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小杉義男の映画ファンのコメント

兄いもうと(1936/日) ひばり チエミ いづみ 三人よれば(1964/日) 士魂魔道 大龍巻(1964/日) 暗黒街の対決(1960/日) 無法松の一生(1958/日) 武蔵坊辨慶(1942/日) 女の四季(1950/日) 地球防衛軍(1957/日) 柳生武芸帳(1957/日) 瞼の母(1938/日) 新選組(1937/日) どぶろくの辰(1962/日) 放浪記(1935/日) のら犬作戦(1963/日) 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962/日) 太平洋の翼(1963/日) 南国の肌(1952/日) 柿の木のある家(1955/日) ロマンス娘(1956/日) 大岡政談 将軍は夜踊る(1950/日) 獣人雪男(1955/日) 秀子の応援団長(1940/日) 上海陸戦隊(1939/日) 戦国群盗伝(1959/日) 桃中軒雲右衛門(1936/日) 戦国無頼(1952/日) 「動物園物語」より 象(1957/日) 大坂城物語(1961/日) 風雲千両船(1952/日) 藤十郎の恋(1938/日) 潮騒(1954/日) 馬喰一代(1951/日) 隠し砦の三悪人(1958/日) 国定忠治(1960/日) 秘剣(1963/日) 佐々木小次郎(1950/日) 恋の風雲児(1953/日) てなもんや東海道(1966/日) ジャコ萬と鉄(1949/日) 野盗風の中を走る(1961/日) 虎の尾を踏む男達(1945/日) 彦六大いに笑ふ(1936/日) 東京の恋人(1952/日) 柳生武芸帳・双竜秘剣(1958/日) 太平洋の鷲(1953/日) 姿三四郎(1943/日) 激流(1952/日) 蝶々夫人(1955/日=伊) 大盗賊(1963/日) 旅路(1955/日) 七人の侍(1954/日) 希望の青空(1942/日) 銀嶺の果て(1947/日) 美しき母(1955/日) がらくた(1964/日) ジャンケン娘(1955/日) わが愛は山の彼方に(1948/日)が好きな人ファンを表示する

ゑぎのコメント************

★4兄いもうと(1936/日)成瀬版と比べても甲乙付けがたい傑作だ。タイトルの後、主要な配役がバストショットで紹介されるのだが、最初に竹久千恵子がバスの中で煙草を吸うバストショットが来る。このカットが実に格好良く、もうこゝで既に心を掴まれてしまう。 [review][投票(1)]
★3暗黒街の対決(1960/日)三船敏郎が、二つの派閥(河津清三郎の組及び、敵対する鶴田浩二)の両方に近づいたり、組んだりしながら、かき回す、『用心棒』的なプロット展開だが、こちらの方が黒澤より先なのだ。 [review][投票]
★4無法松の一生(1958/日)阪妻と三船を比較したくなる、或いは宮川について言及したくなるのは人情だが、こゝでは置いておくとして、本作の特筆すべきは何といってもラスト近くの雪景色だ。この街並みはセットなのだろうか。書割だろうか。どうやって撮られたのだろう。素晴らしい雪景色の造型だ。その後の「走馬灯」のイメージはイマイチ。[投票]
★4柳生武芸帳(1957/日)とってもいい加減な設定と展開だがすこぶる面白い。まず、タイトルになっている「柳生武芸帳」は典型的なマクガフィンだ。武芸帳に何が書かれているのかきっと山田浮月斎(東野英治郎)はもとより柳生但馬守(大河内伝次郎)でさえ知らないに違いない。 [review][投票(1)]
★4放浪記(1935/日)エノケン主演のミュージカルコメディの次に木村荘十二が手掛けたのがこの文芸作品で、しかもこれが良く出来ている。確かに『エノケンの魔術師』もドラマ部分の演出は安定感抜群だったけれど、本作では、さらにいい調子だと思う。 [review][投票]
★3忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962/日)本作は吉良役の市川中車に尽きる。なんという嫌らしさ、素晴らしい。また相対する加山雄三の内匠頭もなかなかいい。お坊ちゃんぶりと高潔さがこの役によく合っている。という訳で圧倒的に前半部が面白かった。後半は多くの登場人物に見せ場を作るための演出と荒い繋ぎに終始する印象。ただし、こゝでも伊福部昭の音楽が映画を支える。[投票]
★3柿の木のある家(1955/日)小豆島。冒頭「真ん中馬糞(まぐそ)」と囃す歌。木の上の男の子(次男)が7人兄弟の真ん中のヒサノのことを唄っている。このヒサノ役の子役が、初見でとても可愛いと思う。一人クオリティが違う。 [review][投票]
★3上海陸戦隊(1939/日)上海市街の俯瞰を左へパン。共同租界の風景。昭和12年(1937年)7月7日、盧溝橋でシナ軍の不法発砲が元となって戦火が起こり、シナ側では上海の要所に陣地を作った、というようなナレーションが入る。日本軍の「不滅の偉業」が描かれた映画。 [review][投票]
★3戦国無頼(1952/日)初公開時から30分ほどカットした短縮版(105分版)を見た。クレジットは、右から、三船敏郎三國連太郎市川段四郎の名前が一枚で出る。最初の舞台は長浜の小谷城。 [review][投票]
★4藤十郎の恋(1938/日)オープニングクレジットで「長谷川一夫」の右肩に「林長二郎改め」と出る、彼の改名後(それは松竹から東宝への移籍後)第一回作品だ。前半は特に気にならなかったが、後半になって左頬の傷が痛々しく見えるショットがあった。 [review][投票]
★3馬喰一代(1951/日)本作も屋内シーンは、ほゞローアングルだ。屋外では、それほどのこだわりはないように見える。勿論、乗馬シーンや馬車の疾駆シーンなどのアクション場面が多いことも関係している。 [review][投票]
★4秘剣(1963/日)ラストの岩山のシーンはまるでアンソニー・マンの西部劇じゃないか。前半から中盤にかけても端整なカットの連続で稲垣浩の相当の気合を感じたのだが、後半になってプロットの繋ぎが悪い部分やシーン中でルック(露光)が異なるカットなどが目立ち、ちょっとだれて来た。そこへこの見事なラストの決闘。これには惚れ惚れする。[投票]
★3ジャコ萬と鉄(1949/日)瀬川順一の撮影は屋外シーンの記録映画的な部分で素晴らしい効果を上げている。光の捉え方が絶妙だ。それに対して、谷口千吉の演出はどうにも一貫性に欠ける。 [review][投票(4)]
★4野盗風の中を走る(1961/日)矢張りこれは稲垣浩が放った『七人の侍』のアンチテーゼなのだろう。確かに『七人の侍』にはこういう反発をもインスパイアする力がある。だからって仔細に比較しても仕方が無いが、少なくも本作の方が若々しい映画である。『ワイルド・バンチ』はペキンパーが撮るずっと以前に既に日本で撮られている。稲垣浩は古臭いが若々しい。[投票(1)]
★4虎の尾を踏む男達(1945/日)エノケンは矢っ張り凄いが大河内伝次郎の演技にも笑ってしまった。この二人が完全に浮いている。しかしこれがスターの演技だ。森雅之志村喬藤田進が抑制の効いた演技をすればする程この二人のスター性が際立ってくる。オールセットの時代劇。殆どパンニング一本やりで見せきっている。黒澤は大したもんだ。[投票(10)]
★3彦六大いに笑ふ(1936/日)殆ど一つのビル内部−2階のビリヤード場(というかダンスの練習場というか主人公・彦六−徳川夢声の家族の居所というか)と1階のカフェだけでプロットが進行する展開だが、この映画、下のフロア、上のフロアを随所で意識させる演出がいい。 [review][投票]
★3東京の恋人(1952/日)靴磨きの少年3人が町を歩く(中の一人は小泉博)。自分たちを三銃士と呼ぶ。2階の窓に原節子。林檎を小泉に投げる。原の屈託のない笑顔。良い出だしではないか。勝鬨橋の開閉を都電が待つ、という当時の記録。都電の中で三船敏郎と出会う。 [review][投票]
★3柳生武芸帳・双竜秘剣(1958/日)稲垣浩版第二作。前作と甲乙つけがたい面白さ。美術装置やロケ撮影のカラー画面は前作以上に美しい。ただし前作の戯画化された忍術映画の雰囲気が薄れ至極真面目なメロドラマになってしまっている。 [review][投票(1)]
★3姿三四郎(1943/日)本作の時点では、黒澤らしい空間を圧縮するような圧力の高い画面造型が全く見られない。『一番美しく』(1944)になると、パレードのシーン等で見ることができるようになる。 [review][投票(1)]
★3美しき母(1955/日)雨の峠。破れた番傘をさして泥濘を行く原節子。主人公の日出夫が、いきなり猫をぶん投げる演出には驚かされる。峠はスタジオセット。あとは、家屋内を除き、ほとんどロケーション撮影か。町を見渡すカットでの、煙突からの煙は特殊効果に違いない。 [review][投票]