★4 | どっこい生きてる(1951/日) | 「東京ブギウギ」が鳴り渡るドヤ街。今日も職安に人々が殺到する。毛利(河原崎長十郎)が仕事にありつけず帰ってみると、彼の家が取り壊しに遭うと地主に聞かされる。やっと仕事を見つけたその日には、女房のさと(河原崎しづ江)は子供たちを連れて田舎へ帰ると決めていた。はしゃぎつつ帰郷する電車内の子らを尻目に、毛利はニコヨン生活へと戻ってゆくのだった。そんな折、旋盤工募集のポスターを見た毛利は、わき目もふらずその工場へ出かけ、自分の腕を認めてもらうことに成功する。仲間たちからのカンパを受け、給料日までの食費を稼いだ彼だったが、翌日工場を訪れてみると…。〔新星映画/103分/モノクロ〕 | [投票] |
★4 | 誰も知らない(2004/日) | そのアパートに引っ越して来たのは、軽いノリの母親・けい子(YOU)、そしてしっかり者の長男・明(柳楽優弥)のふたりだけの筈だった。やがてアパートに届けられた荷物から、長女・京子(北浦愛)、次男・茂(木村飛影)、次女・ゆき(清水萌々子)が顔を出す。彼らはいずれも父親の違うけい子の子供であり、子供の騒がしさを嫌がるこのアパートには届け出ていない家族たちだった。けい子は子供たちを学校にも通わせず、明に家事を任せてずっとやってきたのだ。だが彼女のいつもの浮気の虫が騒ぎ出し、明に全てを託してわずかな金を残し雲隠れしてしまった。この日から、四人兄弟の一見平穏だが過酷な日々が始まる。〔141分/カラー/ヴィスタ〕 [more] | [投票] |
★4 | クレープ(1993/日) | 理容師をしている佑次(田代まさし)は離婚歴のある男で、休日には恋人(南果歩)と競馬に行ったり酒を呑んだりして過ごす。そんな彼に、先妻から電話がかかる。娘のみのり(堀江奈々)が高校に合格したので逢いたい、と言っているとの事なのだ。佑次はその日の予行演習をしてみる。小奇麗な喫茶店でクレープを注文し、「ここのは美味しいんだよ」などと言ってみたくなる。だが、一生金を送り続けて逢わないほうがいいかとも思う。そして、みのりと逢える日がやって来た…。〔東映/56分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★4 | 太陽は狂ってる(1961/日) | 高三の圭一(浜田光夫)は平穏な毎日に苛立つ思いを抑え切れず、ビリヤード場で因縁をつけてきたチンピラ二人を殴り倒した。若月組の恒(川地民夫)はそんな彼に惚れこみ、一緒に夜の街へ繰り出す。だが、圭一自身は至って気弱なママっ子であり、勢いで恐喝までやってしまったことで大いに悩み苦しむのであった。母親の心配も空しく彼は警察に逮捕され、彼をめぐるヤクザ同士で大出入りがあった。結局、圭一は学校を退学させられる。あまりに狂ってしまった環境のなかで、彼は敵対するヤクザに絡まれている少女・知里(吉永小百合)を見る。彼が見失ってしまった「まとも」さを体現する彼女に、圭一は心を乱される。〔日活/105分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★4 | 愛と死の記録(1966/日) | 印刷工の幸雄(渡哲也)は、友人の同僚・和江(吉永小百合)に割ったレコードの弁償をしたことから知り合い、またたく間に恋におち、結婚を考えさえする。だがバイクで遠出したときに、何故か和江を拒む幸雄。そして彼は作業中に目眩とともに倒れる。幸雄の上司・岩井(佐野浅夫)も和江に何故か幸雄を近づけさせない。実は幸雄の両親は被爆し、彼の体をも放射能は蝕んでいたのだ。和江は迷いながらも、幸雄とともに闘ってゆく道を選ぶ。〔日活/93分/モノクロ/ワイド〕 | [投票] |
★4 | 非行少女(1963/日) | 若枝(和泉雅子)は学校に行かず、地元の名士の息子・三郎(浜田光夫)に勉強を教えてもらっている。家庭が自堕落な父親のせいで崩壊しかかって不良になった彼女を、失職中の三郎は抛っておけないのだ。だが若枝は学校の金を盗み、酒場で男たちと酒をあおる。三郎は自信を失って彼女と別れようとしたが、果たせなかった。そんなある日、三郎の勤め先に決まった養鶏場を若枝は不注意で焼いてしまう。彼女は更正施設に送られる…。〔日活/114分/モノクロ/シネスコ〕 | [投票] |
★4 | 美しい暦(1963/日) | ある女子高。武井先生(長門裕之)の放任授業が我慢ならなかった村尾先生(芦川いづみ)は、それを諌めて逆に怒られる。実は好き合っているふたりのことを、質屋の娘・貞子(吉永小百合)は面白がっていた。そんな貞子も、山小屋で出会った田村(浜田光夫)に胸ときめかし、「白鳥は哀しからずや」の文句を気に入って何度も唱え返してみるのだった。
その田村が、朝川先生(細川ちか子)に母校の悪口を言われたと女子高にのりこんでくる。「イカす」と感じた貞子は、朝川先生の生徒泣き落とし作戦にも決して屈せず、自分の信ずるところを述べ立てて朝川先生の顔色を変えさせるに至るのだった。〔日活/89分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★4 | 赤い蕾と白い花(1962/日) | 三輪医師(金子信雄)のひとり息子、重夫(浜田光夫)は、岩淵家の娘とみ子(吉永小百合)に子犬を分けてやりにやって来る。快く迎える岩淵夫人(高峰三枝子)に、重夫は調子に乗って朝食をねだる。三輪家と岩淵家はともに片親の家庭であり、それゆえに家族ぐるみで仲が良いのだった。重夫ととみ子はお互いに親同士を親密にさせ、再婚に導いてやろうと画策する。ところが階段で岩淵夫人が足をくじき、居合わせた三輪医師が抱え上げたところを岩淵夫人の教え子が写真に撮った、その写真を見つけてしまったとみ子はショックを受ける。〔日活/80分/カラー/シネスコ〕 [more] | [投票] |
★4 | ビッグ・フィッシュ(2003/米) | 自分の結婚式を、父エドワード(アルバート・フィニー)がいつもの「巨大魚が婚約指輪で釣れた」なるホラ話で滅茶苦茶にしたと怒った息子ウィル(ビリー・クラダップ)は、それ以来父と疎遠になってしまった。だが、母サンドラ(ジェシカ・ラング)からその父に死期が迫っていると聞かされたウィルは、気まずい思いで帰郷する。しかし、病床にあってもエドワードの大ボラ吹きぶりはちっとも変わってはいなかった。病院などで死ぬ筈はない、俺は小さい頃魔女に自分の死に方を教えてもらったのだから、と放言する父。また始まったか、と思いつつも、幼い頃に聞いた若きエドワード(ユアン・マクレガー)の冒険譚に、いつしかウィルは引き込まれてゆく。〔125分/カラー〕 | [投票] |
★4 | あの空に太陽が(1975/米) | 高校生スキーヤーの有望株、ジル(マリリン・ハセット)は冬季オリンピック出場を目指して特訓の日々をおくっていた。だが、その毎日のうちに多芸を持つ仲間、ディック(ボー・ブリッジス)に心を奪われるも、ディックは他の女性と婚約。そして傷心のジルは同じく仲間のバディ(ビル・ビント)にプロポーズされ、予選会ののちの結婚を誓い合う。しかし、予選会でジルは重傷を負い、二度と立ち上がれない体となってしまった…悲惨な運命をたどりながら、ふたたび生き甲斐を教育に見出すに到ったジル・キンモントの実話の映画化。〔106分/カラー〕 | [投票] |
★4 | 青空娘(1957/日) | 高校卒業とともに、故郷の伊豆から東京の父母の家に引き取られる有子(若尾文子)は、祖母から東京に待つのは継母だと聞く。その言葉どおり、父・小野(信欣三)の家を訪れた有子は、継母(沢村貞子)や義兄弟たちから女中扱いされ、狭い物置部屋で暮らすことを強いられる。だが、故郷の教師・二見(菅原謙二)から「心に青空を持て」と教えられていた彼女は、少しもめげることなく毎日を暮らすのであった。しかし義姉の男友達・広岡(川崎敬三)に求婚され、父からも可愛がられることで有子は継母の逆鱗に触れ、家を出ざるを得なくなる。そんな彼女の耳に、実母は東京にいるとの話が入ってくる…。〔大映/89分/カラー/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | 戦争と人間 第2部・愛と悲しみの山河(1971/日) | 伍代家の次男・俊介(北大路欣也)は、次第に締め付けが厳しくなる民主主義運動への傾倒を深めつつも、長男・英介(高橋悦史)の婚約者であった人妻・温子(佐久間良子)への激しい慕情を抑えきれずにいた。その間にも、叔父・喬介(芦田伸介)は満州への進出を強め、伍代財閥の足固めを行なっていた。俊介の道ならぬ恋は実らず、また俊介の親友である民主活動家・耕平(山本圭)と俊介の妹・順子(吉永小百合)の愛も特高によって引き裂かれた。そして日中二国間の関係は悪化し、戦争への道を驀進してゆくのだった。〔日活/150分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★4 | 嗤う伊右衛門(2003/日) | 貧乏浪人の境伊右衛門(唐沢寿明)のところへ、願人坊主の又市(香川照之)から婿入り話が入ってきた。相手は民谷家のお岩(小雪)。天然痘で美しい顔を無残にむしばまれながらも、その誇りを失わない女である。伊右衛門とお岩は最初こそ衝突が絶えなかったものの、だんだんに互いを知り、愛を深めるようになっていった。だが、伊右衛門の上司でかつてお岩を好いていた与力・伊東(椎名桔平)はそれを面白く思わず、嘘でふたりの仲を引き裂くのだった。〔東宝・角川/128分/カラー〕 | [投票] |
★4 | レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード(2003/メキシコ=米) | それは伝説であった。非道な軍人マルケス(ジェラルド・ヴィジル)に立ち向かうギター弾きのガンマン、「エル・マリアッチ」(アントニオ・バンデラス)と、マルケスの愛人でマリアッチに寝返ったナイフ使いの達人、カロリーナ(サルマ・ハエック)。彼らはマルケスを葬ったかに見えた…だが、彼は生きていた!祭礼の日とともに、マルケス将軍はクーデターを起こし、大統領を血祭りにあげようと画策していたのだ。そして、それに乗じて欲望を満たそうとするCIA工作員サンズ(ジョニー・デップ)は再び伝説の男を呼び戻す。かくして、三たびメキシコの地は流血と硝煙の臭いに包まれるのだ!〔111分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | モード家の一夜(1968/仏) | 日曜日のミサで、「私」(ジャン・ルイ・トランティニャン)はいつも金髪のフランソワーズ(マリー・クリスティーヌ・バロー)を後ろから眺めている。「彼女は私の妻になる女だ…」バイクで帰る彼女を、今日も見失ったクリスマスも近いその日、「私」は旧友のビダル教授(アントワーヌ・ヴィテーズ)と再会する。彼との哲学談義のなかで、彼は人生に千にひとつの可能性があるなら賭けてみるべきだと言い、美しい寡婦モード(フランソワーズ・ファビアン)を「私」に紹介する。三人での議論の果て、モードは「私」を誘惑しビダルを帰らせてしまう。「私」はためらいながらも彼女と同じベッドに寝るのだが…。〔110分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | サロメ(2002/スペイン) | 新約聖書中の一挿話。父王ヘロデ(パコ・モラ)が幽閉した危険人物・洗礼者ヨハネ(ハビエル・トカ)に恋した王女サロメ(アイーダ・ゴメス)はヨハネに執拗に求愛するが、その思いが通じぬ腹立たしさと、なおもつのる愛情の果てに、父王にダンスを披露する褒美にヨハネの首を要求する…。作品は、ワイルドの戯曲で有名なこの物語をフラメンコ舞踏劇として仕上げ、それを演出する監督(ペレ・アルキリュエ)の眼から見せる二重構造となっている。〔86分/カラー〕 | [投票] |
★4 | 座頭市血笑旅(1964/日) | 座頭市(勝新太郎)の命を狙う五人の刺客は、市が子供連れの旅に難儀していたおとよ(川口のぶ)という女に譲った駕籠を誤って刺し、母の命を奪ってしまった。それを知った市は、赤ん坊を父親の宇之助(金子信雄)のもとに届けるべく子連れの旅を買って出た。その間にも襲い来る刺客に難渋した市は、ふとしたことから出逢った巾着切りのお香(高千穂ひづる)を雇い、子守り役をさせながらの道中を続けるのだった。シリーズ第8作。〔大映/87分/カラー/スコープ〕 | [投票] |
★4 | 仲間たち(1964/日) | 川崎の工業地帯。トラック運転手の光弘(浜田光夫)は、バス車掌の節子(松原智恵子)とひょんなことから知り合い、恋におちる。そんな彼らを暖かく見つめる先輩たち、そして中華料理屋の和吉(舟木一夫)から励まされ、光弘は自分のトラックを持つ夢を抱き、激務に耐える。その光弘の姿に、節子は家の貧乏ゆえの借金を頼むことすら出来かねていた。一方、寝食も忘れてトラックを走らせる光弘は、思わぬ事故に見舞われる。[93分/日活/カラー/ワイド] | [投票] |
★4 | 東京ゴッドファーザーズ(2003/日) | ホームレスの三人組、自称元競輪選手のギンちゃん(江守徹)、ドラッグ・クィーンのハナちゃん(梅垣義明)、家出少女のミユキ(岡本綾)は、クリスマスの夜捨てられた女の赤ん坊を拾う。いちどは三人で育てようと清子という名前までつけた皆だったが、やはり親元に自分たちの手で返してやろうと決意し、行動に出る。ヤクザ、外国人労働者、ホームレス狩りの悪童どもなど、さまざまな人間たちの間を潜り抜けながら、三人は清子の身につけていた写真を頼りに、真の親たちを探して東京じゅうを走り回るのだった。〔カラー/90分/ヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | 超神伝説 うろつき童子(1989/日) | 獣人・天邪鬼(西村智博)は、三千年に一度出現して永遠の国を創造するという「超神」を求めて人間界にやってきた。自ら天野と名乗ってある高校に潜入した彼は、怪しいと睨んだエリート生徒尾崎の身辺を探る。一方、学園のアイドル明美(高田由美)に恋する生徒・南雲(鈴置洋孝)は、明美が悪鬼に襲われたところを助けた天野と間違われて彼女との交際を許されるが、実は彼にこそ恐るべき秘密が隠されていたのだった。作画監督:金剛寺弾。〔106分/カラー/ワイド〕 | [投票] |