★4 | 続・あの空に太陽が(1978/米) | スキー中の事故から、首から下の感覚を失ったジル(マリリン・ハセット)だったが、苦しいリハビリ生活を抜け、小学校で車椅子の教師となるまでに回復していた。夏休み、親友のリンダ(グレッチェン・コーベット)の訪問を受けたジルは、彼女とともに山中をドライブするが、途中、車が故障してしまった。それを助けてくれたのが、ジルの滞在する山小屋の家主である青年ジョン(ティモシー・ボトムズ)であった。ふたりの心はこの時から次第に近づいてゆくが、ジルはかつての恋人たちとの不幸な別れから、それを言い出せずにいた。〔100分/カラー〕 | [投票] |
★4 | バチ当たり修道院の最期(1983/スペイン) | あたし、クラブ歌手のヨランダ(クリスティーナ・サンチェス・パスカル)。恋人はヤク中で死んじまうし、借金取りにはつきまとわれるし困ってたんだわ。そんな時、尼さんが楽屋にサイン欲しさに入ってきて、困ってる時はおいでなさいと「駆け込み寺」の名刺をくれた。でも、そこに向かったあたしを待ってたのはヘロイン漬けだわ財政難だわ、あたしを上回る惨状。その上庭に虎は飼ってるわ、エロ本作家はいるわ、人殺しのマゾはいるわ、脅迫犯はいるわ…なんつーのかね、現世の欲望のままに生きる女たちの園だったのよ!アァしんど。〔110分/カラー〕 | [投票(1)] |
★3 | 悪名波止場(1963/日) | 連絡船上。清次(田宮二郎)はニセ清次(藤田まこと)の存在に苛立っていた。朝吉(勝新太郎)はというと、そのろくでなしが持つという妹・おとし(紺野ユカ)の身を案じて港に降り立ち、薬漬けの彼女のためにやらずとも良い仕事に汗を流すのだった。そんな折、おとしが身を置いていたという「おなご船」の女たちは朝吉と清次を囲み、おとしのために金を稼いでくれる礼としていささか行き過ぎた歓迎をする。「おなご船」の女衆は港を訪れる外国船相手に稼ぎ、保育園の子供たちのために役立てているのだ。おとしは朝吉らの前でヤクをやめると約束するのだが…。シリーズ第七作。〔大映/92分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★2 | 悪名無敵(1965/日) | 朝吉(勝新太郎)と清次(田宮二郎)は、家出少女・君子(大杉育美)がポン引きにだまされるのを見、義侠心を起こして連れ帰ることにする。さっそく旅館にしけこんだ途端、売春婦の朱美(八千草薫)とコトに及ぼうとした清次を引き止めて、朝吉は裏口から君子と朱美を連れて脱出する。その彼らを新湊興業の男たちが狙い、ひとりで立ち向かって三人を逃がした清次は袋叩きにされた。それも知らず、朝吉は君子を帰すと朱美にポン引きに堕ちていた夫(千波丈太郎)をあてがって仕事を世話する。その帰途の旅館で、朝吉は謎めいた女・百合子(藤村志保)にサシの博打を挑まれる。シリーズ第11作。〔大映/84分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★3 | 新・悪名(1962/日) | 戦争が終わり、復員してきた八尾の朝吉(勝新太郎)は戦死と報告されていたが、故郷は暖かく迎えてくれた。しかし、契りを結んだお絹(中村玉緒)は他人の妻になっていた。そして、モートルの貞の母親から彼の弟が大阪にいる、と聞いた朝吉は、八尾を後にする。そこで進駐軍の兵士に犯され、パンパンに身を落とした月枝(浜田ゆう子)を連れ帰ろうとした朝吉の前に現われたのは、貞の弟であり野心に燃える清次(田宮二郎)だった。彼と拳を交え、喧嘩別れした朝吉は、貞の妻たちとともに闇市で雑炊屋を始める。その裏で、闇市をぶっ潰し遊興施設を創ろうと企む奴らがいた。シリーズ第三作。〔大映/99分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★4 | あらしのよるに(2005/日) | おいら、ケチな若造狼のガブ(中村獅童)でやんス。一匹狼と気取りたくても、ギロ(竹内力)やバリー(山寺宏一)のアニキ方には頭が上がらねェチンピラでやス。そんなおいらが、嵐の夜に一夜の宿を求めた小屋が運の分かれ目でやんシた。ちょっとばかし気が合う「友達」…ってヤツをそこで見つけたんでやんス。そいつは全くウマそうな…山羊のメイ(成宮寛貴)ってヤツなんでやスよォ〜!そ、そりゃ狼のオキテは知ってるでやんスが、友達を食えるわきゃないでやんス。だから、おいら達、一緒に暮らせる場所を見つけに旅に出ようって決めたんでやんス…。〔107分/カラー〕 [more] | [投票(2)] |
★4 | 太陽への脱出(1963/日) | 国会では、外国紛争に使用される日本製兵器の問題が紛糾していた。新聞記者佐伯(二谷英明)は、兵器工場を擁する貝塚製作所なる会社がその尖兵だと睨む。ここの現地営業所の杉浦という男がサイゴンで消息を断ち、もうひとりの速水も相次いで死んだというのだ。裏がある、と見た佐伯はバンコクへ飛んだ。その頃、国境地帯では謎の男・劉(石原裕次郎)が解放戦線側に兵器を売りさばいていた。彼こそは死んだ筈の速水であった。彼は、自暴自棄になって帰国を願い暴れる杉浦(梅野泰靖)を諌めつつ、おのれのビジネスを冷静に進めていたのだ。〔110分/カラー/日活スコープ〕 | [投票] |
★3 | 第三の悪名(1963/日) | 正月そうそう、八尾の朝吉(勝新太郎)が街を歩けば、街は彼が前の大戦で死んだという噂でもちきりであった。その中を子分の清次(田宮二郎)が、カタギの仕事を得た祝いの品をもって朝吉の家を訪れる。そんなある日、朝吉は些細な事から喧嘩を買い、偶然戦地で小隊長と呼んだインテリの若造、修(長門裕之)と顔を合わせる。彼は戦時中に身につけた知識など娑婆では全く役に立たず、やくざの道を選んだのだという。彼の若い義母であるお妻(月丘夢路)と知り合った朝吉は、彼女の修へのまっとうな道を歩んで欲しいという気持ちを思いやり、拳を交えてでも修を説得しようとする。シリーズ第五作。〔89分/カラー/スコープ・サイズ〕 | [投票] |
★5 | みすゞ(2001/日) | 大正末期。テル(田中美里)はみすヾと名乗って児童詩を雑誌に投稿していた。それに感興を覚えた西條八十(イッセー尾形)は彼女の名を広め、その作品は高く評価された。そんな彼女を優しく見守るのが従兄弟の正祐(加瀬亮)であり、ふたりして恋人のように戯れあった。正祐が養子に出された実弟であるにもかかわらず…。それを案じた伯父(中村嘉葎雄)により、みすヾは無理矢理に知らぬ男(寺島進)との結婚を強制される。彼との間には女児を授かったが、女遊びの好きな夫から彼女は淋病を感染させられてしまう。〔105分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★4 | バオー来訪者(1989/日) | 秘密結社「ドレス」によって寄生虫バオーの宿主とされた少年・育朗(堀秀行)は、超能力少女スミレ(日高のり子)とともに組織から脱走した。霞の目博士(永井一郎)の指令のもと、ドルド中佐(池田秀一)、超能力者ウォーケン(屋良有作)など、次々と送り込まれる刺客たちに、育朗はバオーによって得られた無敵の変身能力をもって対抗する。〔50分/ヴィスタ/カラー〕 | [投票(1)] |
★4 | 父ちゃんのポーが聞える(1971/日) | 機関車運転手・杉本(小林桂樹)にはふたりの娘、恵子(森るみ子)と則子(吉沢京子)があったが、次女・則子は日頃から簡単なことで転倒し、他の生徒たちと一緒に授業を受けられない障害を持っていた。それを案じる杉本は、病院付属の特殊学園に則子を入れる。そこでの教師・元橋(吉行和子)の励まし、そして訪れる杉本の暖かさに、沈みがちだった則子の笑顔は甦った。だが、蒸気機関車は消え行く運命にあり、父は遠い機関車学校に単身向かわねばならなかった。寂しさに沈む則子に、青年・道夫(佐々木勝彦)は絵を描く愉しみを教える。しかし則子の病名が明らかにされ、山奥に旅立たねばならない日がやって来るのだった。〔88分/カラー/東宝スコープ〕 | [投票] |
★4 | オズ(1985/米) | オズ世界から帰還したドロシー(フェルーザ・バーク)は、その物語る異世界のできごとを狂気ゆえの妄想と誤解され、叔父ヘンリー(マット・クラーク)らによってウォーリー医師(ニコル・ウィリアムソン)の病院に入院させられ、電気ショック療法を施されることになった。嵐の中を逃亡したドロシーは、再び次元を超えてオズ世界に出現する。だが、かかし(ジャスティン・ケース)が治めている筈だったエメラルド・シティは、無残な廃都と化していた。征服者にして悪の元凶・ノームの部下たちから鉄人ティク・トク(マイケル・サンディン)により救われたドロシーは、魔女モンビ(ジーン・マーシュ)の館に辿り着く。〔110分/カラー〕 | [投票(1)] |
★2 | 赤い波止場(1958/日) | 神戸港。杉田という男がクレーンで頭を強打されて殺された。それを無粋だ、と吐き捨てる男は、東京から流れてきた次郎(石原裕次郎)だ。彼は飽きた情婦・マミー(中原早苗)のもとを去り、些細なことで知り合った圭子(北原三枝)を乗せた船で戯れる。彼女こそは杉田の妹であり、次郎と腐れ縁の刑事・野呂(大坂志郎)から彼に気をつけろと助言されるのだった。港祭りの夜、雑踏のなかで次郎と圭子は再会する。次郎は、彼の不実を詰るマミーに目もくれないが、マミーの口から兄は薬の運び屋だ、と知らされた圭子は心を乱す。一方、次郎の弟分チコ(岡田真澄)は、次郎を狙う刺客を待ち受けて拳銃を抜くのだったが…〔99分/モノクロ/日活スコープ〕 | [投票] |
★3 | エノケンの江戸っ子三太(1936/日) | 三太(榎本健一)は浪曲を唄い終わるまで熱い風呂を出ず、のぼせて戸板で運ばれるほどの江戸っ子気取り。彼は「ほ組」の火消しだが、侠客の大親分になろうという野望を持っていた…理解者は頭の子供、勘太郎(どんぐり坊や)だけだったが。それが嵩じて、頭の娘・お初(山懸直代)にいいところを見せようとし、いつも失敗を重ねる彼。しかしある日、賄賂を強要する殿様・松井軍兵衛(中村是好)に楯突いた頭に向け、軍兵衛が刀を抜いたのを見た三太は、「強きをくじき弱きを助ける侠客になる」と、火消しをすっぱり辞めてある親分の家に草鞋を脱ぐのだった。〔モノクロ/73分〕 | [投票] |
★4 | 眠狂四郎魔性剣(1965/日) | 雨の夜、呼び止められて女を買った眠狂四郎(市川雷蔵)は、武家の誇りを捨てきれぬ女と見て取り、抱かずに小判一枚を置いて去った。翌日その女…佐絵(穂高のり子)が自害したと知った狂四郎は、罪の意識から彼女の連れていた子供・鶴松を引き取る。だが、鶴松は岩代藩の世継ぎとして追われる身であった。かつて殺した「むささびの伴蔵」の妹として彼を仇とつけ狙う女・おりん(嵯峨三智子)の手から逃れながら、鶴松を守ろうとする狂四郎。だが、鶴松を預けた大工は、岩代藩の差し向けた追っ手の剣で倒され、鶴松は城へと連れ去られるのであった。シリーズ第六作。〔大映/75分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★3 | 奇談 キダン(2005/日) | 東北奥地の、かつてのキリシタン隠れ村。そこより程近い「はなれ」と呼ばれる集落は、不死者たちの里と噂されてきた。幼時、そこで少年とともに神隠しにあい、自分のみ生還した大学院生・里美(藤澤恵麻)は、村を訪れ、そこで異端の考古学者・稗田礼二郎(阿部寛)と出逢う。時を同じくして、はなれの山でひとりの男が磔刑に処され、その死体が村の神父(清水紘治)のもとへ運ばれてくる。この死体が、やがて滅び行くこの村を揺るがす、驚くべき奇跡の引き金となるのである。すべては村に伝わる聖書偽典のとおりであった。〔88分/カラー〕 | [投票] |
★4 | なつかしい風来坊(1966/日) | ツツガ虫こと早乙女(有島一郎)は痔の痛みに耐えかねて役所を早退した日、酔っ払い(ハナ肇)に電車の席を譲られて冷や汗をかいた。二度と逢うとは思わなかったその男に、同僚の送別会ののちタクシー乗り場で出くわしたツツガ虫は、彼の名が源五郎と知る。意気投合して呑み続け、自宅に同行した源五郎は品のいい家族のヒンシュクを買うが、次の朝彼は奄美大島に渡っていった。そして案の定また現われた源五郎は、大工仕事を何でもこなして近所の主婦連の人気を得るが、自殺未遂の娘・愛子(倍賞千恵子)を家に運び込んで大騒ぎになる。〔松竹/90分/カラー/ワイド〕 | [投票(1)] |
★3 | 劇場版 新暗行御史(2004/日=韓国) | 暗行御史は、東方の国の隠密要員であり、秘密裡に地方を巡っては悪政を糾弾し、良民を救っていた。だが国は滅び、暗行御史もただひとりになってしまった…。ムンス(藤原啓治)は砂漠を彷徨したあげく倒れ、ラクダを連れた少年に助けられる。だが、彼はムンスと乱れた故郷の話を終える前に、突如現われた食屍鬼どもに殺されてしまった。その頃ある国の領主は、少年の許婚者であるチュンヒャン(小林沙苗)を地下室に幽閉し、恋人になると言うまで責め苛もうとしていた。その領主のもとに、力を取り戻したムンスが現われる。だが、領主を葬ろうとした彼の眼前に、洗脳されたチュンヒャンが立ちはだかるのだった。作画監督:高橋英樹。〔87分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | 大停電の夜に(2005/日) | キャンドルショップの女の子(田畑智子)は、その日も向かいのジャズ・バーのウィンドウを見つめていた。優しそうだけれど陰のあるマスター(豊川悦司)は客待ち顔でカウンターに佇み、そしてその傍らにはベースが置かれていた…時はまさにクリスマス・イヴ。恋人たちの往来に溢れる日。その日、東京を突然の大停電が襲い、街は漆黒の闇に包まれた。ふたりの女のあいだで揺れる会社員。夫に言えない過去を胸に秘めた老夫人。命を絶ってしまおうと悩むモデル…さまざまな人々がここで闇を見つめ、おのれの隠された想いを吐露しはじめる。源孝志監督がセザール賞に輝く撮影家永田鉄男を迎えて展開する抒情詩。〔132分/カラー/スコープ・サイズ〕 | [投票(1)] |
★3 | 悪名桜(1966/日) | 暴力団・ABCクラブに命令されて、邪魔な新聞記者に殴りかかった質屋の放蕩息子、猛(酒井修)を、近くで焼き鳥屋を開いていた朝吉(勝新太郎)と清次(田宮二郎)が止め、騒ぎを治めた。親に背を向け、やくざに憧れる猛を朝吉は家に泊め、懇々とさとすが、猛に聞く耳はない。そんな翌日、いきなり幼なじみの菊枝(市原悦子)が訪れて朝吉を驚かせるが、彼の父が勘当を解かぬまま死んだことを告げ、悲しませるのだった。その想いを胸に、強引に猛を質屋に連れていった朝吉は、家の面汚しだと父親・沢村(多々良純)にしめ出された猛を不憫に思い、堅気に戻れるよう家に連れ帰るのだが…。シリーズ第12作。〔85分/カラー/ワイド〕 | [投票] |