★3 | 人間魚雷出撃す(1956/日) | 裕次郎はまだ大根。これから死にに向かう男をまったく演じきれていない。その点では死に時を外して泣き叫ぶ長門裕之のほうが格段に上手い。 [review] | [投票] |
★4 | 太陽は狂ってる(1961/日) | もがけばもがくほど泥沼に沈み込んでゆく浜田。一般社会の幸福など、夜を生きる彼らには何の救いにもならないことを彼は自覚する。吉永はそんな彼を理解せず甘っちょろい勇気を語るのだが、彼女と一緒に「反抗」するためにはあまりにも時は遅すぎた。泥はもう彼のアゴまで迫ってきていたのだ。 | [投票] |
★1 | 機動戦士SDガンダム(1988/日) | 『ガンダム』の筆頭に数えられる公式勘違い作品。これ以後、サンライズは異様に偏ったガンダム作品を量産し、ガンダムという名のMSが出てくるだけが『ファースト』との共通点である、頭の痛くなるアニメはみるみる増殖していく。 [review] | [投票] |
★2 | 四つの恋の物語(1965/日) | プログラム・ピクチャーとしても凡作。タイトルとは異なり、十朱の恋が描かれる以外はスポットライトは吉永に当たりっぱなし。しかし彼女の恋もどことなく中途半端で、双方を天秤にかけるまでもなくゴールインする相手は見え見えの印象。 | [投票] |
★1 | 新・影の軍団 序章(2003/日) | 仮にも劇場公開作品ならそれなりの話にまとまっているのかと思えば、起承転結の「起」でしかなかった。千葉、山本、松方といった大御所はろくに動かぬ有様。若い連中は頑張ってはいるが、低予算ぶりは隠しようもない。 | [投票] |
★2 | 風車のある街(1966/日) | 優柔不断な恋とオランダ観光フィルムをプラスした映画だが、残念ながらどちらにも興がのらなかった。吉永&浜田は日本の風景のなかにいる方が似合っている。 | [投票] |
★1 | 武者・騎士・コマンド SDガンダム 緊急出撃(1991/日) | 全く、どこがガンダムなのだろうね。まあ、情けないパロディを見せられるよりは腹が立たないですむけど、俺、芦田豊雄は嫌いなんだよ。Dr.スランプの作画とかやってたわりには妙に垢抜けないところが。 [review] | [投票] |
★4 | 美しい暦(1963/日) | 全体にコミカルな雰囲気に包まれた小品。吉永が酒に悪酔いして浜田にからむあたりが真に迫っていてなかなか可愛い。皆が口にしない理不尽なタブーの問題をはっきり言うあたり、やはり彼女はにっぽん民主主義の申し子だな、と微笑を誘われる。 | [投票] |
★4 | 赤い蕾と白い花(1962/日) | おませで進歩的であるようで、その実、妙に子供っぽいことで衝撃を受けてしまうのも、この当時の吉永の愛らしさ。怪我へのおまじないと称して額や頬にキスをしあう吉永と浜田の未熟さが、甘酸っぱくも微笑ましい。 | [投票] |
★2 | アレクサンダー戦記(2000/日=韓国=米) | マッチョさを強調したセクシュアルな衣装と、時代考証無視の退廃的な世界観を創りあげたピーター・チョンの仕事には感心させられるが、ストーリーはエンドマークすらついていない評価以前のもの。荒俣宏好みの「プラトン立体」などの道具立ても、無残なストーリーのカットで全く生かされていない。 | [投票] |
★2 | 濡れた二人(1968/日) | 日焼けボンボン北大路欣也といい、存在そのものが脂ぎった高橋悦史といい、この映画の若尾文子はつくづく濃い男に好かれやすい女だった。でも一番濃いのは、民宿の縁側でストリップしつつ小僧を待ちうける若尾自身なんだろう。相手の必死な問いにしれっと若尾が放つ「判らないわ」の言葉が、彼女の全存在を象徴している。 | [投票] |
★3 | 朝を呼ぶ口笛(1959/日) | これが映画初出演になる吉永は、主人公のマドンナ役。これでもかこれでもかと血涙を絞りまくる本作にあって、一服の清涼剤になるプチブルお嬢さんを演じている。主人公との関係は『愛と希望の街』を思わせるが、もちろんああはなりません。 [review] | [投票] |
★2 | 哥(1972/日) | 現代日本の奇天烈なシンデレラ。そもそも篠田三郎が、奇妙な自己規律でおのれを縛って生きている変な男なので、急にこの物語の根幹に迫るセリフを叫び始めても少しも胸に響かない。俗物である兄らのほうが類型的な悪党ではあれ心情は理解できるのだから、これはまぎれもない失敗作であろう。 [review] | [投票] |
★2 | リップスティック(1976/米) | 爽快感ある結末はさておき、この映画が「レイプ」という言葉を流行させ、さらに新聞でさえ使われる言葉にしてしまった罪は重い。「強姦」とちゃんと表記しないと凶悪犯罪としての重さは伝わらない気がするが。 | [投票] |
★4 | あの空に太陽が(1975/米) | いわゆる感動ストーリーであるが、泣かせを露骨に強要せずむしろ爽やかな印象が残った。これ以後作品に恵まれなかったマリリン・ハセットの笑顔が眩しい。 | [投票] |
★2 | 若草物語(1964/日) | コロコロ変わる恋愛相手に苛立たせられる前に、にわか仕込みの関西弁がウットウしい。べつに大阪出身である必然性などないのだから、脚本段階でどうにかならなかったのだろうか。 | [投票] |
★5 | マルキ(1989/ベルギー=仏) | 東欧の怪奇な絵本を読まされているようで、グロテスクで眼を背けたいのだがやめられない。乳房を震わせての牝牛の悶えなど、醜悪かつ魅力的な描写は、クリーチャーデザインも担当しているローラン・トポールの面目躍如。 | [投票] |
★2 | 美貌に罪あり(1959/日) | 深刻なテーマを秘めたお祭り映画ということで、切ないとも豪華だともつかぬ「どっちつかず映画」になってしまった。それにしても我が身勝手な女どもであることよなあ。聾唖者役の野添ひとみくらいか、けなげに見えるのは…。 | [投票] |
★1 | 運転手の恋(2000/台湾) | とにかく何につけても構成力が悪い。 [review] | [投票] |
★2 | ぼくんち(2002/日) | 悲惨すぎて全く笑えない。『じゃりン子チエ』ですらアニメ化することで悲惨さを中和したのに、こんな漫画を実写で撮ることがすでに人の道に外れている。 [review] | [投票] |