイフの人間化を完遂することは可能なのか? [review] | [投票(1)] | |
TOKYO!(2008/仏=日=韓国=独) | TOKYO!というタイトルを冠してはいるが、内容はその枠からはみ出し放題。それは、監督がこの三人だから。しかし、そのはみ出した部分こそが、この映画において最も魅力的な部分でもあるのだ。だって、監督がこの三人なのだから。“監督の個性への接近”を求める人にとっては、素晴らしい企画。 [review] | [投票(1)] | |
運命じゃない人(2004/日) | “なるほど”と何回も思わされたし、“よく出来ていて、面白い”というのが全体を見ての感想。ただ、観客を楽しませることに終始したためか、“面白い、巧い”以外にこれといった良さを見いだせなかった。僕にとってこの映画の鑑賞は、構成の巧さを淡々と確認していく作業に近い。 [review] | [投票(1)] | |
ファーゴ(1996/米) | 個々の設定が生きているとは思えない。婦警が妊娠しているという設定も上滑りな感じ。そもそも、サスペンスにしてはストーリーが単調すぎる。犯罪をテーマにして人間の愚かさを浮かび上がらせるのが真の目的だとしても(それは大変結構なことだが)、地のストーリーがこんな有様ではどうも退屈なのだ。 | [投票(1)] | |
弓(2005/韓国) | ラストは2人がともに経験してきた中で、最も素晴らしい一瞬だったのだろう。そう確信させるだけの力を持った演出。魅せてくれる。 [review] | [投票(1)] | |
恐怖分子(1989/台湾=香港) | 台湾映画史に残る傑作ということだったので、かなり期待してみたが、期待しすぎたか?見た後は、どうしてここまでの評価を受けているのか釈然としない気持ちもあった・・・ まぁでもよく考えてみれば、確かに今見ても斬新な作品だったとは思う。 [review] | [投票(1)] | |
おもひでぽろぽろ(1991/日) | アニメにしては、現実的すぎる。変なところで。 [review] | [投票(1)] |