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[コメント] バッファロー’66(1998/米)

なんと不器用な生きざま。徹底的にツイてないやつ。でもでも、絶妙なはずしの効いたテンポで最後まで観させられてしまう。ところで→
むらってぃ大使

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







これぞ映画史上に残る名ベッドシーン、と思ったのは俺だけか?このシーンだけで5点に値すると宣言しなければならない。俺のトラウマか?よく分からないけど。

クリスティーナ・リッチの出演作は今更ながら+恥ずかしながら初めて観たが、もう超キュート!!の一言に尽きる。いわゆる美人の女優とは別のツボを刺激される。スピード写真のシーンでは、惚れざるを得ない。ベルガルさんが書いているとおり、ギャロ以上に彼女の優しさが輝いている。彼女とギャロの掛け合いの絶妙さも、自分の身の回りにいる友人同士の会話を聞いているようでなんとも楽しい。

それはさておき、もうかなり多数の方がコメントされているのでこのコメントが読まれる余地も少ないとは思いつつ思うところを書きますが、この映画の特徴はなんといっても先に書いたとおり「親近感」を感じられるところでしょう。

ギャロ、両親、グーン、彼らに象徴されるこういうダメな奴ってのは自分の周りにもいるし、自分自身の姿をそこに見出せる場面もたくさんあるでしょう。迷ったり、虚勢を張ったり、悩んだりする姿はハリウッド的ヒーローの対極にいるというべきだが、だからこそこの映画のテーマである(と思った)自分の居場所を見つけること、の大切さがリアルに身に沁みる。

言い換えれば、これはどうしようもない両親、どうしようもない友人、どうしようもない自分自身に絶望したとしても、必ず自分の理解者を見出すことが出来る、というメッセージがこめられている、と言える。はたまた逆に言えば、自分の理解者さえいれば、人間は力強く生きていける、ということだ。これは大事なことですよほんと。素晴らしい作品です。

(2002.4.4)

(評価:★5)

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