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水那岐さんのあらすじ: 更新順

★3その男ゾルバ(1964/米=ギリシャ)アメリカ人の作家(アラン・ベイツ)がクレタ島に渡る船を待っていた時、「オレを雇ってくれ」と話しかけてきた男がいた。その名はゾルバ(アンソニー・クイン)。作家は父がこの島に遺した炭鉱を掘らせるためにやって来たのだが、ゾルバはひとつだけ約束すれば喜んでやると言う…楽器を弾いて踊るときだけは彼の自由にさせることだ。破天荒な彼は音楽と女をこよなく愛し、未亡人ブブリーナ(リラ・ケドロワ)にも優しくしながら、街の女たちとも寝る。作家に対しても美貌の未亡人(イレーネ・パパス)に情をかけることを勧める。やがて、大事業を思いついたゾルバは思わず踊り出すのだった。〔146分〕[投票]
★3生きものの記録(1955/日)中島喜一(三船敏郎)は我が手ひとつで工場を建て上げ、大家族のほかに妾と庶子をも抱えるエネルギッシュな老人である。歯科医であり、家庭裁判所の参与も兼ねている原田(志村喬)が彼に興味をもったのは、中島が家族揃ってブラジルへ移住しようとして、当の家族から訴えられていることからだった。中島はある日突然に核兵器の恐怖に怯えはじめ、工場を放棄しても家族を安全な土地で生き延びさせようとしているのだ。そして現実的に中島が計画を実行しようとするにあたり、原田らは彼を正気でないとして準禁治産者と認めるのだったが、中島の行動はそれだけに収まらなかった。〔東宝/113分/モノクロ/スタンダード〕[投票]
★4女ざかり(1994/日)娘とふたり暮らしの新聞記者・南弓子(吉永小百合)は、家庭部から論説委員に回されることになった。不器用な社会部あがりの男・浦野(三國連太郎)と一緒に、彼女はさっそく社説を書くことを命じられる。ところがその中の一節が政府のお偉方の逆鱗に触れ、弓子はそうそうに事業局への配置転換を命じられそうになる。弓子に恋心を抱く浦野をはじめ、周囲の人々はそれを止めようと躍起になるのだったが…。(松竹・118分・カラー・ヴィスタ)[投票]
★3羅生門(1950/日)羅生門で雨宿りする杣売り(志村喬)は考える。あれは何と恐ろしい出来事だったのだろうと…。盗人の多襄丸(三船敏郎)は山越えする男(森雅之)と女(京マチ子)に出逢う。その女の色香に迷った盗人は、男を騙して切り株に括りつけ、その目の前で女を抱く…結果、残されたのは男の死体。男はいかにして殺されたのか?検非違使に引き立てられた盗人、女、それに男の宿った巫女はおのおのが違う経緯を申し立てる。だが杣売りは一部始終を見ていた。そして語られざる真実を知っていた…。〔87分・大映・モノクロ・スタンダード〕 [more][投票(2)]
★2アキハバラ電脳組 2011年の夏休み(1999/日)戦いの日々から4ヶ月。中2になった花小金井ひばり(島涼香)は、すっかり廻りとも打ち解けた大鳥居つばめ(林原めぐみ)ら仲間たちとともに夏休みを満喫していた。だが、そんな中で謎の地殻変動によりアキハバラが宇宙空間に放り出されてしまうことが判明、警察はひばりたちを招集する。異変の原因が人工衛星プリムム・モビーレに眠る「王子さま」であることを知ったひばりたちは、ディーヴァを装着して宇宙へと飛び立つ。キャラクターデザイン:ことぶきつかさ。〔東映/60分/カラー/ワイド〕 [投票]
★5どですかでん(1970/日)どですかでん、どですかでん…今日も電車を真似ながら、知恵遅れの六ちゃん(頭師佳孝)が走り回る貧民街。そこにはさまざまな人々のドラマが息づく。お互いに家と妻とを取り替えて住む亭主たち(井川比佐志田中邦衛)。妻に裏切られ、毎日小布を縫っては引き裂き続ける男(芥川比呂志)。廃車に暮らし、豪華な自宅の建設を夢見る乞食(三谷昇)親子…山本周五郎の「季節のない街」を独特のカラーで映画化した黒澤作品。1971年モスクワ国際映画祭ソ連映画人同盟特別賞/アデレード国際映画祭作品賞・監督賞/1972年度ベオグラード国際映画賞受賞。〔東宝・四騎の会・126分・カラー・スタンダード〕[投票]
★3利休(1988/日)天下取りを成し遂げながらも、子供のような気まぐれさを捨て去っていない豊臣秀吉(山崎努)は、茶人・千利休(三國連太郎)をことの他可愛がっていた。だが秀吉は利休に好意を寄せるあまり、気に食わぬ点に大人らしい鷹揚さをもって対処できぬ自分に気づかずにいた。朝鮮・中国への出兵、陰謀をめぐらしているらしい家康の毒殺…それらに加担することを拒む利休に、いつしか秀吉は憎悪をあらわにするようになっていった。〔松竹・135分・カラー・ワイド〕[投票]
★4生きる(1952/日)30年間、市役所の市民課長として月並みに仕事に従事してきた渡辺(志村喬)は、自分が胃癌であることを知らされ、はじめて自分がおくってきた人生の空しさに気づかされる。彼は妻とは死別、息子との関係は冷えており、若い娘(小田切みき)と遊んでみても心は晴れない。そんな折、下町の小母さんたちの陳情に耳を傾け行動を始めたとき、彼の心にある小さな生き甲斐が芽生えはじめる…雪の降る公園のブランコで歌う「ゴンドラの歌」はあまりにも有名な一シーン。1953年度ベルリン国際映画祭にて銀熊賞受賞。〔東宝・143分・モノクロ・スタンダード〕[投票(2)]
★4破戒(1962/日)「おまえは身分を隠せ、二度と故郷に帰ってくるな」被差別部落から教師になった瀬川丑松(市川雷蔵)の父はその言葉を遺して死んでいった。彼の出自を知る由もない親友・土屋(長門裕之)は、瀬川が部落解放を論じる学者・猪子(三國連太郎)に傾倒するのを批判するが、そのたびに瀬川は感情が激するのを抑えきれなかった。そんな彼が引っ越し先の寺で出会った娘・志保(藤村志保)は、酒びたりになって学校を放逐されようとしている教師・風間(船越英二)の娘だった。士族の出自に拘り続ける父をもつ志保もまた、身分というものに苦悩していた。〔119分・大映・モノクロ・ワイド〕[投票]
★4南京1937(1995/中国=香港)日本軍の中国大陸侵攻に伴い、成賢(シン・ハン)と理恵子(早乙女愛)の夫妻はふたりの子を連れて南京に逃げてきた。中国語に親しい息子はたどたどしくしか話せない母姉を案ずるが、教師の書琴(リュウ・ルーイン)は寛大に子らを迎えるのだった。やがて日本軍は南京防衛線を破り城内に侵攻してきた。地獄と化した街から家族は外国人保護区への移動をはかるが、途中で日本兵たちによって家族は引き離されてしまう。〔110分〕[投票]
★4鍵(1959/日)郁子(京マチ子)は古美術鑑定家の剣持(中村鴈治郎)の貞淑な妻の仮面を被りながら、娘である敏子(叶順子)の婚約者・木村(仲代達矢)と密かな関係を持っていた。剣持はそれを知りつつ、衰え始めた性本能を奮い立たせるために知らぬ顔を決め込んでいた。ある日郁子は慣れぬブランデーを口にし、浴室で貧血に倒れた。後日、剣持はそんな彼女に無理矢理酒をすすめ、裸体の彼女の写真を撮って木村に現像させるのだった。その興奮と木村へのジェラシーに、剣持の性衝動は頂点に達した…。〔大映・107分・カラー〕 [投票(1)]
★2王になろうとした男(1975/米)軍隊上がりの山師コンビ、カーネハン(マイケル・ケイン)とドレイボット(ショーン・コネリー)は、アレクサンドロス大王遠征以来、白人がひとりも足を踏み入れたことのない秘境「カフィリスタン」なる国に潜入し、その国王になろうという野望を抱いた。彼らは巧みにカフィリ族の領地に入り込み、軍事技術を教えることで部族をカフィリスタン一の強大な軍団に育て上げた。「伝説の大王が遣わした息子」とふたりを崇める人々。それを疑う神官は、不死の大王の証しを示せ、とドレイボットを矢で射ようとする。だが、そのはだけられた胸にあるペンダントの刻印は、祭壇に刻まれた紋章に等しかった。ドレイボットは今や神に祭り上げられた…。〔127分/カラー/スコープサイズ〕[投票]
★3果しなき欲望(1958/日)戦後10年。ある町に五人の男女(殿山泰司渡辺美佐子ら)が集まった。そこにはかつて陸軍病院があり、終戦時に橋本中尉なる人物がモルヒネをドラム缶に詰めて埋め、縁のある人物と10年後に掘り出し、山分けにしようと誓い合ったのだ。今、それが埋められた位置には肉屋が建っている。五人は肉屋に程近い貸家を借り、不動産屋を始めつつ、裏では肉屋の地下へとトンネルを掘りはじめたのだった。だが、その行動半ばにして商店街は取り壊しになることが判明した。焦りは各々のエゴを倍加させた…。〔日活・シネスコ・モノクロ・101分〕[投票]
★2南京の基督(1995/日=香港)男は岡川(レオン・カーフェイ)。頭痛持ちの三文文士。新聞社員の職を持ち、華の南京を訪れる。そこで出逢った娘は金花(富田靖子)。キリスト教徒の可憐なおぼこ。男と娘は通じ合い、ともに契りを交わすに至る。しかし岡川、嫡子生まれたるの報を聞き、帰国を余儀なくさせらるる。岡川恋しと泣く金花、その身を病魔に蝕まる。あゝ、イエス様、金花を救っておくれはせぬか。現われたのは総髪の異人。まごうかた無きイエス様。金花はもはや夢心地…〔ビスタサイズ・カラー・100分〕 [投票(2)]
★3血染の代紋(1970/日)昭和40年代、ヤクザ受難の時期。郡司(菅原文太)は若くして浜安組の組長を襲名した。彼は老獪な大物・岩桐の誘いに乗り、倉庫建設のために国有地にあるスラム街の立ち退き要請の強行を請け負うことになった。だが郡司にとっては幼い頃より育ったスラム街であり、承諾はしたものの彼の苦悩は増すばかりであった。その上に、大門組の大門(渡辺文雄)もまたこの土地の利権を狙っており、彼の策謀により浜安組は危機に陥った。そんな浜安組を救ったのが流れ者の速水(梅宮辰夫)だった。彼もまたスラム育ちの身の上であったが、その真意は謎に包まれていた。〔シネスコ・カラー・88分〕[投票]
★3ヒット・パレード(1948/米)ニューヨークのトットン音楽財団では、「世界音楽史」編纂のため音楽のオーソリティたちが日夜研究に励んでいた。そこにやってきた窓拭きの黒人コンビが、戯れにピアノで弾いてみたジャズに教授連はビックリ仰天。彼らが研究に没頭している間に、世間の音楽は変貌していたのだ。一番の若手、フリスビー(ダニー・ケイ)はその日から夜の巷にジャズ研究のために繰り出した。そして歌姫ハニー(バージニア・メイヨ)と出会う。彼女に研究のため来てほしいと誘ったフリスビーはあっけなく振られるが、情人との約束で身を隠すためハニーは財団を訪れ、フリスビーにキスをする。だが、女に免疫のない彼はすっかりハニーに参ってしまった…。〔113分〕[投票]
★3怖がる人々(1994/日)あらゆる状況の中で恐怖をつむぎ出すオムニバス。/マンションの故障したエレベーターで真田広之が出会った恐ろしい女とは?/就職面接でつねに落とされる熊谷真美は、親切なカウンセラーに逢うため水上バスに乗り、不思議なデジャビュに襲われる…/作家斎藤晴彦が、久しぶりに帰った故郷の駅で、無賃乗車の咎で食らわされる罰とは?/土砂降りの雨の中、旅館で相部屋に泊まらされた小林薫黒木瞳。心を通わせあったふたりの観た思いがけぬ恐怖!/無人島取材から帰らざるを得ない記者の嶋田久作石黒賢。台風のなか二人は恐怖の帰還方法を選択させられる!…〔118分〕 [投票]
★1白痴(1999/日)空襲に日夜苛まれている大戦中の女郎町。その一軒の家に間借りさせてもらっている伊沢(浅野忠信)は、テレビ局の演出助手として嗜虐的なスーパー・アイドル・銀河(橋本麗香)にいたぶられる日々を送っていた。その伊沢にとって唯一の心の慰めになったのは、隣家に木枯(草刈正雄)とともに住む白痴の女・サヨ(甲田益也子)であった。サヨはある日伊沢の部屋を訪れ、そのままそこに居座ってしまう。坂口安吾の原作を異世界的にカリカチュアライズした作品。〔146分〕[投票]
★4竜馬暗殺(1974/日)慶応三年。官吏殺害で指名手配となった坂本竜馬(原田芳雄)は醤油屋の土蔵に篭る。遊女・幡 (中川梨絵)を抱き惰眠をむさぼる竜馬の前に現われるのは土佐・陸援隊の中岡慎太郎(石橋蓮司)、そして薩摩から送られた刺客・右太(松田優作)。彼らは竜馬を斬るべき存在と認めていながら、何故か斬れず彼の廻りを徘徊するのだった。黒木和雄が竜馬暗殺までの三日間を、グロテスクなユーモアと内ゲバの世代感覚で描き出した異色時代劇。〔ATG/118分/モノクロ/スタンダード〕[投票(2)]
★3伊賀忍法帖(1982/日)戦乱の時代、三好領。重臣弾正久秀(中尾彬)は、妖術師果心居士( 成田三樹夫)に美姫・右京太夫を手にした者は天下を盗れると告げられる。だがその願いはある娘の死によって叶うであろうと…。伊賀の下忍・城太郎(真田広之)と仲むつまじく育った若きくノ一・かがり火(渡辺典子)こそがその娘、右京の血を分けた実の妹であった!果心居士の命によりかがり火を狙う五人の妖僧たち、立ち向かう城太郎!だが腕及ばず城太郎は想い人を奪われてしまった。その間にも弾正の姦計は着々と進んでゆく!城太郎、悪を倒し愛を貫き通せるのか!?〔100分・ワイド〕 [投票]