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ゑぎさんのコメント: 更新順

★4めぐり逢えたら(1993/米)懐古趣味的ハリウッド映画の中でも抜群の美しさをもつ。何と言ってもスベン・ニクビストのカメラ!「撮影がキレイ」とはこのような画面のことを云うのだ。こんなに美しい画面を見せてもらうと、何もケチをつけられなくなる。 [投票(4)]
★4アパートメント(1995/仏=伊=スペイン)フラッシュバックを多用した複雑にこみ入ったプロット構成で、もう少し整理することもできたとは思うが、しかし頑張ってよく見せてくれる。なんと云ってもストーキングされる対象としてのモニカ・ベルッチには圧倒的な納得性がある。 [review][投票(3)]
★3マレーナ(2000/米=伊)モニカ・ベルッチの肉体は圧倒的な存在感。彼女がストーキングされることに疑問を挟む余地など全くない。しかし終始しかめっ面をさせられ殆ど感情も描かれないこのベルッチを魅力的だとは到底思えない。冒頭の道を歩いてくるシーンに挿入されるバストショットの渋顔を見た時点で既に失望を感じてしまった。 [review][投票(10)]
★4エル・ドラド(1966/米)ロバート・ミッチャムの圧倒的な素晴らしさ。ミッチャムは本当に凄い役者だと思い知る。まず、声質がいい。コメディ・パートも尋常ではない。ウェインと共演したビッグ・ネームの中で最もウェインと対抗できていると思う。 [review][投票(3)]
★4僕は戦争花嫁(1949/米)米軍占領下のドイツの街並の描写や、サイドカーの使い方の妙味にはホークスらしい手際の良さを感じられるが、私にはこのアン・シェリダンが駄目。ギャグも詰まらないわけではないし他の監督の映画であれば充分傑作と褒め称えているだろうが、ホークスらしい「現実らしさ」を異化する「映画の過剰さ」が希薄だと思う。[投票]
★5赤い河(1948/米)冒頭の時間経過の表現の見事さ!牧童たちが叫び合う旅立ちシーンのスペクタクル。まさに奇跡的としか言えない葬儀シーンの雲。ホークスは雲の形まで演出できるのだ。 [review][投票(5)]
★5コンドル(1939/米)これがジーン・アーサーじゃなくキャサリン・ヘップバーンロザリンド・ラッセルだったら、もっと良かったのに...なんて無い物ねだりはやめよう。これだってホークスらしさの横溢した奇跡的な航空映画。[投票(1)]
★5赤ちゃん教育(1938/米)コメディ映画の最高作を敢えて選ばなければいけないとしたら多分これを選ぶと思う。映画館で最も呵々大笑した映画がこれ。ハワード・ホークスの奇跡的なコメディ。 [review][投票(7)]
★5暗黒街の顔役(1932/米)ファースト・シーンが特に凄い。ハワード・ホークスのフィルム・ノワールは『脱出』にしても『三つ数えろ』にしても音響設計が素晴らしい。特に銃声音の使い方の巧さは他の追随を許さない。 [review][投票(2)]
★4フェイス/オフ(1997/米)冒頭の飛行場での追撃シーンとニコラス・ケージが吹っ飛ぶカットで、まず吃驚する。『上海から来た女』のミラールームを真似たシーンから続く鏡を挟んだ2人の対決シーンの映画らしさよ。この映画の最も素晴らしいシーンだ。映画的![投票]
★3メリーに首ったけ(1998/米)ヒッチハイカーから取調室にいたるシーケンスなんか面白いと思うけれど全体的には散漫な喜劇。しかし、キャメロン・ディアスはこのような映画の中でもアイドル性を獲得している。いやこのような扱いの中でこそ、例えば前髪ジェルのような奇矯なシチュエーションの中でこそ、彼女のアイドル性が際立つ。[投票(3)]
★2ブラック・ウィドー(1986/米)脚本も悪いのだろうが、ボブ・ラフェルソンの演出も見せきっていないと思う。妙に後味の悪い映画だ。テレサ・ラッセルをもっとちゃんと描かなきゃ。もっと頭のいい悪女にしなきゃ。[投票]
★3ファイブ・イージー・ピーセス(1970/米)悪くもないが、訴求しない。画面はいいのだが、ジャック・ニコルソン演じる主人公に納得性がない。 [review][投票]
★4陽のあたる場所(1951/米)この映画でもジョージ・スティーブンスらしい叙情的な凝ったオーヴァー・ラップやクローズ・アップを随所に配置している。息を呑むような素晴らしいアップカットもあるが、フレームサイズの変化のタイミングはどうにも間が抜けている。 [review][投票(1)]
★4死霊のえじき(1985/米)やはり、ジョージ・A・ロメロには演出力がある。『ゾンビ』ほどの凄さは無いが、死人に人格を付けてしまうのだから、『死霊のえじき』だって見捨てられないのだ。ここでは「バブ」こそがヒーローである。[投票(3)]
★4遠い空の向こうに(1999/米)あの『ロケッティア』の監督なのだからこれくらいは当然の出来か。まず、炭坑町の硬質な青い色調の統一が素晴らしい。父親役のクリス・クーパーも素晴らしい。例えば、息子の友人が継父に殴られているのを止めるシーンの複雑さの表現よ!ただし、家族の描き方はとても類型的。[投票(5)]
★3犯罪王リコ(1930/米)やはりウィリアム・A・ウェルマンの『民衆の敵』に比べれば稚拙な感が否めない。例えば、最初の暴力シーン、それは警官を殺してしまうという最も重要なシーンのはずなのだが、この繋ぎがオーヴァー・ラップで繋がれていている。スピード感を出そうとしたのかも知れないが、まったく逆効果だ。[投票(1)]
★3百万長者と結婚する方法(1953/米)いかにローレン・バコールが凄い女優だったかが判る。私にはマリリン・モンローが完全に霞んで見える。ジーン・ネグレスコの演出は、悉くいいところでドラマを弛緩させてしまっているのだが。[投票]
★4ジゴ(1962/米)ジーン・ケリーの演出は甘い。それは厳格さを欠くということではなく、とろけるように甘い、という意味。この映画も決して悪くない。ジャッキー・グリースンミッシェル・シモンと比較したりするのは避けよう。ジーン・ケリーもルノワールの『素晴らしき放浪者』が大好きなのだろう。それだけのことだ。[投票(1)]
★3踊る大紐育(1949/米)ベティ・コムデンアドルフ・グリーンのコンビ作の中では不出来な部類だろう。それでもMGMミュージカルの素晴らしさを充分に堪能することができる。 [review][投票]