菅原謙二の映画ファンのコメント
日本侠客伝 絶縁状(1968/日) |
この戦後の経済成長後の社会に「任侠」やら「狭義」を持ち込んだ『博奕打ち 総長賭博』を彷彿とさせる葛藤劇は最早ファンタジーである。物欲にまみれ俗世に浸った我々には、最後の侠客伊井友三郎から浜田(高倉健)へと受継がれる魂が気恥ずかしくもまぶしい。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
現代を舞台にした事による違和感は払拭出来なかった。しかし、「時代物」という仮面を剥ぎ取った後に残るモノ。それは侠客=暴力団という誰もが知っている常識を明確にして見せたのか。マキノ雅弘、東映と自らを皮肉り、任侠ブームを切り捨ててみせた。 (sawa:38) | [投票(1)] | |
舞台は現在で、やくざの諸問題を取り上げた意欲作。‘侠客伝’だから、必要な1作だ。やくざと暴力団は違うのだが、・・・どうしてもね。侠という字は、一(はじめ)からすべてひとのこと、から成っている。人じゃない人が多くなっていく世の中は、寂しい限りだ。 (KEI) | [投票] |