★4 | 四肢が長くしなやかで、表情が艶めかしい小松菜奈をただひたすらに・執拗に『濡らす』本作。存分に彼女の魅力を堪能できる。一方で菅田将暉の役どころは腑抜けで天邪鬼で「そのまま溺れさせとけ」と突き放したくなる。それだけ彼の演技が巧い証なんだろうけど。女の子に言い寄られても逃げ続ける男っていうのは「あの件」があったとしても見苦しい。青春謳歌なシーンはどれも眩しくていい映像。 [review] (IN4MATION) | [投票(2)] |
★3 | 原作のファンは多いそうだ。きっと山戸結希もそのひとりなのだろう。乙女たちの共感の核となる“乙女チック”さへの敬意を共有しつつ、映画(=オリジナル)に昇華しようと炸裂する山戸の溢れんばかりのパッションに、危うく“乙女チック”さは崩壊寸前となる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 泳ぐ彼に彼女が出会うリアクションショット無き常識破りモンタージュの粗削り感。神話世界を絡ませ強引に独走するが急速に凡化し堕ちた虚像の下世話な価値観さえ突き詰められない。それでも尚ゴリゴリ演出は今後注目すべき。小松はマグロ女の印象を払拭。 (けにろん) | [投票(4)] |
★2 | レディースディ、客席は女子高生ばかりと少々一抹の不安を感じながら見た映画であったが、それは見事的中する。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★3 | 風景はしっかり撮れた。が、人物は魅力的に撮ろうとし過ぎたか、変にアップにしたり、斜めにしたㇼと落ち着かない。原作未読だが、青春物語といっても、選ばれた特別な人たちの青春。その点が嘘くさく、大友君、カナちゃんの方が現実味があった。 [review] (KEI) | [投票] |
★4 | 未成年者の際限しらずの可能性が、危うい不安定性の対極ではなく同腹の一対であることが喝破されている。主人公たちは海、川、掘割など水の近傍で描写される。水は創造と破壊の両義的象徴である。こうしたテーマ性と粗削りな語り口、漁村土俗から、1970年代日本映画へのレスペクトを感じさせる。 (ジェリー) | [投票(2)] |