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水那岐さんのあらすじ: 点数順

★4浮かれ狐千本桜(1954/日)鎌倉の名代・景時(鳥羽陽之助)の讒言により、源氏の御曹司・義経(和田孝)一行は追われて奥州へ落ち延びることとなった。愛妾の静(長谷川裕見子)の身を案じた義経は、「初音の鼓」を彼女に託して別々に逃避行に出る。その静の前に現われた狐(伴淳三郎)はなぜか家臣の忠信の姿を借り、静の危機を救いつつ同行するのだった。一方、弁慶(益田喜頓)らに守られた義経は渡海屋で一宿する。渡海屋の主人・銀平(市川小太夫)は鎌倉勢を退け、平知盛の正体を現すが、義経を思う娘にほだされて彼を見逃す。そして、静の懐から金銭を巻き上げたいがみの権太(花菱アチャコ)は、義経一行の接近を知り一計を案じて近づいた。〔84分/スタンダード〕[投票]
★4あした晴れるか(1960/日)ヤッチャ場育ちのカメラマン・耕平(石原裕次郎)は、フィルム会社の企画「東京探検」に起用され、昭和の大東京をカメラに収めることとなった。彼をサポートするのが、黒ブチ眼鏡がトレードマークの行動派宣伝部員・みはる(芦川いづみ)である。だが、彼らの行く手にはあわて者のホステス・セツ子(中原早苗)や、グレかけたみはるの従弟・昌一(杉山俊夫)らが現われ、話をややこしくしてゆく。その上に耕平の撮ったある写真に、「人斬り根津」(安部徹)なるやくざが目をつけたことから、きな臭い空気が一同の周りに漂い始めるのだった。モダン派、中平康がメガホンをとったコメディ仕立ての一作。〔91分/スコープ〕[投票]
★4劇場版TIGER&BUNNY -The Beginning-(2012/日)大都市シュテルンビルトは、超能力をもつ「ネクスト」と呼ばれる超人たちによって犯罪から守られていた。彼らのひとりであり、一人娘を育てるため奮闘する中年ヒーロー、鏑木・T・虎徹(平田広明)は近頃めっきり活躍の機会が減り、その上に専属会社からの解雇で八方塞がりとなっていた。そんな彼を危機から救った謎のルーキー戦士は、虎徹の新たな所属先に迎えられた相棒、バーナビー・ブルックスJr.(森田成一)であった。人情家で単細胞の虎徹は新入りをなんとか受け入れようとするが、功に焦るも冷徹なバーナビーは馴れ合いを拒み、パートナーとして応じようとしない。そして彼らの前に、凶悪犯ロビン(山口勝平)が挑戦状を叩きつける。〔93分/ヴィスタ〕[投票]
★4馬喰一代(1951/日)昭和初期の北海道。酒浸りの暴れん坊で知られた馬喰の米太郎(三船敏郎)は、儲けた金を博打で使い果たし、女房のはるの(市川春代)を嘆かせていた。学のなさから、金貸し・六太郎(志村喬)に馬を売った代金を巻き上げられ、すごすごと帰宅するよりなかったのだ。やがてはるのは病で若い命を散らせてしまい、彼女に取りすがる米太郎は喧嘩と博打から手を引く、と堅く誓う。そしてはるのの遺した息子・大平(伊庭輝夫)を米太郎は溺愛するようになる。米太郎に惚れている酒場の女・ゆき(京マチ子)も大平の世話を焼き、その聡明さを惜しむが、馬喰の子は馬喰と決めている米太郎は息子の進学に反対し続けるのだった。〔114分/スタンダード/モノクロ〕[投票]
★4星の旅人たち(2010/米=スペイン)仲がいいとは言えなかった息子・ダニエル(エミリオ・エステベス)の客死を知り、その旅の出発点サン・ジャンに駆けつけたトム(マーティン・シーン)は、息子の遺灰を抱きサンティアゴへの巡礼に加わる決意をする。息子の死を知らせたセバスチャン警部(チェッキー・カリョ)に見送られての出発後、トムに人懐っこいオランダ男・ヨスト(ヨリック・ファン・バジュニンゲン)が声をかけ、道連れに加わってくる。さらに皮肉屋で愛煙家のカナダ女・サラ(デボラ・カーラ・アンガー)、旅行記をつづるもスランプ状態のアイルランド男・ジャック(ジェームズ・ネスビット)が近づく。彼らの前には、限りなく遙かな地平が広がっていた。〔128分/ヴィスタ〕[投票]
★4ぼくたちのムッシュ・ラザール(2011/カナダ)モントリオール。ある小学校の女教師が教室で自殺した。子供たちのみならず教師たちや父母にも波紋を呼んだその事件の一週間後、代理教師としてアルジェリア移民のラザール(モハメッド・フラッグ)なる男が学校に応募にきた。その誠実にして真摯な態度から、ヴァイアンクール校長(ダニエル・プルール)は彼の採用を決定、さっそくラザールは教壇に立つことになる。19年来の勤務との言説が疑われるほどにその教育は古風なものだったが、それでも先任教師を忘れられない子供たちを癒すように、ラザールと彼らの関係は親密度を増し続ける。しかし、熱心な教育の蔭には彼の悲痛な経験が隠されていた。それは子供たちの心の傷とともに、明確なカタチをとってゆく。〔95分〕[投票]
★4チェチェンへ アレクサンドラの旅(2007/露=仏)チェチェンのロシア軍兵員駐屯地。ここに滞在する孫の将校に逢いに、老婆アレクサンドラ(ガリーナ・ヴィシネフスカヤ)は軍用列車より降り立った。いつまでも己を可愛い孫扱いのアレクサンドラに対し、職業軍人として大尉まで昇進したデニス(ヴァシリー・シェフツォフ)は自らの立場を説明する。彼の言葉に肯けないものを感じ取るアレクサンドラは駐屯地を徘徊、あまつさえ地元の市場にまで足を伸ばす。そこで彼女は話しかけた若者の凍りつくような視線を浴びながらも、ロシア語に堪能なマリカ(ライサ・ギチャエワ)に出会い、友情を結ぶに至る。だが、地元民たちはいずれも長い戦乱に疲れ、心底より平穏を望んでいた。〔92分/パートカラー〕[投票]
★4屋根裏部屋のマリアたち(2010/仏)1960年代のパリのアパルトマン。証券会社社長ジャン・ルイ(ファブリス・ルキーニ)はここに妻のシュザンヌ(サンドリーヌ・キベルラン)と居をかまえ、母の代からの家政婦ジェルメーヌ(ミシェル・グレイゼル)に家事を任せていたが、シュザンヌのわがままが彼女を怒らせ、辞職に追い込んでしまった。新たな家政婦に、スペイン系のマリア(ナタリア・ベルベケ)が選ばれたのは間もなくのことだ。先代の苦手だったゆで卵を上手にゆで、家事一般を器用にこなすマリアに、ジャン・ルイはすっかり惚れ込んでしまった。マリアを通じて、この近辺の屋根裏に住むスペイン家政婦たちを知ったジャン・ルイは、妻とのトラブルを境に彼女らと暮らし始める。〔106分〕[投票]
★4ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略(2012/日)チューダー帝国とミッドランド王国の合戦さなか、剣士ガッツ(岩永洋昭)は諍いを続けていた女剣士キャスカ(行成とあ)の危機を救い、彼女と和解する。彼等の猛攻と、「鷹の団」の総大将グリフィス(櫻井孝宏)の知略をもって、みごと難攻不落といわれた要塞ドルドレイは落ち、ミッドランド軍は大勝をおさめた。国王(勝部演之)はここに至り、「鷹の団」を「白鳳騎士団」と改称して取り立て、隊長たちを貴族と認める。だが、グリフィスの言葉に疑念を抱くガッツは、彼と剣を交えてでも団員の座を退くことを告げる。ガッツに敗北したグリフィスはやりきれぬ気持ちを抑え、己を慕う王女シャルロット(豊崎愛生)の寝室に忍び入る。〔80分/ヴィスタ〕[投票]
★4赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(2010/日)プリンスエドワード島のグリーンゲーブルズに居を構えるマシュウ(槐柳二)は、駅へと馬車を進めていた。人付き合いが苦手だが働き者の彼には、そろそろ仕事の助け手が必要であると、おなじく独身を貫く妹・マリラ(北原文枝)と相談し、彼は孤児院から10歳前後の男子を引き取ることに決めたのだ。しかし、一足早く駅で彼の到着を待っていたのは、やせぎすで赤毛の少女・アン(山田栄子)であった。呆気にとられるも、彼女をつれて帰らざるを得なくなったマシュウの横で、アンは周囲の景色のすばらしさを言葉に乗せて語る。その面白さに彼女に惹かれはじめたマシュウだったが、家にいたマリラはアンを招かれざる客と認めたのだった。〔100分/カラー/ヴィスタ〕 [more][投票]
★4別離(2011/イラン)テヘラン。思春期の娘テルメー(サリナ・ファルハディ)の教育はイラン国外で行いたいとして、教師であるシミン(レイラ・ハタミ)は夫のナデル(ペイマン・モアディ)に国外移住の許可を求めるが、認知症となった父親に介護者が必要であることからナデルはそれを聞き入れなかった。こうしてシミンは夫と別居するようになり、ナデルは家政婦としてラジエー(サレー・バヤト)を雇うに至る。だが、仕事の重みに耐えかねたラジエーの父への仕打ちに激昂して、ナデルは彼女を突き飛ばす。そのあげく実は妊娠していたラジエーが流産したことで、怒った夫のホッジャト(シャハブ・ホセイニ)はナデルを告訴するのだった。〔123分/ヴィスタ〕[投票]
★4ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵(2011/日)他国との戦中にあるミッドランド国軍において、大剣をふるう傭兵ガッツ(岩永洋昭)がその名を一気に高めたとき、彼の助力を求める者がいた。それは無敵の傭兵部隊「鷹の団」を率いる、美貌の指揮官グリフィス(櫻井孝宏)であった。馴れ合いを拒むガッツだったが、グリフィスの己をも越える剣才と不思議な魅力を知り、いつしか彼の無二の友人となってゆく。三年の時を経て、「鷹の団」はミッドランドになくてはならぬ戦力となり、国王(勝部演之)もグリフィスに目をかけて貴族の地位を与えるに至る。だが隊長となったガッツは、不死の傭兵と呼ばれる敵兵ゾッド(三宅健太)を追い詰めたとき、彼からグリフィスに関する謎の予言を聞くのだった。〔スコープ/80分〕[投票]
★4機動戦士ガンダムUC episode5 黒いユニコーン(2012/日)超高空よりバナージ(内山昂輝)のユニコーンガンダムを狙撃した黒い影。それはビスト財団当主マーサ(塩田朋子)の命令で再調整を施された、強化人間マリーダ(甲斐田裕子)のユニコーンだった。連邦軍ロンドベル隊に救出されたバナージは、財団の陰謀を知る司令官ブライト(成田剣)によって、ジンネマン(手塚秀彰)の偽装軍艦ガランシェールへの帰投の道を示される。それは、マーサの手の内にあるジオンの王女ミネバ(藤村歩)の奪還をも示唆するものだった。だが、その蔭 で彼女への妄執をたぎらせるリディ(浪川大輔)もまた、自分の意思でミネバを奪取しようとしていた。〔60分/ヴィスタ〕[投票]
★4フラメンコ・フラメンコ(2010/スペイン)ゴヤ、クリムト、ピカソ、ロートレックらの筆致を模したパネルの並ぶ舞台の奥。そこに画聖たちに勝るとも劣らぬマエストロたちが集結、彼らの薫陶を受けた若きアーティスト群とともにフラメンコの競演を繰り広げる。名匠カルロス・サウラ監督と、鬼才カメラマンヴィットリオ・ストラーロが『フラメンコ』に続いて手を組んだこの作品は、21幕からなる「生命の旅」と「光」をテーマに繰り広げるカンテ(歌)、バイレ(踊り)、ギターの一体となった組曲である。〔101分/カラー/スコープ〕[投票]
★4Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011/独=仏=英)ドイツの小都市・ヴッパタールの舞踊団芸術監督に就任したピナ・バウシュは、それまでの劇場舞踏の常識を打ち破るダイナミックな内容で、瞬く間に舞踏団を世界的なチームに育て上げた。彼女と親交が深いヴィム・ヴェンダースは、その舞踏を一作の劇映画として撮影するとの盟約を持つが、2009年のピナの逝去によりその計画は頓挫する。しかし、ヴッパタール舞踏団の熱意と世界の支持者たちの声援を受け、遂に作品は完成をみた。この作品の成立の基となるのは『春の祭典』『カフェ・ミュラー』『コンタクトホーフ』『フルムーン』のバレエ4作品であり、それらをヴッパタール市街などでのパフォーマンスで繋ぐことで成立するものである。〔104分/ヴィスタ/カラー〕[投票]
★4ル・アーヴルの靴みがき(2011/フィンランド=仏=独)港町ル・アーヴル。むかし遊び人だったマルセル(アンドレ・ウィルムス)は靴磨きの仕事を続けていた。僅かな代金しか持ち帰れない毎日ながら、自分にとっては「過ぎた女」だと感じる妻アルレッティ(カティ・オウティネン)が優しく出迎えてくれることに、彼は生きがいを感じていたのだった。そんな日常の中、ガボンから密航者の船が港に辿りつき、少年イドリッサ(ブロンダン・ミゲル)がマルセルの家に転がり込む。マルセルと街の仲間たちは彼をかばうが、警視モネ(ジャン・ピエール・ダルッサン)は執拗に捜査を進めてゆくのだった。一方、アルレッティは体を蝕んでゆく難病を自覚する。〔93分/ヴィスタ〕[投票]
★4少年と自転車(2011/ベルギー=仏=伊)父親(ジェレミー・レニエ)に児童養護施設に放り込まれた少年シリル(トマ・ドレ)は、父親と買い与えられた自転車を求めて施設を脱走し、かつて住んでいたアパートに舞い戻る行為を繰り返していた。教師たちとシリルの追跡劇に巻き込まれた美容師のサマンサ(セシル・ドゥ・フランス)は、シリルの痛々しい行動に心動かされ、父親によって売り飛ばされた自転車を買い戻してやるのみならず、シリルの里親になることを快諾する。尋ねていった父親はシリルを育てる気力を失っており、サマンサの双肩にかかる重圧は増すが、彼女の決意は固かった。それでもわがまま放題に暮らすシリルは、近所に住む愚連隊の頭に丸めこまれ、悪事に手を染めるに至る。〔87分/カラー〕[投票]
★4ヘルプ 心がつなぐストーリー(2011/米=インド)20世紀中盤のアメリカ南部。白人娘スキーター(エマ・ストーン)は何一つ不自由もなく育ち、黒人メイドを育ての親としてハイスクールまでの生活を過ごしてきた。だが、大学卒業後帰郷してみれば、故郷ミシシッピ州は人種差別の最もはびこる遅れた街だった。執筆家を目指すスキーターは、そのことを記事に書き世に訴えようと、友人宅のメイド・エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に本音を語ってもらおうとするが、身の危険から彼女は拒絶する。しかし別の家で働くメイド友達のミニー(オクタヴィア・スペンサー)が、白人用トイレを使って解雇に追い込まれたことから、彼女とともにスキーターに協力することにしたのだった。果たしてその成果は…?〔146分/ヴィスタ〕[投票]
★4女を忘れろ(1959/日)修(小林旭)は、母親のように面倒を見てくる雪枝(南田洋子)との暮らしに疲れを覚え、その鬱屈をドラム演奏にぶつける毎日を送っていた。昔はボクサーとして名を売った修だったが、過去の試合で傷を負い視力を失った相手・関口(牧真介)の目の手術のため、今の仕事を続けていたのだ。そんな彼の前に現われた社長令嬢の尚子(浅丘ルリ子)は、小さなアパートの建設を前に融資者である大沢(安部徹)の協力を求めていた。大沢とは知己であった修は、彼にかけ合い話を進めようとして不足金の存在を知り、尚子に家を売り、裸一貫から家族で始め直せとの言葉を投げかける。尚子は、芯の強さからその言葉に従うのだった。〔98分/モノクロ/スコープ〕[投票]
★4黒い傷あとのブルース(1961/日)窮地に陥った堤組を救うべく商売に出た渡(小林旭)は、相手の小牧(大坂志郎)の罠に落ちて投獄され、堤組は解散に追い込まれた。復讐のみを心の支えに5年の刑期を終えた渡は、小牧がいるという横浜に舞い戻る。そして喫茶店のマスター(稲葉義男)の堅気になれとの忠告も聞かず、弟分・丈二(郷えい治)とともに小牧を探すが、偶然知り合ったバレリーナ・洋子(吉永小百合)と心を通わせあい、古傷を癒される思いにひたるのだった。だが、今はスーパーを経営している小牧にとって、洋子は何物にも換え難い愛娘であった。渡にささやかな幸福を壊されまいと、小牧は黒幕・茂原(神山繁)の力を借りての抹殺を画策する。〔86分/スコープ〕[投票]