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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★4月曜日のユカ(1964/日)いい断片のとても豊富な作品。 [review][投票(1)]
★5柳と風(1999/日=イラン)巧みに仕組まれた悪夢。子供の頃、このような酷薄と不条理に体面したような記憶が、頬打つ雨とともにふつふつと蘇る。[投票]
★3雪の喪章(1967/日)フルコースを10分で喰わされた駆け足感ありありの原作もの。若尾文子の足袋を脱がせて足先に息を吹きかける天知茂、灯火管制を告げる声とともに暗転する料亭の照明など美しい。しかし火事で空に舞う金箔はやり過ぎ。[投票]
★5幻の光(1995/日)優れたロケハン、優れた撮影、優れた音響。アジア映画の典型を示す丁寧な作品。とても好感を持った。[投票(1)]
★4白い酋長(1952/伊)中年太りのアイドルが巨大なブランコで現れる辺り、爆笑の連続。唐突さの呼吸が絶妙。[投票]
★3濡れた荒野を走れ(1973/日)当時のポルノ摘発に追われる日活には、警察はこのような悪徳組織に見えていたに違いなく、精神分析のサンプルとして興味深い。山科ゆりは好演だが、内情を知る由もない彼女の結語は空廻りしている。[投票]
★5湖のランスロ(1974/仏=伊)作者の手法ばかりが浮き彫りになる失敗作というものがあるが、あえて「失敗作」を一作撮ってみたのが本作ではないだろうか。遠近感を失った世界がそこに転がっている。森の一軒家の件のみ古典的な映画の質感があるが、対照のため加えられたに違いない。[投票]
★2宮本武蔵(1944/日)構図の瑞々しさはいつものように求心力があるが、人物が重なったり殺陣が途中で終わったり、物資不足によると思われる残念な場面が散見される。「敵討ちより誠の道」などと建前論を喋くりながら斬りまくる武蔵の造形は愚かしい。[投票]
★5天使の恍惚(1972/日)ラストシーン、こんなことは常識では不可能だが、可能性を希求する喘ぎを画面に叩きつけて観る者を圧倒する。若松はあの時代の生き証人、稀有な芸術家だった。 [review][投票]
★3掠奪された七人の花嫁(1954/米)人生ってのはこういうものだ、とか、女とはこんなものだ、というザックリした人生観がいかにもミュージカル。人の人生とはこのように大雑把に決まっていくものなのだろうか、と考え込んでしまうほどザックリしている。[投票]
★2泪壷(2007/日)男も女も、まあよく泣く映画だ。登場人物の心情を説明する回想シーンが後追いでいちいち云い訳のようにみえる。小島可奈子のオッパイだけよかった。[投票]
★2ビッグ・トラブル(1986/米)これがカサヴェテスの遺作とは、増村の『この子の七つのお祝いに』並みに残念だ。追記、監督本人は自作と認めていないとのこと。[投票]
★5恋人たちは濡れた(1973/日)「二三発、やるか」と股間からギターを突き出す大江徹の清々しさよ。このムルソーはママンすら覚えていない。終盤の方向感覚を失った奔放なキャメラに恍惚とさせられる。[投票(1)]
★3幌馬車(1950/米)インディアン曰く「白人嫌い、モルモン教徒好き」。そういうものなのかと勉強になった。荒地を幌馬車で走破するシーンがよい。[投票]
★4三人の妻への手紙(1949/米)脇役に至るまで人物造形が丁寧に施されている。線路沿いで汽車が通るたびに大揺れする民家の描写が見事。[投票]
★2さすらいの二人(1975/仏=伊=スペイン)愛の不毛も、ついに古女房から逃げ回るばかりではスカタンとしかいいようがない。鍍金が剥げた感しきり。[投票]
★2赤い鳥逃げた?(1973/日)イッピーのジェリー・ルービンは当時、高度資本主義において正気でいるためには遊んでいるしかないと云った、そういう時代背景があるのだが、このフーテン連中が結局は高度経済成長の徒花に過ぎなかったのは、いま観れば一目瞭然だ。[投票(1)]
★3ションベン・ライダー(1983/日)三人組のパフォーマンスが東京キッドブラザーズみたいである。[投票]
★3隣の八重ちゃん(1934/日)現代トーキーのはしりにして、女子高生がいきなり乳比べを始めるとはたまげた。 [review][投票]
★3召使(1963/英)この監督は、出演者を掌中でしっかりコントロールしていて、はみ出すところがない。面白いんだけど、人間なんてこんなもんだというシニカルばかりが印象に残る。ブニュエルの意地悪とは似て非なるものだ。[投票(1)]