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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★3バッテリー(2007/日)文太爺さんの傍で「なんなら」と怒鳴らせるのは楽屋落ちか。日活青春映画の子供版焼き直しがやたら多い当節、本作は優等生の受難を扱ってユニークだが [review][投票]
★3怪獣大戦争(1965/日)無個性で科学信奉、女は皆美人な宇宙人の胸には赤いバッジ、核兵器(ゴジラ)輸出交渉に相対するは日米同盟という、訳が判ってしまえば実に紋切型な国際政治の寓話。ボート爆破の特撮が凄い。[投票(1)]
★4伽耶子のために(1984/日)シュールなフェティシズムに寺山が想起されるが、在日一世の苦難を扱うにもかかわらず津軽の閉鎖性に比べてこの北海道には未来へ向けた開放感がある。 [review][投票(1)]
★3ポケットの中の握り拳(1965/伊)パゾリーニの過激さに比べればいかにも平板。話に深みがある訳でもなく、といって表層に面白味がある訳でもなく。 [review][投票]
★2新吾十番勝負 完結篇(1960/日)剣と解脱を扱って内田吐夢宮本武蔵』の対極に位置する淡泊なアイドル映画。橋蔵のよく意味の判らない禁欲は高度成長期のエートスとみれば腑に落ちる。どちらもその実切りまくりである。[投票]
★4ケイン号の叛乱(1954/米)ボギーの演技派振りを眺めるだけで満足なのだが [review][投票]
★3アパッチ(1954/米)引きの構図も横移動も鮮やかで、湖畔におけるふたりの肉弾戦やモロコシ畑の描写にアンゲロプロスを予告する瞬間まである。物語は無残。 [review][投票(2)]
★4男はつらいよ 寅次郎恋愛塾(1985/日)小さく纏まった佳作。序盤の酒盛りでの初井言榮の寂しげな笑顔が印象的。孫の樋口可南子の笑顔にも同じ寂しさがあり、物語を重層的にしている。バブル批評でもあるレストランのドタバタが暖かくていい。[投票]
★3喜びも悲しみも幾歳月(1957/日)灯台守の仕事を始終ブーブー云っているのが大胆。よく撮影協力してもらえたものだ。朝の連ドラのダイジェスト版みたいな出来。 [review][投票(1)]
★4嗚呼!!花の応援団(1976/日)校旗のシンボリズムに雁字搦めの善人たち。収束は田中陽造の傑作だろう。原作こんなに面白いのか。読んでみよ。 [review][投票]
★5あらくれ(1957/日)時代の重圧に耐え続けた凸ちゃん唯一の反撃(18禁) [review][投票(2)]
★3インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013/米)行くも地獄、戻るも地獄、進退窮まるいつものコーエン兄弟ではあるが [review][投票(3)]
★4エル・スール −南−(1983/スペイン=仏)年齢に応じて父の謎は異なるのだが、これに応じてショットを変化させるのが凄い。 [review][投票(1)]
★5楢山節考(1958/日)書割の舞台に極彩色、唐突な舞台転換に謡の導入と、いわゆる清順美学がすでに達成されている。 [review][投票(1)]
★5カビリアの夜(1957/伊)ラストの解釈を私も考えてみた(『カビリア』『』『8 1/2』のネタバレあり)。〔追記しました〕 [review][投票(3)]
★3つむじ風(1963/日)見所は伴淳三郎殿山泰司の豪華対決。ふたりの顔を足して2で割るとサッカーの遠藤保仁になる。 [review][投票]
★3点子ちゃんとアントン(1999/独)出来の良いケンちゃんシリーズの一作程度の感動のために、インドの学校建設をダシに使う必要があるのか疑問。アントンのお母さんのフラフープが切なくていい。[投票]
★3非情の罠(1955/米)広角レンズを多用してノアールっぽくないクリアなノアールを物した点ユニーク [review][投票]
★3危いことなら銭になる(1962/日)無責任シリーズへの対抗企画だったのだろうが、カットを割るのも面倒なのかと疑わせる鈍重な演出が蔓延、愉しませてくれない凡作。下膨れの浅丘ルリ子の熱演のみ価値があり、不思議と彼女のギャグだけ面白い。交番前の駐車とか。[投票(2)]
★4わが恋せし乙女(1946/日)カルメン』の佐野周二や『二十四の瞳』の田村高廣など、木下は負傷した帰還兵を敬愛をもって繰り返し描いたが、本作の増田順二はその最初の造形となるのだろう。 [review][投票]