★3 | 『浮雲』の富岡(森雅之)とゆき子(高峰秀子)には、惰性といえど惹かれ合う関係性を感じるが、周作(長門裕之)と新子(岡田茉莉子)には関わり自体の否定を感じる。それが作者の世代差なのだろうが、恋愛物語としての説得力は今ひとつ。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | 映画と映画ファンには中身ばかりでなく「見た目」も大事だ。小汚い格好をして腕組みして哄笑してけつかる自称映画マニアなぞ死んだ方がよいとさえ思っている。喜重先生は、自身の結構渋目の風貌に反して、ときどき無茶をなされる。 [review] (町田) | [投票] |
★4 | 世の中がどんどん変わっていくのに忘れられない男と女の情。
林光のブラームス3番っぽいメランコリック弦楽はいい曲だが
使いすぎの感が。 [review] (マグダラの阿闍世王) | [投票(2)] |
★3 | メロドラマも松竹ヌーベルバーグの吉田喜重が撮るとモダンアートになる。冷たいエロティシズムを匂わす岡田茉莉子を引き立たせた「水」「雪」「ガラス」「鏡」「桜」。撮影成島東一郎の本領発揮である。 (sawa:38) | [投票(3)] |
★4 | 何と言っても岡田茉莉子に尽きる。ちゃんと老けも心理の変化も表現出来てた。独特の迫力を持った女優だ。['03.3.6高槻松竹セントラル] (直人) | [投票(3)] |
★5 | この映画が描いているのは男女の機微と時代の機微。そして岡田茉莉子の凄さ。ゾクゾクするほどメロドラマ! [review] (ペペロンチーノ) | [投票(3)] |
★4 | ラストとそれにいたる過程。岡田茉莉子、うまいなあ。 [review] (セネダ) | [投票(4)] |
★3 | 最初、桑田さんかと思った。男の甘えって描くと嫌らしくなると思うが最後まで見ることができました。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | 女という器から男という器へ注がれる生気。女の器が徐々に空になっていく過程が恐ろしいほどよく描かれています。 [review] (づん) | [投票(5)] |
★5 | 女が変転していく様とそれを冷厳に捉えるカメラの眼差しに心揺さぶられずにはいられない。これは成瀬『浮雲』と双璧の寂寥。さらに全編に亘って極めて美しい、しかし冷たいスペクタキュラーな画が溢れており『浮雲』よりも私の好み。ラストの俯瞰ぎみの横移動も凄いが津山の散歩シーンの桜が見える縦構図なんかも本当に素晴らしい。 (ゑぎ) | [投票(6)] |
★3 | 成島東一郎の映像はやはり素晴らしいが、音楽が前に出すぎてぶち壊し。岡田茉莉子の心の動きにあまり説得力が感じられなかった。 (檸檬) | [投票] |
★3 | 冒頭からのカメラは素晴らしい。恋物語を突き放しきって撮ったと思しき冷徹な風景描写は大したものだ。しかし恋愛のカタチの変遷は気の利いたガジェットにすらなり得ず、底冷たい空気が始終漂う。観念的な会話劇に無理矢理捻じ込まれたエロスの何と窮屈なことだろうか。 (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | メロドラマとしては増村『清作の妻』や成瀬『浮雲』、溝口『近松物語』と並んで代表作だろう。奇抜な位置ながら照明をきちんと当て、下らない「作家性」などとは無縁の見事なショットの数々。鏡・窓・水・傘といった装置が印象的だ。オーヴァーラップでの時間の省略がまた美しい。岡田茉莉子のうなじが実にエロティック。 (赤い戦車) | [投票] |