★5 | 実に面白い。特に山田五十鈴と梅村容子の台詞回しが抜群に面白い。また、1936年に作られたこの映画でも溝口は既に殆どパン・フォーカスの演出と云っていい縦構図の演出を随所に用いており画面の見応えも充分だ。 (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | 官憲など庶民の敵という認識をミゾグチがブレヒトと共有していた動かぬ証拠。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★3 | 冒頭から炸裂する婿養子社長(志賀廼家弁慶)の卑屈な傲慢さが不快で素晴しい。そんな「女=物」の歪みが生む根拠なき優越意識を、本能的に手玉に取るアヤ子(山田五十鈴)の幼い正直さを「不良」で片づけるのは、今も昔(昭和11年)もたいして変わらない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★2 | 確かに先駆的だったのであろうが、教科書的知識で判断したくはない。ルーティーンそのものの物語に於いても何かしらの凌駕し難い煌めきを保持するのがマスターピースの条件だとするなら、ほとんど無いと言うしかない。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | 世間の評価は高いようだが、主人公が堕落するという結果の提示のみで、その背景や人物の心情変化などが今一つ描き切れていないような気がした。山田五十鈴は買うが…。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu) | [投票] |