★3 | 本当に殴り合ったところで迫力ある格闘シーンが撮れるとはかぎらない、なんて当たり前をつい忘れさせる、語り口の上手さというより下手さ加減が絶妙。 (G31) | [投票] |
★5 | 序盤の主演二人が邂逅するシーンは出色。特にソ・ジソブがすごい。アウトローとしての凄味と美学を身にまとい、見るものすべてを完全に制圧する。それはあたかも、甘美な毒薬のようだ。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★3 | 適当な形容が思い浮かばないが、とりあえずは「スチル写真的」と云っておこう微妙に異様な構図の画面を、カット尻を詰めて前のめり気味に繋ぐという、要するに違和感を潜ませたコンテがキム・ギドク譲りか。まあ脚本からしてギドクが務めているのだから至るところに彼の印は認められるのだが。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★3 | ガンペ(ソ・ジソプ)の身体が発する無軌道な暴力性と、視線の奥に垣間見える虚無が好い。欲と力が支配する現実世界を生きるヤクザ者の、虚飾と夢想に彩られた映画世界への殴りこみは、暴力による虚構への挑発であり、虚無による現実からの逃避でもある。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | 俳優とヤクザが共に似たような短髪・ヒゲヅラ、前者が白、後者が黒のシャツ、前者が撮影時にはその上に黒の上着をまとうという、あまりに図式的な構図がいかにもキム・ギドク。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |