★5 | リザとキツネと恋する死者たち(2014/ハンガリー) | なぜこんなにも日本を愛してくれるのだろうと感激する他ない。ヘンリックやゾルタンのテーマのセンスの良さ、トミー谷が歌うGSと歌謡曲とスカとビッグバンドが入り交じったような絶妙に日本的メロディに舌を巻く。「コレジャナイ」感が全く無い美術に驚きを禁じ得ない。もっと日本のみんなに見てもらいたい映画。 [review] | [投票] |
★5 | プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命(2012/米) | 一言で言うと「表情の映画」かと思う。登場人物皆が魅力的で印象的な表情をしている。殊にジェイソンを演じた若き俳優デイン・デハーンのさみしげで暗く渇いた顔つきに引き込まれるようだ。 [review] | [投票] |
★5 | クロッカーズ(1995/米) | オープニングからめちゃめちゃかっこいい曲が流れて、これは油断できないなと思っていると最後まで緊張感あふれる選曲の数々だった。ボーイズンザフッドと通底する黒人社会の悪い構造に暗澹とするが、ハーヴェイ・カイテルを中心に置くことで中和されていると思う。 | [投票] |
★5 | T2 トレインスポッティング(2017/英) | ダニー・ボイル監督の音楽、映像、色彩感のセンスに改めてほれぼれする。特にベロニカを演じたアンジェラ・ネディヤコバのかわいさが秀逸で、彼女無くして成立しない映画と言っても良いと思う。過去の映像との対比の中で、「彼ら」の物語は現在につながり、そしてそれぞれの落とし前を迎えて痛快。 | [投票] |
★5 | ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991/米) | こんな口の利き方をしていて数分後に殺し合いにならない方がおかしい。 | [投票] |
★5 | あん(2015/日=仏=独) | あん作りの始まりから終わりがきっちり静かに描かれていて秀逸。物語に波紋をもたらす浅田美代子の存在感と演技が非常に巧いと思う。現在(いま)をどうすることもできない永瀬正敏の行き詰まりが身につまされる。 | [投票] |
★5 | ハドソン川の奇跡(2016/米) | 一つ気になったのは米国では飛行機の機長といえどもさほど裕福では無いのだなと言うこと。そういえば監督は俳優時代からプアホワイト視点だったかなと、なんとなく排外主義・保護主義のBrexitやトランプ政権につながるような気がした。法廷劇は実に痛快だが、そこに行くまでの硬直化された制度のあり方には疑問が残る。 | [投票] |
★5 | ザ・ロード(2009/米) | 絶望と恐怖の中に時折幸運が訪れる日々。ありし日の幸せな姿を想い涙する。自分にも男の子がいるので、我が身に置き換えるように見てしまったが、うちと違って大変強いお父様に、大変賢いお子様で感心した。 | [投票] |
★5 | マネー・ショート 華麗なる大逆転(2015/米) | バブル崩壊の1990年頃にも「今が買い時」と、大和証券が講演会やってた。同じ構図だけどアメリカの片隅で行われた詐欺まがいの出来事が日本のちっぽけな会社まで瞬時に波及する世界に変わっていた。しかし最近のブラッドピットは嫁はんになんか洗脳でもされてんのか? | [投票] |
★5 | パフューム ある人殺しの物語(2006/独=仏=スペイン) | 顔色ひとつ変えずにひとつひとつ香りを紡いでいく様は正に耽美的ではあるが、脇役も含め人物像が魅力的なことと、フェルメールの絵画のような色彩感が非常に気に入った。 | [投票] |
★5 | 大魔神(1966/日) | 高田美和が美人過ぎる。そしてなんというミニチュアセットの精緻なできばえ。しかし村の人々はあの程度で気が済んだのだろうか。 | [投票] |
★5 | ロボコップ(2014/米) | オリジナルの持っていたある種のいかがわしさは消え、隅々まですっきり清潔な映像で真面目に再構築された物語に感激した。主人公の悲しみが、より深くなってしまったのが少し残念。 | [投票] |
★5 | ヒミズ(2011/日) | 原作ファンでもある私は複雑な心境であるが、園監督の暴走絵図はすがすがしいほどさっぱりしていて、なにをどうしてもこのような結果になってしまう監督の姿がまさにヒミズを思わせる。二階堂ふみの底なしぶりが怖い。 | [投票] |
★5 | FAKE(2016/日) | 「みっくん」のこと、「全聾」であったこと、「杖をついていた」こと、そんなことはばっさり切り捨てながら、佐村河内の内に入って緊迫感に満ちたドキュメントらしきものを構成する。この映画の監督はただ者では無い。本当に面白いので、TOHOシネマズ300スクリーンくらいで公開して欲しい。 | [投票] |
★5 | デッドプール(2016/米) | スカしすぎてないとこがとてもイイ。続編を作る気アリアリ満々なので、デッドプール誕生までに尺を割きすぎた点が気になるが、ラスト30分の馬鹿馬鹿しさがたまらない。選曲センスも好きだけど、エンディングは特にいいよー。 | [投票] |
★5 | 愛のコリーダ(1976/日=仏) | [ネタバレ?(Y2:N3)] 見終わってどっと疲れた。この映画を構成できる莫大なエネルギーを維持した大島監督に畏敬の念を持った。最初から最後まで濃厚に描かれる情交の果て、吉蔵は死ぬことによってその半ば苦しみのような呪縛から逃れ得たのではと思った。 [review] | [投票] |
★5 | スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007/米) | 面白い! このネタで2時間息もつかせず引っ張るネタ作りがすごい。お馬鹿で下品なんだけど、下品すぎないのがいい。ソウルフルなBGMもすごくいいね。 | [投票] |
★5 | スネーキーモンキー 蛇拳(1976/香港) | 酔拳とほとんど登場人物やストーリーが同じで笑える。しかし、マトリックスへの影響は蛇拳のほうが強いように思う。 | [投票] |
★5 | モールス(2010/米=英) | 当方原作もオリジナルの映画も知らないので本作は十分堪能した。モレッツ、マクフィー、ジェンキンスというキャストの豪華さと演技力、映像の美しさは特筆ものだが、ことに少年少女二人の美しさに息を呑む。(相当ヒットガール補正が入っているかもしれないが。)グロいシーンはあれど、あやうくはかなげな恋を描いた良作。カルチャークラブのBGMもいい。 | [投票] |
★5 | キャスト・アウェイ(2000/米) | いろいろと怖すぎる。前半、飛行機墜落から無人島にかけてのパートは、サバイバル的な映像を見慣れている者にはさほどでもないが、後半自分の立ち位置を知ったときの絶望感が見る者の心も曇らせる。 | [投票] |