★4 | 闘う少女の小さな「ひとり革命」。欲望と希望が同意の怖いもの知らずの少女は、コーラン暗唱という道徳の強請をも、あっさりと「違う明日」を具現化する手段にすり変えてしまう。さり気なくも印象深く告発されるサウジの女卑事情の理不尽を知る貴重な映画体験。
(ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | 必死でチャリこぐ少女の見るからに喜びを体現する様は確かに微笑ましいのだが、彼女は都度言及される女性を虐げるサウジの因習に対しプロテストしてるわけでなく、個人的な価値観に準拠してるに過ぎないところがドラマトゥルギーとして弱い。目新しくもない。 (けにろん) | [投票] |
★4 | チャドルの下に隠され、醸成されたこの国の長幼を問わぬ女性たちの素顔は、それゆえに何とコケティッシュなことだろうか(思えば理想の花嫁像として見られた日本の「かつての」大和撫子たちも、このように扱われていたのだ)。極めてプリミティヴな撮影法で繋がれたこのフィルムにおいて、少女の不敵で痛快な行動は、だからこそ否応なしに観る者の目を奪うのだろう。 (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | サウジの女性たちの不条理さだけを前面に押し出してる訳ではなく、ワジダのエネルギーから共感を呼ぶような作り。文化や宗教観は否定しないけど、色々なことがどんどん変化していくと良いな。 (あちこ) | [投票] |