菅原謙二の映画ファンのコメント
ゑぎのコメント |
細雪(1959/日) | 大映・島耕二版はシーンの繋ぎを短いディゾルブで処理し淡い色を付けたり、室内シーンで(それは京マチ子の邸宅の中でも)照明とフィルターワークを凝ってみたりと一所懸命やろうとしているのは判るのだが、題材とマッチしていない。 [review] | [投票] | |
氷壁(1958/日) | もう完璧。野添ひとみの可愛らしいこと!キスシーンの素晴らしいこと!日本映画でこれほど素晴らしいキスシーンは見たことがない。そして山茶花究の見事な演技。本当に完璧。 | [投票] | |
日本侠客伝 白刃の盃(1967/日) | 前半が圧倒的に良い。長門裕之の退場あたりから途端につまらなくなる。松尾嘉代については「何すんねん!」と思ってしまい、大木実と伴淳にいたっては「えゝかげんにせえ!」となる。しかし健さんの格好良さといったら! | [投票] | |
青空娘(1957/日) | 美しい色彩と高低を活かした画面。単純だが力強い、明朗なプロット構成。本作こそ初期増村の最高作だろう。 [review] | [投票] | |
孤独の賭け(1965/日) | 銀座の洋装店「シエゼル」の壁面看板。閉店後の店から、店員の女性たちが出て来る。中に佐久間良子と岩崎加根子がいる。店のマダム及び経営不振についての噂話。ちなみに、このマダムは最後まで出てこない。 [review] | [投票] | |
宝石泥棒(1962/日) | 山本富士子+野添ひとみ、川口浩+船越英二の二組が、箱根のレイクサイドホテルを舞台にして、角梨枝子の持つダイヤ「ヴィーナスの涙」をターゲットに対決するお話。 [review] | [投票(1)] | |
心の日月(1954/日) | 序盤と最終盤は飯田橋の映画。中盤は、銀座の映画。三越と有楽橋が印象的な舞台となる。また、これも木村恵吾らしく、全編アオリの映画。鉄橋を走る汽車の遠景ぐらいか、仰角じゃないのは。 [review] | [投票] | |
穴(1957/日) | この頃の市川崑の中だとかなり酷い部類の作品だと私は思う(勿論、この物云いは、複数の切り口で相対的なものだ。例えば、他の凡監と比べれば、幾分かはマシという気持ちも入っている)。 [review] | [投票] | |
あなたと私の合い言葉 さようなら、今日は(1959/日) | 冒頭の、女子社員について会話する3人の男子社員(一人は田宮二郎。まだ柴田吾郎時代)のシーンからぶつ切り科白と奇妙な間。しかし科白も演技も品がない。オフィスビルの外観や料理屋の看板の空ショット、短い科白の反復等はあるが、構図は縦横無尽だ。 [review] | [投票] | |
毒蛇島綺談 女王蜂(1952/日) | 毒蛇島の現実離れした雰囲気は楽しいし配役は全員がミスキャストと云ってもいいぐらいに違和感ありありだし、とても珍妙で面白い。特に森雅之の学生服姿はいくらなんでも酷い。また岡譲二の金田一耕助は変装の名人という設定で特異なメーキャップとオーヴァーアクトが笑える。ヒロインで二役を演じる久慈あさみの成り切りぶりもいい。 | [投票] | |
大菩薩峠(1960/日) | ラスト近く雷蔵と山本富士子が二人きりになる部屋でのテンションは文句無く素晴らしい。こゝは内田吐夢版の同シーンよりも傑出していると云えるだろう。霊的存在を画面に出さずに強烈に印象付ける三隅演出の手腕は怪談ものとして見ても第一級だ。連作として次作に繋げるクロスカッティングもこれはこれで見事なものだと私は思う。 | [投票] | |
女経(1960/日) | オムニバス三作。これが三作ともなかなかの出来。中でも、実を云うと市川崑編が一番気に入った。 [review] | [投票(3)] |