[コメント] アメリ(2001/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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現在(いま)の私ならば、このようなお姉さんがまわりにいたとすれば、少々受け入れるのを戸惑うかもしれない。
「恋の狩人」と化していた全盛期の頃の私ならば、「あんた基本がなってない」と冷たく突き放すだろう。
そして青春真っ只中、好きな人の前では固まり、気持ちもうまく伝えられない純粋な中学時代の私ならば、 「そうそう!そのキモチわかる!わかるの!!」とアメリを絶賛してしまうだろう。
…こんな風に現在の気持ちだってちゃんと持ちつづけているはずなのに、冷静でいたかったはずなのに、冷静なコメントをしたかったのに、 止めるのも無視!捕まえようとする手を振り切ってきて「中学生時代」の私の気持ちがこの作品をワッショイワッショイ持ち上げてしまってるのです。
駆け引きをすっかり覚えてしまい、恋の計算がとてもうまくなってしまった私ではなく、 ただこっそりと見る事だけしか出来ない、話し掛けることなんてとんでもない、その人のクラスの前を通るためだけに 鏡で身支度を整えていたりした、あの純粋に恋していた気持ち。 の私。 その頃の気持ちが、ニノに対してどうしてもあと一歩踏み出せない、ストレートに表現できない、 でも彼との空想はこれでもかってくらい出てきて、でもふと現実に返った時の空しさといったら、 ほんとに水になって「じゃばっ」と消えちゃいたいくらい落ち込むアメリの気持ちがすごくわかる。
小さかったアメリが大人へと成長していった過程を魅力的なナレーションで説明していたけれど、 私は逆に大人から何に対しても純粋だったあの頃にタイムスリップしてしまったのかな。
その頃の気持ちで観たからいつもよりも大きく感情移入して、すごく笑い、泣き、幸せな気分になっちゃったのかな。
私的この作品で最大に悲しかった事。それは、アメリが処女じゃなかったて事。 知った時、ものすごーく泣きそうになったのよ。 自分でもおっかしぃゾそれ、って思ってますが、すごくショックというか、ああーそんなぁー、というか もうなんともいえない(苦)。 アメリの上でがんばる男を観た時、なんともいえないショック感が。 あ!そうか!中学生の気持ちで観たからショックなんだコレは。 私って…ちょっとかわいいバカかもしれない。
と、かわいいまで付けて、自分で言ってしまってどうもすみません。 (あやまっておく)
映画を観た後とても幸せ。唇の口角が自然と上に上がり占いによれば良い人相にあたる唇で劇場をあとにしました。 …って見れば劇場から出てくる人みんな同じ口角上がり唇。 それ見てさらに口角上がりまくり唇。
でも落ち着いてちょっと冷静に考えてみればアメリの取る行動にオイオイと思う点は結構あった。 (八百屋のオヤジの仕返しは1度めはまあ許してもいいが、2度もやるのはいかん!最後は幸せにしてほしかった。それだけの力はあるはず、アメリちゃん)けれどもその気持ちをもまた大暴れしてぶち抜く純粋な頃の私。
ああしばらくこの気持ちは持続しそうです。
2002.05.12観賞 ★5。
赤い小人の写真がすごくすごく気に入った! 私も真似しよ! でも撮るときは必ずポラロイドでね。
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