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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★4特急にっぽん(1961/日)笠原にしてははっちゃけないホンだが演出は好調。縦横無尽に駆けまわる女子職員群とサイレントに擬した車窓越しのドタバタは、モノクロ・シネスコ史上最高レベルのものと思われる。少なくとも黒澤より凄い。[投票(1)]
★4愛の渦(2014/日)六本木のフォニーな夜を愉しめた人愉しめなかった人。撮影も音楽もVシネマ程度だがホンはすこぶる面白い。 [review][投票(4)]
★5人も歩けば(1960/日)笑いだけが残る煙のような喜劇。 [review][投票]
★3還って来た男(1944/日)冒頭の階段や子供とともに町屋を疾走するキャメラなど、川島印を追うだけで愉しいのだが、話は散漫。大風呂敷をまとめてしまう腕力は見られない。織田作への遠慮だろうか。 [review][投票]
★2まごころ(1939/日)水着姿で寝そべる小学生の背中を延々撮って、当時の観客も萌え萌えだったのだろうか。こういうのは生理的に駄目。大正浪漫全開の少女小説と日本刀マニアの出征に、ヤルセナキオもなすすべなしという感想。[投票]
★3濡れた欲情 特出し21人(1974/日)思いっ切り散漫にやろうという狙いは好ましいが決まらない。アングラ劇のパフォーマンスほか、ギャグが余り面白くないのがどうにもいけない。W主演が豪華。[投票]
★2土と兵隊(1939/日)本物の火器でバンバンと敵基地を破壊するモノホンの迫力たるやとんでもないものだ。 [review][投票]
★3白ゆき姫殺人事件(2014/日)冒頭、森の中に死体が転がっていたら『ハリーの災難』だが、作者の頭にはなかったのたろうか。序盤の皮肉な軽みで一貫していれば、平成版ハリーになり得たと思うんだけど。 [review][投票(2)]
★4そこのみにて光輝く(2013/日)高橋和也の狂気の物語でもある。指の臭い嗅がせるか普通。ああいう上役ってどこにでもいるものだが、そうか奴らも狂っているのか。 [review][投票(9)]
★3男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981/日)テキ屋の生態に介入するかと思いきや肩すかし。同窓会と二人のゲストと、三つの筋書を併置して2時間に纏めましたという手際だけが見えて深みがなく、いかにも喰い足りない。岸本加世子の馬鹿っぷりは見事、彼女に救われている。[投票]
★5歓呼の町(1944/日)「今の若者は、辛いことに耐えるぐらい平気だよ」 [review][投票]
★3眠狂四郎無頼剣(1966/日)藤村志保が魅力的だし、伊藤−三隅による大屋根の決闘が悪かろうはずもがないが、六十万江戸庶民のためなどという唐突な抽象を60年代に呟かせる辺り、大映のスタンスが垣間見え、控え目に云って興味深い。[投票]
★5ひとりで生きる(1992/仏=露)霧にむせぶ撮影の美しさが際立っている。男の尻をあれだけ撮って美しいとは、これは凄いことではないだろうか。物語の文法も画期的、これほど面白い続編があっただろうか。 [review][投票]
★3男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981/日)浪花の恋の物語』に見向きもしないので肩すかしを喰らう。ふみの弟の件はしみじみとしていいのだが、これといつもの類型的な話が繋がらず脱線に見える。串カツブーム直前の新世界と、何も演技しない松鶴師匠が記録されているのが貴重。[投票]
★5東京の宿(1935/日)花火。揺れる暖簾。注がれるコップ酒。路地のゴミ箱。ポリボックス。明滅する「クラブ歯磨」なる奇妙なネオン。ネオンに現れ消えるポスター。小津の最高の瞬間はいつでも突然の剣呑さに溢れている。[投票(2)]
★2ギプス(2000/日)可愛い頃の尾野真千子鑑賞用作品。掴みはよいがスッポ抜けの暴投のように展開が強引だし、そもそも構図に一片の才能も感じられない。私は凡庸な監督だと思いますよ。[投票]
★2天国の駅(1984/日)冒頭の「私、きれいですか」なる印象的な告解は、なんと最後まで顧みられることがないのだ。早坂某は本当に駄目。観光案内系の撮影にもゲンナリ。切符売場の件にかろうじて映画の閃きがあったので1点加点。[投票]
★4男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980/日)上手くいかない男女の間の機微を描写して巧み。気持ちと裏腹な言葉が独り歩きしてゆくのを見送るばかりなのだが、その諦念は馬鹿に明るい。 [review][投票(3)]
★3男はつらいよ 寅次郎春の夢(1979/日)マイケル(ハーブ・エデルマン)にBOSSの宇宙人(トミー・リー・ジョーンズ)がWって困った。 [review][投票(2)]
★2ちゃんと伝える(2009/日)ため息が出ちゃうほど平凡なお泪頂戴もの。毒を吐かない園子温とは魅力的な組み合わせに思えるが、結果は昼メロ以下。何も伝わらない。 [review][投票]