マイケル・キートンの映画ファンのコメント
3819695のコメント |
トイ・ストーリー3(2010/米) | 映画とキャラクタを真に愛する者たちの手による創造物。本当に、本当に驚異的な活劇だ。脱獄シーン以降はずっと涙が止まらなかった。なんと緻密で美しいチームワークの活劇だろうか。人格を持った「キャラクタ」であると同時に「小道具」であるという玩具的可能性の全てを賭けて、彼らは「家に帰る」。 [review] | [投票(13)] | |
ハワイアン・バケーション(2011/米) | ピクサー恒例の併映短篇だが、2D版を見る限りでは、技術的実験の場ではなしに純粋に『トイ・ストーリー』ファンへのサービスとして作られている。ケンのフィーチュア以上にちゃんとボニーを登場させているのが偉い。あれからもみんな幸せに暮らしているのね、なんつって他愛なく感動させられてしまう。 | [投票] | |
ビートルジュース(1988/米) | 私にとって、これはジーナ・デイビスとウィノナ・ライダーのための映画。ふたりが愛しくてたまらなくなってしまう。特に優れた出来の映画だとは思わないが、キャラクタに掛替えのない魅力がある。私は好きだ。 [review] | [投票] | |
ニード・フォー・スピード(2014/米) | 眉間に皺を寄せたような前作『ネイビーシールズ』から一転、ハル・ニーダム直系の明朗なカーアクションが貫かれて恵比須顔。レース映画としてよりも、危機一髪ヘリコ、並走給油、全裸退職などなど小粋な見せ場を取り揃えた珍道中映画として寵愛したい。イモージェン・プーツ大好き宣言の発令も不可避だ。 | [投票(1)] | |
ニセものバズがやって来た(2011/米) | 矢継ぎ早に繰り出される台詞群が映画をスウィングする高速スラップスティック喜劇。グループセラピー(!)に参加する玩具たちは各々の存在自体が一個のギャグでもあり、その総ギャグ数はバスター・キートンの二巻物にも肩を並べるだろう。さらにそれが前のめりに連打されるに至っては爆笑を禁じえない。 | [投票] | |
ジャッキー・ブラウン(1997/米) | 『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』より格段に撮影がよい。発砲の描き方もずっと気が利いているし、何よりパム・グリアーとロバート・フォースターの間に流れる空気をフィルムに写し取る演出力に震えた。ラストカットも同じく。 [review] | [投票] | |
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014/米) | 演出意図を越えた予想外の事態を期待してではなく、すべてが演出意図の下に抑え込まれることで初めて成立するロングテイク撮影は、それ相応の演出力を伴わない限り豊かな実りをもたらすことはないだろう。また、この筋を全うしたいのならば、自己愛の沼に自足した主人公に対する追い込みも決定的に甘い。 | [投票(4)] | |
バットマン(1989/米) | 心を仏にしてジャック・ニコルソンの悪ふざけは許すとしても、やっぱりそれほど面白くはない。傑作『バットマン・リターンズ』との最大の差は美術だろう。悪夢を見ているかのような眩惑を覚える、というところまでには至っていない。 [review] | [投票] | |
バットマン・リターンズ(1992/米) | 小道具を含め、美術がいちいち面白い。よくこんなこと思いつくなあと驚く着想が数多くあるし、何より端的に撮影が美しい。一方で、アクションやカーチェイスなど意外と何でも職人的にこなしうるバートンの演出技量にも大いに感心する。 [review] | [投票(5)] |