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けにろんさんのあらすじ: 点数順

★4勝手に逃げろ/人生(1979/スイス=仏)スイスのレマン湖畔の町。TVディレクターのゴダール(ジャック・デュトロン)は昔の恋人の同僚ドゥニーズ(ナタリー・バイ)からマルグリット・デュラス出演のTV企画を依頼されていたが、担ぎ出しにしくじり、彼女から詰られる。一方、元妻ポーレット(ポール・ミュレ)と娘セシル(セシル・タネール)からは生活費を搾り取られ、チャップリンの『街の灯』を見ようと映画館に並んでいたら娼婦イザベル(イザベル・ユペール)から声を掛けられるのだが…。67年の『ウィークエンド』を最後に劇映画から遠ざかっていたゴダールが14年ぶりに復帰した初作。[投票]
★4マネートレイン(1995/米)地下鉄公安捜査官のジョン(ウェズリー・スナイプス)とチャーリー(ウディ・ハレルソン)は乳兄弟でコンビを組んで犯罪捜査に勤しむ日々であったが、冷静な兄ジョンとは対照的にチャーリーはすぐに熱くなるタイプで、賭博で1万5千ドルの借金を作ってしまった。そんな2人の前に新任捜査官のグレース(ジェニファー・ロペス)が赴任して来て、チャーリーは一発でメロメロになるが、実はジョンも心中では同様であったのだ。そんな或る日、切符売り場が強盗に襲われ、犯人を取り逃がした2人に市交通局長パターソン(ロバート・ブレイク)は嫌疑の目を向けるのだが…。ジョゼフ・ルーベンの監督第11作。[投票]
★4カントリー(1984/米)アメリカ中西部の農家の主婦ジュエル・アイヴィ(ジェシカ・ラング)は夫ギル(サム・シェパード)と父オーティス(ウィルフォード・ブリムリー)、そして、3人の子供達に囲まれ慎ましくも平和な日々を送っていたが、ある日、竜巻が農場を襲い大打撃を被る。農家更生局から10万ドルを借り入れていたアイヴィ家は返済が滞り、督促状で期日を切られる。なすすべのない状況に酒に逃避するギルに三行半をつきつけてジュエルは対抗手段を講じるのだが…。リチャード・ピアースの劇場映画第3作。[投票]
★4パッション(1982/スイス=仏)スイスの小村でポーランド人監督ジェルジー(イエジー・ラジビオビッチ)以下の一隊により、名画を実人物を使って再現するビデオ映画「パッション」の撮影が行われていた。ジェルジーは工場主ミシェル(ミシェル・ピッコリ)によって解雇された女工イザベル(イザベル・ユベール)とミシェルの妻で撮影隊の宿泊ホテルの主人ハンナ(ハンナ・シグラ)の間を行き来しつつ、一方で撮影には光が違うとNGを出し続ける。しかし資金は枯渇し、予算は超過していく…。82年カンヌ国際映画祭仏映画高等技術委員会賞受賞(クタール)。[投票]
★4剣(1964/日)東和大学剣道部で練習に励む国分(市川雷蔵)は余りに練習に打ち込みすぎて、同期の賀川(川津祐介)などは鬱陶しく思っていたが、後輩の壬生(長谷川明男)は彼に心酔し殆ど神格化していた。監督木内(河野秋武)の推挙などもあり、キャプテンとなった国分は次の大会を目指し更なる練習の強化を謀る。そんな国分に益々敵愾心を燃やす賀川は学内ナンバーワンの恵理(藤由起子)を使って堅物の国分を籠絡せしめようと画策するのだが…。三島由紀夫の原作を映画化した三隅研次の監督第36作。[投票]
★4ザ・ペーパー(1994/米)NYのタブロイド紙「サン」の編集局次長ヘンリー(マイケル・キートン)の長い1日が始まる。妊娠8ヶ月の妻マーサ(マリサ・トメイ)に見送られて出社した彼を編集局長アリシア(グレン・クローズ)の金切り声が出迎える。昨夜の殺人事件を他紙にすっぱ抜かれたのだ。その日は、ヘンリーは実は大手新聞社の「センチネル」へ移籍すべく面接を受ける日であった。そして、2時に面接に行った「センチネル」で「サン」を侮辱され腹いせに特ダネを盗む。それは殺人事件の犯人に関するものであったのだ…。ロン・ハワードの劇場映画監督第11作。[投票]
★4実録三億円事件 時効成立(1975/日)競馬狂いの西原房夫(岡田裕介)は会社の金を使い込んで解雇され情婦、向田孝子(小川真由美)に金を融通してもらって刑事罰を免れた。ヒモ同然の暮らしを送る西原は、しかし、秘かに何年も前から或る計画を練っていたのだ。現金輸送車の襲撃である。彼はまず、多摩農協に再三、脅迫状を送り計画の伏線を張り、周到に分散して盗んだ車やバイクを用意し白バイ警官の衣裳を整えた。そして、昭和43年12月10日。日本信託銀行国分寺支店から東芝府中工場へ向かい給料3億円を積んだ現金輸送車が発車した…。清水一行の原作を『新幹線大爆破』の小野竜之介が脚色した。[投票]
★4時雨〈しぐれ〉の記(1998/日)明和建設専務の壬生孝之助(渡哲也)は、パーティ会場で会った堀川多江(吉永小百合)に電撃的に惚れてしまう。壬生は20年前に葬式で会っただけの彼女を何故か覚えていて運命的な出逢いと感じたのであった。今では未亡人となり鎌倉で慎ましく生け花教室で生計を立てる多江のもとに壬生は半ば強引に通い始める。そして、戸惑う多江も何時しか壬生に好感を覚え始めた。やがて2人は逢瀬を重ねるようになるのだが…。吉永が29年振りの共演となった澤井信一郎の監督第10作。[投票]
★4人生とんぼ返り(1955/日)大正末期。大阪の殺陣師の市川段平(森繁久彌)は女房のお春(山田五十鈴)と女中おきく(左幸子)と、貧乏だが殺陣を生き甲斐とする段平をお春も良く理解し幸せな生活を送っていた。時あたかも新国劇で沢田正二郎(河津清三郎)が売り出し剣劇の殺陣にも写実性を要求。段平は新しい型の創造に悩むが、或る晩、街でからまれた沢田が酔漢を投げ飛ばすのを見て新解釈の殺陣が完成する。客受けも良くますます仕事に没頭する段平であったが、沢田は東京の「明治座」へ出ることになり、段平も上京した…。この年森繁は『夫婦善哉』で各主演賞を受賞。山田はブルーリボンでも毎日映画コンクールで各々助演女優賞を受賞。[投票]
★4あした来る人(1955/日)実業家の梶大助(山村聰)は娘の八千代(月丘夢路)から夫の大貫克平(三橋達也)との仲が冷え切ったことを嘆かれる。克平は女房より山登りが大事と言ってはばからないのだ。一方で八千代の紹介でやって来た「カジカ」研究家の曾根二郎(三國連太郎)の金の無心をやんわり断る。彼は儲からないことには一切金を出さない。そんな大助だが杏子(新珠三千代)という水商売出の女性に洋裁店をやらせてパトロンになってる。しかし、杏子に言い寄られると逃げてしまうのであった…。川島雄三の第24作。[投票]
★4スウィートホーム(1989/日)TVディレクターの早川秋子(宮本信子)は今は亡き伝説の画家の取材の為、山奥の洋館を訪れる。同行するのはプロデューサー星野(山城新伍)とその娘エミ(NOKKO)とカメラマン田口(古館伊知郎)とレポーターのアスカ(黒田福美)であった。実は星野は秋子と恋仲であり、娘のエミを秋子と打ち解けさせるという思惑がてら連れて来たのだが、洋館に着いた彼等のバカンス気分は次々起こる怪異の前に吹き飛んで行く…。伊丹十三がプロデュースを手掛けた黒沢清の劇場第3作でメジャー公開第1作。[投票]
★4フォー・ザ・バーズ(2000/米)電線に1羽の小鳥がとまると、瞬く間に1羽、2羽と新たなる輩が飛来し、押し合いへし合いになるのであった。彼らは、お互いに自分のとまるスペースを求めて憎しみの視線を交し合うが、その時、新たなる巨大鳥が電柱上に飛来したのである。彼は正にその巨体を小鳥達で飽和状態の電線上に割り込ませんとするのだが…。『モンスターズ・インク』と併映された3分間の短編アニメ。『トイ・ストーリー』等にスタッフとして係わってきたラルフ・エグルストンの監督デビュー作で2001年アカデミー賞の短編アニメ賞を受賞した。[投票]
★4夜がまた来る(1994/日)暴力団池島組に潜入捜査していた麻薬Gメンの土屋(永島敏行)の死体が横浜港に浮き、妻の名美(夏川結衣)は葬式の日に組員達にレイプされた。自殺を謀るが一命を取り留め、犯人と思しき池島(寺田農)への復讐を誓いクラブホステスになるのであった。組幹部の村木(根津甚八)は名美と知り合い係わるなと忠告するが、名美は池島の情婦となってチャンスを待つ。しかし感づかれ村木の舎弟の柴田(椎名桔平)にシャブ漬けにされて場末のバーに売られる。ボロボロになったところを再度、村木に助けられて銃の手ほどきを受け愛し合うようになるが…。名美と村木のシリーズ系譜上の石井隆の劇場映画監督第5作。[投票]
★4桑の葉(1985/韓国)1920年代の日本軍支配下の朝鮮半島の或る村。村一番の美女との評判を得るアンヒョプ(イ・ミスク)は夫のサムボ(イ・ムジョン)が何をしているのか解らないが年がら年中都会に出ていって年に数回しか帰って来ず、その度お金を持って行ってしまうので金を稼がないと仕方なかった。ひょんな事から始まった村の男達と関係は、その事で金が稼げると知ったアンヒョブの歯止めを失わせるのである。とうとう村の男全員と関係するに至るが、唯1人サムドル(イ・デグン)は恩恵にあずかれないでいた…。86年アジア太平洋映画祭主演女優賞受賞。[投票]
★4RUSH!(2001/日)焼き肉屋「パルテノン」の厨房で働くしがない料理人昌也(哀川翔)は従業員の韓国人カップルからオーナー孫(峰岸徹)の娘で来日中のソヨン(キム・ユンジン)の誘拐計画を持ちかけられたが、実はこの計画はソヨン自信が仕組んだものであった。首尾良くソヨンを誘拐し身代金5000万を要求したが、別件で孫に雇われていた極道刑事の成瀬(大杉漣)と安藤(阿部寛)が、ひょんな事から孫を射殺してしまい、計画に割り込んで来た。その頃、サラリーマンの島崎(柳葉敏郎)は妻がホストの徹(千原浩史)と家出してしまい追いかけていた…。哀川翔が自らの企画で初製作を手掛けた。[投票]
★4お引越し(1993/日)小六のレンコ(田畑智子)は父のケンイチ(中井貴一)が家を出て母のナズナ(桜田淳子)と2人暮らしになる。どうも、2人は離婚するらしいのだ。今一、実感が涌かないレンコであったが、日が過ぎるにつれ少女の心は徐々に浸食されていく。同級生のミノル(茂山逸平)の入れ知恵で風呂場に籠城してみたりもするが、何も解決しない。前年に行った家族旅行を思い出したレンコは琵琶湖畔のホテルを予約し、平和な家族の絆を取り返そうとするが…。相米慎二の監督第10作。93年キネマ旬報助演女優賞・新人女優賞、毎日映画コンクール助演女優賞、報知映画賞最優秀助演女優賞受賞。[投票]
★4凱旋門(1948/米)第2次大戦前夜のパリ。ドイツから亡命してきた医師のラヴィッツ(シャルル・ボワイエ)は闇医者として、辛うじて食い扶持を得る絶望の日々を送っていたが、折しもパリに来ている仇敵のゲシュタポの手先、ハーケ(チャールズ・ロートン)を発見し復讐の機会を探る。そんな折り、ラヴィッツは男に振られてパリを彷徨い自殺しようとする女、ジョーン(イングリッド・バーグマン)を救うことになり恋に落ちてしまうのであったが…。『西部戦線異状なし』のレマルクの原作を映画化した文芸大作。[投票]
★4仄暗い水の底から(2001/日)淑美(黒木瞳)は夫浜田(小日向文世)との離婚調停中だが自分の精神不安定を理由に愛娘郁子(菅野莉央)の親権を奪われそうな不安に怯えている。そんな最中、探した老朽マンションを娘と2人の新居に決めるが、引っ越してみて初めて天井から漏れる水や上の階の異様な足音等に悩まされる。ある日、転入したばかりの幼稚園で莉央が嘔吐して意識を失う事件が起こり、かけつけた淑美は数年前に失踪した女の子の園児の事件を知る。家に戻っても誰も居ない空間に向かって語りかける娘、激しさを増す水漏れや足音…。そして、淑美はある疑念にとりつかれて行く…。中田秀夫の劇場映画第10作。[投票]
★4黒薔薇VS黒薔薇(1992/香港)脚本家のウォン(マギー・シュウ)は離婚して脚本も売れず悩ましき日々を送っていたが、そんなウォンに刑事のロイ・ケイ(レオン・カーフェイ)は片想い。或る夜の海岸で、強盗と間違われたウォンは親友のキュン(テレサ・モウ)と一緒に彼等の忘れ物を返しに行った部屋で麻薬組織の殺人現場を目撃し、慌てて逃げ出したが何故か昔の映画の義賊「黒薔薇」の仕業と偽装するものの、現場に残ったキュンの指紋から指名手配され組織からも追われるハメに。やがて組織に捕まって危機一髪のところを「黒薔薇」の弟子のファン(ウォン・ワンシー)とホン(フォン・ボーボー)に救われるが…。92年公開された香港で史上空前のロングラン興行となったヒット作。[投票]
★4配達されない三通の手紙(1979/日)山口県荻の名家、唐沢家は銀行頭取の当主、光政(佐分利信)と妻すみ江(乙羽信子)の間に3人の娘がいる。長女の麗子(小川真由美)は隣町でスナックを経営し、次女の紀子(栗原小巻)は婚約者の藤村(片岡孝夫)が3年前に失踪して家に引きこもり、三女の恵子(神崎愛)は検事の峰岸(渡瀬恒彦)と婚約している。そして唐沢家に日系3世の甥ボブ(蟇目良)が居候にやって来た頃、藤村も又突然戻って来た。家族の反対をよそに紀子は結婚式を挙げる。そして3ヶ月が過ぎた或る日、藤村の妹という智子(松坂慶子)という女が訪ねて来る…。エラリー・クイーンの「災厄の町」を翻案した野村芳太郎の監督作。[投票]